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国立大学独立行政法人化の諸問題: AcNet Letter


8/07 [AcNet Letter 156] 森田実氏「戦争の好きな人は何回戦争をすれば気が済むのでしょうか。」AcNet Letter
8/05 [AcNet Letter 155] 中央教育審議会会長、小泉政治を批判AcNet Letter
7/31 [AcNet Letter 149 ] 「ヒトゲノムと教育基本法改正」AcNet Letter
7/26 [AcNet Letter 145] (転送)緊急署名(26日午後10時まで):再発防止研修中止申し入れAcNet Letter
7/22 [AcNet Letter 142 目次] 転載「横浜市大評議会私的報告6,7月」、本日(7/22木)イラク市民と語る〜私たちにできること、他AcNet Letter
7/15 [AcNet Letter 137 ] 邦人人質事件 政府答弁書に関する見解AcNet Letter
7/06 [AcNet letter 130]「2年間で教員約百名が都立4大学を後にした」AcNet Letter
7/04 [AcNet Letter 129] 新刊『京都大学 井上教授事件』はしがき、他AcNet Letter
6/26 [AcNet Letter 127] 本日:シンポジウム「公立大学『改革』と自治体の関与」AcNet Letter
6/20 [AcNet Letter 126] 都立大「改革」問題の集い:6月20日(日)AcNet Letter
6/10 [AcNet Letter 123] 小柴氏の総合科学技術会議批判AcNet Letter
5/07 [AcNet Letter 106] センター入試出題者氏名公開問題:文部科学省は柏村氏に屈するのか?AcNet Letter , 不当な介入
4/19 [AcNet Letter 98] 投稿「人質自己責任論の恣意性と危うさ」AcNet Letter , イラク戦争 , 研究者から社会へ , 荒廃の諸相 , 大学の使命
4/17 AcNet Letter 86〜97 目次AcNet Letter
4/01 [AcNet Letter 85] 京都地裁判決「任期は同意の上」AcNet Letter
4/01 [AcNet Letter 84] 「都立大めぐる混乱収拾」の真相AcNet Letter
4/01 [AcNet Letter 83] 大学評価 京都宣言 2004.3.28AcNet Letter
3/28 [AcNet Letter 82] 本日(3/28)横浜と京都でシンポジウムAcNet Letter
3/13 [AcNet Letter 73] 生駒氏「企業との包括協定など、もってのほか」、他AcNet Letter
3/13 [AcNet Letter 72] 川勝平太氏による首大称賛コラムの背景AcNet Letter , 国立大学附属学校の今後 , 情報公開法の活用 , 大学の使命 , 大学の労使関係 , 東京都の大学支配問題
3/13 [AcNet Letter 71] 東京都立大学評議会見解2004.3.9AcNet Letter , 意見広告の会ニュース , 荒廃の諸相 , 大学の自治 , 地方独立行政法人制度 , 東京都の大学支配問題
3/13 [AcNet Letter 70] 北大過半数代表候補者会議、他AcNet Letter , 大学の労使関係 , 東京都の大学支配問題 , 法人化準備
3/09 [AcNet Letter 69] 2/28日比谷集会参加者の感想、他AcNet Letter
3/07 [AcNet Letter 68] 都立大学来年度予算大幅削減、他AcNet Letter
3/06 [AcNet Letter 67] 東京大学史料編纂所教員有志声明、他AcNet Letter
3/06 [AcNet Letter 66] 法学者54名の抗議声明,他AcNet Letter
2/28 [AcNet Letter 63] 本日午後3時・日比谷公会堂:都立大学支援集会AcNet Letter
2/22 [AcNet Letter 59] 福岡教育大学教授会有志65名が学長辞任要求AcNet Letter
2/21 [AcNet Letter 58] 「意思確認書」半数が回答せずAcNet Letter
2/16 [AcNet Letter] 永岑氏アピール:市大『定款』の違法性の全面的指摘の大運動をAcNet Letter
2/08 [AcNet Letter 53] 東京都立大学評議会声明2004.1.27AcNet Letter
2/01 AcNet Letter 51,52 目次AcNet Letter
1/24 [AcNet Letter 50] 1/27国大法人評価委員会傍聴申込〆切1/26午前11時AcNet Letter
1/24 [AcNet Letter 49] 横浜市大OBの意見 、他AcNet Letter
12/31 [AcNet Letter 47] 「Conserned Voice としてのウェブログ」AcNet Letter
12/31 [AcNet Letter 46 ] 国立大学事務官から法人化に賛成した学長へAcNet Letter
12/25 [AcNet Letter 45] シビリアンコントロールへの信頼喪失AcNet Letter
12/23 [AcNet Letter 44] 国際法違反の「国際貢献」AcNet Letter
12/21 [AcNet Letter 43] 京都地裁公判12/16報告、評価委員会議事録などAcNet Letter
12/17 [AcNet Letter 42] 本日朝、尾池京大新学長の記者会見予定AcNet Letter
12/16 [AcNet Letter 41] 文科省主催国立大学長懇談会12/18AcNet Letter
12/13 [AcNet Letter 40] ブログ紹介:全国国公私立大学の事件簿AcNet Letter
12/05 AcNet Letter No 21-37AcNet Letter
11/07 AcNet Letter No 18,19,20 目次AcNet Letter
11/01 AcNet Letter No 15-17 目次AcNet Letter
10/24 AcNet Letter No 14 目次AcNet Letter
10/21 AcNet Letter No13 目次AcNet Letter
10/18 AcNet Letter No 11,12 目次AcNet Letter
10/13 AcNet Letter No 7,No8 目次AcNet Letter
10/10 AcNet Letter No 4-6 目次AcNet Letter
10/07 AcNet Letter No 3AcNet Letter
10/05 AcNet Letter No 2AcNet Letter
10/05 AcNet Letter No 1AcNet Letter

2004年08月07日

[AcNet Letter 156] 森田実氏「戦争の好きな人は何回戦争をすれば気が済むのでしょうか。」

Academia e-Network Letter No 156 (2004.08.07 Sat)過去ログ

━┫AcNet Letter 156 目次┣━━━━━━━━━ 2004.08.07 ━━━━

【1】「ネコのヤンと愉快な仲間たちーー町田純の世界」サイト
ブログ「やや黒猫的主張」2004.8.6 より

【2】福岡教育大学教育学部教授会2004年7月1日            
中期目標・中期計画(素案)の書きかえに抗議する決議文
「福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報」第3号 2004.8.6 より

【3】永岑三千輝氏「大学改革日誌」22004年8月5日 より
#(中教審会長・鳥居泰彦氏の発言についてのコメント)

【4】『中国新聞』2004年8月4日付
広島大に労働時間改善指導  労基署

[AcNet Letter 136-1] 2004.7.14
声明「広島中央労働基準監督署への告発にあたって」2004.7.13
佐藤清隆氏(広島大学教授・教職員組合執行委員長)

[AcNet Letter 148-2] 2004.7.30
某国立大学で労基署が是正指導
広島大学教職員組合書記局

【5】都立大の危機FAQ 廃校 or 改革?
W-8 2004年8月3日に発表された 4大学教員声明呼びかけ人会の声明
は,何を目指しているのですか?

【6】「森田実の時代を斬る」2004.8.5 Q君への手紙(PART3[18])
原爆許すまじーノーモアヒロシマ・ノーモアナガサキ
「私はいつも心配するのですが、人間は最後に何か秘密を発見
してずっと手軽に人間を殺し、人民や国民全体を滅ぼしてしま
うのではないでしょうか」
(モンテスキュー『法の精神』の著者、1689-1755)

Posted by tjst at 08月07日
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2004年08月05日

[AcNet Letter 155] 中央教育審議会会長、小泉政治を批判

Academia e-Network Letter No 155 (2004.08.05 Thu)過去ログ

━┫AcNet Letter 155 目次┣━━━━━━━━━ 2004.08.05 ━━━━

【1】鳥居泰彦氏(中央教育審議会会長)講演「大学教育と人間形成」
日本私立大学協会主催 学生生活指導主務者研修会 2004.7.2-4
教育学術新聞 2004.7.28 より

【2】大阪市大教職員組合 2004.7.20
「法人化の検討に当ってー緊急申し入れー」

【3】NPO Science Communication News 目次
  速報版・研究ニュース・イベント案内号 No.44 2004年8月2日号 

 【3-1】SciCom News 編集後記 【機会均等と科学】


━ AcNet Letter 155 【1】━━━━━━━━━━ 2004.08.05 ━━━━━━
鳥居泰彦氏(中央教育審議会会長)講演「大学教育と人間形成」
日本私立大学協会主催 学生生活指導主務者研修会 2004.7.2-4
教育学術新聞 2004.7.28 より
(関連記事 http://www.kyouikugakujutsu.jp/2112_11.htm)
───────────────────────────────
#(かなり自由奔放な発言が記録されている。
今イラク戦争の後始末で困っています。イラク戦争にアメリカが踏み切った3月20日前後のことを考えてみると、60年前の日本とそっくりです。・・・60年前の日本には軍部という独裁組織が存在した。・・・日本自身の手で軍部の支配を終らせることは出来なかった。なぜできなかったんでしょう。これは歴史の教科書には書いていない。秘密警察があったからですよ。・・・日本には特高という秘密警察制度があり、私たちは皆それに追いかけまわされ、恐ろしくて口を聞くことができなかった。だから独裁体制が育っていった。・・・・・・

1911年に創設された特高が30年かけて恐るべき存在にまで少しずつ生長していく過程(*)を、多くの人(特に大学人は)は気付いていたはずであり、「恐ろしくて口を聞くことができない」わけではない段階で、それを看過してしまった責任は、今の日本で「特高的」存在が成長のスピードを徐々に上げている諸事実を看過している私達の責任と何も違うところはないのではないか。
(*)http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/tokkou.htm

・・・今、日本も小泉総理の下で規制緩和が行われています。中には、このままいったら大変なことになるようなことも、次々と行われています。経済学者や人文科学者が責任を持って「それはダメです」と言うべきなんですよ。そういうことが言えるような素地は学生諸君が、人文科学の常識を持った人間に育ってくれることなのです。・・・

まず、鳥居氏自身が中央教育審議会会長としての影響力を行使して、日本の崩壊を防ぐべく世に警鐘を鳴らし、「人文科学の常識」というもの威力を具体的に示すべきであろう。)

Posted by tjst at 08月05日
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2004年07月31日

[AcNet Letter 149 ] 「ヒトゲノムと教育基本法改正」

Academia e-Network Letter No 149 (2004.07.31 Sat)
http://letter.ac-net.org/04/07/31-149.php
ログ:http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 149 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.31 ━━━━

【1】落合栄一郎氏からのお便り 2004.7.30
「ヒトゲノムと教育基本法改正」

 【1-1】東京新聞 2004.7.29
『人格』より『人材』づくり ヒトゲノムで選別も?
  
 【1-2】2004.6.17 与党教育基本法改正案 中間報告要旨より
   ***「教育行政は不当な支配に服することなく・・・」***

 【1-3】「教育基本法 第十条の条文の成立過程」より

【2】[he-forum 7389] 8.14集い追加案内
「国立大学法人法下の大学財政:分析作業と危機打開行動開始の集い」
  From: "Shutoken-Net"

【3】 NPO Science Communication News 速報版 #(目次と抜粋)
登録申込: http://scicom.jp/mailmag/

 【3-1】研究ニュース・イベント案内号 No.42 2004年7月20日号 Vol.1

  【3-1-1】博士号取っても定職なし、文科省が「余剰博士」対策へ
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040718i301.htm

 【3-2】研究ニュース・イベント案内号 No.43 2004年7月26日号 Vol.1

  【3-2-1】「博士を採用して」政府、余剰博士の就職活動を後押し
   http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040724i507.htm

  【3-2-2】編集後記 【サイコムジャパンの一年】
   Vol.3 http://blog.melma.com/00106623/20040726060003

  【3-2-3】東京新聞 2004.7.6
   研究者と市民のつなぎ役育成へ 楽しさどう伝える?(大島弘義)

━ AcNet Letter 149 【1】━━━━━━━━━━ 2004.07.31 ━━━━━━

落合栄一郎氏からのお便り「ヒトゲノムと教育基本法改正」
Date: Thu, 29 Jul 2004 12:05:19 -0400
──────────────────────────────

7.29日づけ東京新聞インターネット版で、教育基本法改正につい
ての「タウンミーテイング」の記事を目にしました。二つの問題が
あるようです。一つは「愛国心」の問題で、国歌/国旗などの強制
という形でここでもすでにかなり議論されてきた。もう一つは教育
の目的を「人格形成」から「人材(エリート)養成」にすり替える意
図とその促進の問題のようです。この後者の目的の善し悪しの議論
は今は差し控えるが、その選別方法として「ヒトゲノム」の活用が
議論されているようなのを危惧する。

記事によれば、毛利氏、江崎氏、三浦朱門氏など教育審議会関係の
有力者などがこのような考えに取りつかれているようである。毛利
氏の発言:「昨年、ヒトゲノム、(すなわち)私たちの体をつくっ
ている遺伝子情報がすべて読みとられた。それは一人ひとり違う。
その差は残念ながら持って生まれた遺伝子の組み合わせの差だ。
(中略)そこをどう埋めていくのかが習熟度別学習であり、もっと
伸びる子を伸ばす、それから今のままではついていけない子をどう
救うか、が重要だ」、江崎氏の発言:「遺伝情報が解析され、持っ
て生まれた能力がわかる時代になってきました。(中略)いずれは
就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子どもの遺伝情報に見合っ
た教育をしていく形になっていきますよ」だそうである。

この新聞記事でも尾木氏が指摘しているように「科学主義の落し穴」
というか、生半可な科学知識とそれに見合った盲目的な科学信仰の
典型例と言ってよいであろう。このような態度には様々な問題があ
るが、そのいくつかは:

(1)ゲノムとでき上がってくる人間の資質の関係:単純な関係
はない。

(2)たとえその関係がある程度確立されうるとしても、ゲノム
選択(誰がどのような基準で)は政治問題であり、政治という時
代とともに変化して行くものにそのような選択を任せるべきか。

(3)基本的には、人類社会の存続のために、特定のゲノムを選
択することが有利なことなのか。生物圏の存続はそれが包含する
種の多様性に依存する。

いずれにしても、ゲノムー脳/体質ー全人格の関連性について、よ
り深い知識/見識をもっている方々の発言がほしいところである。

落合栄一郎
Juniata College
Huntingdon, PA 16652, USA

Posted by tjst at 07月31日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000613.html
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2004年07月26日

[AcNet Letter 145] (転送)緊急署名(26日午後10時まで):再発防止研修中止申し入れ

Academia e-Network Letter No 145(2004.07.26 Mon)
http://letter.ac-net.org/04/07/26-145.php
ログ:http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 145 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.26 ━━━━

【1】東京地裁:都立学校教職員の再発防止研修停止申し立て
を却下 2004.7.23

【2】転送: 緊急署名:本日26日(月)午後10時まで
再発防止研修についての申し入れについて

「都教委通達の再検討を求める都民署名の会」(仮称)&
  杉並の教育を考えるみんなの会
自由の風ネットワーク http://comcom.jca.apc.org/freedom/
◆26日(月)午後10:00までに
・お名前 
・お住まいの都道府県・市区
 ・(よろしければ)肩書き
を返信にてsugimina@jcom.home.ne.jp まで

【3】 「PTAに蔓延することなかれ主義」
高橋 聡氏(中野区立桃園第二小学校前PTA会長)
『PTA研究』345号 2004.7
  http://comcom.jca.apc.org/freedom/siryou/siryou_takahashia.html

 【3-1】2004/4/6(火) 入学式での高橋PTA会長の挨拶要旨
http://comcom.jca.apc.org/freedom/siryou/f_siryou.html

━ AcNet Letter 145 【2】━━━━━━━━━━ 2004.07.26 ━━━━━━

転送

緊急のお願い:再発防止研修についての申し入れについて

「都教委通達の再検討を求める都民署名の会」(仮称)&
  杉並の教育を考えるみんなの会
自由の風ネットワーク http://comcom.jca.apc.org/freedom/

──────────────────────────────

緊急署名のお願いです。東京都の公教育が大変な状況にあります。
卒業式・入学式で国歌斉唱の時、起立しなかった教員を処分し、そ
の人たちにこの夏休みに「再発防止」研修を義務付け、その実施日
が近づいているのです。この研修への参加命令を不当とし効力停止
を求める仮処分を当該の教職員が東京地裁に申請していましたが、
7月23日に却下されました。以下は私も賛同している市民活動グ
ループが中心となり、この件に関して行う緊急の署名です。賛同で
きる方は是非、協力をお願いします。皆さまのお知り合いの方にも
転送していただければうれしいです。東京都の学校現場がどうなっ
ているか、また、それに対して私たち市民に何ができるか、につい
ては末尾の「自由の風ネットワーク」のホームページをご覧くださ
い。

 取り急ぎ、お願いします。     

◆【緊急のお願い】再発防止研修についての申し入れについて

みなさまへ

教員の「服務事故再発防止研修」に関して、複数の市民団体による
都教育委員会への申し入れ及び記者会見が以下の要領で予定されて
います。

◆27日(火)

・東京都教育委員会へ申し入れ
     午前8時30分 都庁第2庁舎 1階ロビー集合
     9時 都教委へ申し入れ
  ・記者会見 (午前11時を予定:詳細は後日お送りします。)

これにあわせて、「卒業式・入学式に関する都教委通達の撤回を求
める会」でも要請書を提出したいと思います。(以下要請文をご参
照ください。)

この要請文に賛同いただける個人の方のお名前を添えて提出したい
と思います。

急な話で、どれだけの方々の署名が集まるかは不安ですが、賛同い
ただける方は、

◆26日(月)午後10:00までに

・お名前 
・お住まいの都道府県・市区
 ・(よろしければ)肩書き

を返信にてsugimina@jcom.home.ne.jp まで
または、FAX (03)3331−4538 丸浜までお寄せください。

緊急でたいへん恐縮ですが、よろしくお願いします。

※東京都在住ではない方もよろしくご協力お願いします。

★丸浜江里子/山本直美

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2004年7月27日
東京都教育委員会
教育長 横山洋吉様

都教委通達の撤回を求める会

「日の丸・君が代」強制施策と「服務事故再発防止研修」の
取りやめを求める要請書

卒業式・入学式における「日の丸・君が代」の扱いを定めた東京
都教育委員会通達と、それに基づく教職員への処分、さらに8月に
も強行されようとしている被処分者などへの「服務事故再発防止
研修」について、私たちは大きな憤りと嫌悪感を感じています。
これら一連の都教委の施策は、まさにファシズム体制を粛々と作
り上げているとしか思えないからです。

憲法にも保障され、戦後私たち日本人が大切にしてきたはずの、
思想信条の自由や、表現の自由を強奪しようとすることは、誰に
も許されないことです。都教委のやり方は、まさに個人の内心に
まで入り込んでの思想統制そのものです。

教育には、過去から学ぶことや現在の国際間の問題を考えるとい
う視点が大切なはずです。「日の丸・君が代」の持つ歴史や「日
の丸・君が代」に対して複雑な思いを抱く人が国内外に多くいる
という事実に目をつぶり、有無を言わさず、都教委が定めたとお
りに「日の丸・君が代」を扱えというのは、教育ではありません。
自分で判断できる人間を育てるのが真の教育であるはずなのに、
「日の丸・君が代」の扱いについて、教育委員会がひとつの考え
方を押し付けるのは間違っています。

特に、被処分者と被処分者のいる学校の教員全体への「再発防止
研修」の実施は、どんな命令であれ、命令に従わない教員は徹底
的に排除し、都教委、さらには都・国に対して意見をいうことが
犯罪者であるような体制作りを進めるものです。またこれは、各
人の思想信条の自由や表現の自由を放棄することを迫るような、
ひどい人権侵害でもあります。また、減給や解雇などを前提に、
生活の糧と引き換えに教職員の内心の自由を束縛しようというの
は実に卑劣です。

教職員が、自由を奪われ、人権を侵害されている学校で、いい教
育ができるでしょうか。誰も、東京の学校で、ただ命令に従うだ
けの人間を作ってほしいとは思いません。私たちは、子どもたち
が学ぶことで、自ら判断できる力、生きていく力を身につけてほ
しいと願っています。それを実現するためにも、「服務事故再発
防止研修」を含む都教委の一連の「日の丸・君が代」強制施策を
取りやめるよう要請するものです。

以上

*************************************************
「都教委通達の再検討を求める都民署名の会」(仮称)
         &
  杉並の教育を考えるみんなの会
   sugimina@jcom.home.ne.jp

自由の風ネットワーク 
"http://comcom.jca.apc.org/freedom/">http://comcom.jca.apc.org/freedom/

***************************************************

Posted by tjst at 07月26日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000612.html
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2004年07月22日

[AcNet Letter 142 目次] 転載「横浜市大評議会私的報告6,7月」、本日(7/22木)イラク市民と語る〜私たちにできること、他

Academia e-Network Letter No 142 (2004.07.22 Thu)
http://letter.ac-net.org/04/07/22-142.php
ログ:http://letter.ac-net.org/log.php

本日(7/22木)午後6時半より、なかのZERO本館大ホール
  イラク市民と語る〜私たちにできること
  詳細:http://ac-net.org/honor/doc/04722-takatou.html
━┫AcNet Letter 142 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.22 ━━━━

【1】 一楽重雄氏(横浜市立大学)「7月教授会私的報告」
横浜市立大学の未来を考える『カメリア通信』

 【1-1】 評議会報告6月
  http://edmath.sci.yokohama-cu.ac.jp/houkoku0406.pdf

【2】「意見広告の会」ニュース175(2004.7.21 )目次と抜粋
  http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040721ikenkoukoku175.htm

【2-1】1−1 非就任者の会 http://www.kubidai.com/ サイト
荻野綱男先生へ、昔々の卒業生より
http://www.kubidai.com/modules/xfsection/article.php?articleid=1&#comment3

 【2-2】1−2 上記へ永岑三千輝 教授(横浜市大)のコメント
  http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/Nisshi.htm

【3】同志社大学生 ホームページ活動「新聞聞」をスタートより
   http://www.shinbunbun.com/

Posted by tjst at 07月22日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000611.html
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2004年07月15日

[AcNet Letter 137 ] 邦人人質事件 政府答弁書に関する見解

Academia e-Network Letter No 137 (2004.07.15 Thu)
http://letter.ac-net.org/04/07/15-137.php
ログ:http://letter.ac-net.org/log.php

本日(7/15)、「京大井上教授事件」 大阪高裁 第一回公判
午前10時30分より大阪高裁別館7階74号法廷
━┫AcNet Letter 137 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.15 ━━━━
【1】 三名の国会議員への政府答弁書に関する世話人会(*)の見解
http://ac-net.org/honor/doc/04714-comment.php
(*)高遠さんらをサポートする会の世話人会

【2】 質問主意書への政府答弁書2004.6
http://ac-net.org/honor/doc/04705-toubensho.html

【2-1】小林千代美議員の質問主意書への答弁書
【2-2】紙智子議員の質問主意書への答弁書
【2-3】山本喜代宏議員の質問主意書への答弁書

【3】『中国新聞』2004年7月14日付
時間外労働賃金不払い 広島大教職組が告発 労基署に調査要求
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn04071435.html

Posted by tjst at 07月15日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000610.html
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2004年07月06日

[AcNet letter 130]「2年間で教員約百名が都立4大学を後にした」

Academia e-Network Letter No 130 (2004.07.06 Tue)

━┫AcNet Letter 130 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.06 ━━━━

【1】 永岑三千輝教授(横浜市大)大学改革日誌 2004.6.28 より

日本経済調査協議会調査報告「これからの大学を考える」

【2】「2年間で教員約百名が都立4大学を後にした」
都立大の危機 --- やさしいFAQ T. 就任承諾書をめぐって

━ AcNet Letter 130 【1】━━━━━━━━━ 2004.07.06 ━━━━━━

永岑三千輝教授(横浜市大)大学改革日誌 2004.6.28 より
http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/SaishinNisshi.htm

日本経済調査協議会調査報告「これからの大学を考える」考
http://www.nikkeicho.or.jp/Chosa/new_report/moroi/top040614.htm

下記の日本経済調査協議会の調査報告2004-2「これからの大学を考える-21世紀知識社会・グローバル化の中でー」(基本認識と提言)(2004年6月)を読んでみた。「今後、情報化・グローバル化社会に対応して、わが国の大学教育を国際的な質保証に耐えられるようなシステムに改善し、国際競争力のある人材を養成していくことは大きな課題である」と(P.2)。そのことは妥当だとしても、「教育を行う大学教員の中にも、・・・十年一日のような陳腐な講義を繰り返すものがいる」と、「十年一日のような」問題点の指摘がある。確かに、一部にはそのような教員も居るかもしれないが、どうしてそれが温存されてきたか。大学の中に競争的環境と大学人相互の批判・反批判の自由な雰囲気が形成されなかったのはなぜか。これはよく考えてみる必要がある。「基本認識と提言」では、その原因の一つとして、「多くの学生も大学教育を就職までの一時的休息の場と認識し、大学教育から多くを学ぼうとすることなく、漫然と過ごすという傾向が見られる」とし、大学教員のなかの上記のような問題教員は、「そのような傾向に安住し」ているとみている。一方では知識選抜偏重の受験勉強の弊害が、他方では、大学卒業後のきびしい社会の荒波が、大学にも影響しているというわけで、それがひとつの要因であることは否定できないであろう。

経済界が直接責任を持つべきは、大学卒業後の企業社会の現実についてであろう。その企業社会は、どのような現状なのか?

「提言」において、「これからの大学は、社会の要請に応じて、創造性と豊かな教養を兼ね備え、自分の頭で考えられるような質の高いさまざまな専門職人材を養成する必要がある」という。法科大学院やビジネススクールへの要請の部分でも、「専門的職業には国を越えたモラル、誇りがあり、優れた専門職人材には、当該専門分野の高いレベルの知識・技術に加えて、幅広い教養やそれに支えられた倫理観が必要である」とごく当然のことが求められている。

それでは問う。日本の企業社会は、入社させた若者に、大学時代の教養をさらにはぐくみ、さらに倫理観を磨くような環境をつくっているのだろうか?新聞紙上をつぎつぎとにぎわす企業社会の不祥事(最近では例えばリコール隠し、製品の欠陥の隠蔽工作など)は、ほんの一部のことなのだろうか? じつはそれは氷山の一角ではないか? 企業において、社会的責任はどこまできちんと会社内の倫理を導くものとして確立しているのか。企業のその時々の営利的動機の突出や歪みは、社会的責任ある行動基準によって、しかるべき倫理観できちんと裁かれ、適切に処理されているのであろうか?

若者を初め、多くの人が、ひとたび企業の門をくぐれば、経営陣の「リーダーシップ」の名目のもと、自由な発言や倫理的発言を押さえ込まれる雰囲気・実態を知っているのではないか。本日誌でも4月か5月初めの新聞記事に言及したことがあると記憶するが、それによれば、経済界の団体のある新人研修会終了後、新卒就職者に質問した時、会社の命令第一で場合によっては法律を逸脱する場合もあるという回答が、「はじめて4割を越えた」とか出ていたように思う。熾烈な日本国内での企業間競争、熾烈な世界の企業との競争の諸圧力の下で、倫理観や道徳観が蝕まれる危険性は、日常茶飯事となる。その厳しい競争条件下でなおかつ、フェアな競争条件を維持するため法的規律を守ることが求められている。それが現代であろう。したがって、日本の企業風土と企業の論理が、競争の圧力のもとにおいてはそれ自体としてはかならずしも倫理観や教養を育成するものではないこと、いやむしろそれを抑圧するものであることを、多くの人が経験し、感じ取っているのではないか? 正直者が馬鹿を見る雰囲気がじつは企業社会内部では支配的なのではないか?

大学に学長のリーダーシップを求めるとしても、そのリーダーシップが、本物の理念や大学人としての教育研究資質にもとづくものではない時、すなわち、人事権(教授会から奪っただけの人事権)や予算権を梃にするものであっては、これまで大学にかろうじて保障されていた発言の自由、学問の自由すらもまったくなくなってしまうことになりはしないか? 常に発達深化する科学的認識、真理認識、それを可能にする制度構築のあるべき姿を基準にして、自由にものが言える雰囲気が、今進行中の大学「改革」で奪われてしまうのではないか?

「今後ますますその傾向が強まるであろうグローバル化社会の中で、世界の主要国に伍してわが国を発展させるためには、国家・社会をリードしていくような、高い能力と倫理観・使命感を持つ人材が必要である」という認識には同感する。さらにまた、「これからの社会では、ときには、限られた資源の中で、異なる価値観を有する人びとに向かって厳しい政策決断、経営判断をおこなうことも求められよう。そのようなとき、個別の利害ましてや自身の利害にとらわれることなく、社会全体の利益に沿って的確な判断を行うことができるような指導者そしてそれを支える有能な人材そうが必要になってくる」と。

抽象的には異論はない。問題は、「社会全体の利益」が何かである。

この理解をめぐって、社会は立場が往々にして異なる。

市民生活の場で、学問の場で、そして国政や地方自治体の場で、多様な参加者・対立的グループが競争し論争していること自体、「社会全体の利益」が本当は何であるのか、初めから答えがあるわけではないことを示している。議論を通じ、選挙を通じて、一つ一つの立場・主張が検証され、「社会全体の利益」が発見されていく必要があるということである。広く万機公論において国民・社会の認識をつき合わせ、戦い合わせて初めてある程度の「社会全体の利益」が確認されていくということであろう。つまり、「社会全体の利益」を本物(できるだけ本当に社会全体のもの)としていくためには、またその質を上げていくためには、民主主義が進化させられ、深められ、充実させられなければならない。リーダーシップの有能性は、そうした民主主義の成熟の中で鍛えられなければならない。その理性のたたかいの場を勝ち抜いていくのが、真の意味でのリーダーたちであろう。

ところが、現実の大学改革で進んでいることは何か? 定款=諦観とのささやきが広がっているように、法人経営者や学長を大学の外部が選ぶということが無力感、なげやり感を増幅している。それは、大学を根底から本当に強靭なものにしていくのか?逆ではないか。大学人の内面からの自発的協力を調達できない制度(大学)など、ひ弱なものではないか?それは大学間競争に敗れることを意味しないか?

「社会全体の利益に沿って的確な判断を行うことのできるような指導者」は、民主主義的環境・雰囲気の中で鍛えられて初めて、理性の武器を通じる指導力をみがき、そのような鍛えられ方をした人物においてはじめて、本物の民主主義的指導力を発揮でるのではないか。

そのような「資質を備えた人材は、公的なものへのより大きな使命感を持ち、報われないことを覚悟で人一倍大きな責任を担うことを厭わない人間である」という。これが「新しいエリート」と呼ばれるにふさわしい人材である、という。

だが、そのような「資質」は、どのようにしてはぐくまれるのか?
 

その一つの場こそは大学ではないか。大学こそは民主主義的討論の模範でなければならず、その錬成場でなければならないのではないか。大学の自由で科学的な雰囲気、競争的論争的環境、うちうちではない学界レベルの論争、普遍的な科学的理性的な自由な討論・論争を通じる切磋琢磨の雰囲気でこそ、それが磨かれるのではないか?

ところがその長(法人と大学のそれ)は、外部で選ばれて投下されてくる、大学人に発言権、選出権がないとすれば、どうなるか。大学内部の人々が関わることができないシステムで長が選ばれてくる、政策が決定されてくることになれば、どうなるか。それは民主主義をはぐくむものか?

上意下達的なシステムの中では、そのような「新しいエリート」は、育成されないのではないか?

わが大学に即して言えば、たとえば新しい大学のカリキュラム編成などを、大学人に自由に議論させなかった。一部、編制過程に携わったものが自分とその周りのものの利害を優先して編制した、それを可能にしたのが今度の改革の現実だとささやかれている。

耳に入ってくる情報では、カリキュラム編成(担当科目貼り付け)の現場は、実利・ポストをめぐる権力闘争の場と言う側面があったようだ。一例を挙げれば、ある基幹的科目を長期にわたって担当してきた教員(数の上ではマイノリティに属する実力教授)の担当科目が、今回のカリキュラムでは当初の案からは削られていた、とか、あるコース・系では主流派ではない人の科目が「忘れ去られ」たりもしていたという。基幹的科目に関しては、受講者も多いのだから、競争講座とするなど、マイノリティ(社会的学界的規準からは、往々にして優れている人々)が自由に研究蓄積を学生に披露できる場を確保することが必要だろう[8](*1)。

経済界のシンクタンクといわれる今回の調査報告でも、「教養教育の混乱を超えて」「創造性、倫理観を培う教養」を謳い、「教養教育の内容充実と方法の工夫」を強調している。「教養は人間の本質にかかわるもので、文化、創造性、時代の価値観を生み出すバックグランドであり、また、健全な市民社会の形成者として必要な資質を養うものである」と。そして、「前述のような専門職人材やエリート人材を養成するためには、学生に歴史や芸術さらには自然科学の基礎を学ばせることによって、倫理観を育て、また大いに視野を広げることが必要である」と。

すくなくともここには、我々が関係する歴史の重要性が、「倫理観育成」、「視野の拡大」と関連させて述べられている。同感である。しかし、歴史から学ぶこと、学んだことを、言葉の上で繰り返すことは簡単がだが、実践することは容易ではない。至難の業である。倫理観を磨き、広い視野を持とうとするものたちが精神的に連帯を強めなければならないだろう。一人一人はきわめて弱く脆い。

(*1)http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/SaishinNisshi.htm#_ftn8

━ AcNet Letter 130 【2】━━━━━━━━━ 2004.07.06 ━━━

「2年間で教員約百名が都立4大学を後にした」

都立大の危機 --- やさしいFAQ T. 就任承諾書をめぐって より

T-10 2004年7月3日の毎日新聞に就任承諾書を 「4大学に在籍する対象者510人のうち、485人が提出」した となっていましたが,ちょっと変じゃないですか?
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-t.html#dashita-kazu
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ポーカス博士

そうだ,よく気がついたな。大学管理本部の恣意的な数字の出し方が,これまでどれだけゆがめられたものだったかを思い出せば,疑い深くなるのは当然じゃ。7月3日に日本経済新聞や朝日新聞でも,ほぼ同様の記事が掲載されている。いつもながら,マスコミを巧みに利用した情報操作だと感じる。まずは,毎日新聞の記事を見ておこう。

「首都大学東京」の設立準備問題で、都は2日、新大学教員への「就任承諾書」を文部科学省の大学設置室に提出した。都大学管理本部によると、現在の都立4大学に在籍する対象者510人のうち、485人が提出に応じた。この結果、4月末に認可申請した通りの学部・コースを開設するための教員数が確保されたという。

一方、都立大学人文学部教授会は「現時点での就任承諾書提出の可否は、重大事項が未確定な段階での暫定的判断であり、今後明確にされる身分・雇用に関する条件次第で異なる最終的判断を行う権利を留保する」とする見解をとりまとめ、場合によっては就任を拒否する構えをみせている。

まず,この記事の内容が間違ったものではないことを,記者さんの名誉にかけてことわっておこう。「4大学に在籍する対象者510人」というところに,裏がある。まずは,4大学教員の数を確認してみると,教職員組合弁護団の2003年の報告時点では,都立大が420人,科学技術大学が56人,保健科学大学が66人,都立短大が59人で,合計601人となる。そして,この601名を,「首大」では何がなんでも教員数を合計530人に減らそうとしている(69人減)。そうすると「4大学に在籍する対象者510人」というのは,すでに4大学に在籍する対象者が人員削減の目標数より下回っているではないか。

ここに挙げた数字で計算すると,510−485=25となり,就任承諾書を提出しなかった教員数があたかも25人(たったの5%)のように感じる。朝日新聞は,「95%提出」として実際に報道している。しかし,本当は,都立大人文学部だけで22人提出していないのだから,それ以外からは,たった3人しか非提出者はいなかったことになるが,そうではない。人文以外でも,経済,法学,理学から就任承諾書非提出者がでていると聞いている。

この数字の差は,(1)今年度すでに流出することが決まっている教員を除いてあること,さらに(2)「あんなにひどい大学には行けない」と辞職する決断を下した教員も入っていないのだ。組合弁護団の数字は,2003年度に使われたので,おそらくその前年度,すなわち8・1事件前の数字だ。601−510=91,つまり4大学教員合計は,2年前の数字と比べると91人減,だ。2年間で,およそ100人の教員が都立4大学から出ていったことになる。定年退職した教員ももちろんこの数には入っているが,それにしても驚くべき数字だ。これからも,まだ就任拒否をする場面が出てくることは,さっきT-9でも言ったばかりだが,強引な任期制・年俸制の導入,教授会からの人事権剥奪は,この先も教員流出を止めることができない事態を引き起こすだろう。この2つのポイントは,教員公募を徹底的に魅力のないものにしているのは明らかで,「ごく僅かな応募」と「あまり学会でも評判のよくない」教員を引きつけるのが関の山だろう。先日も,「えっ,あの人が首大に決まったの?」という驚きの声を耳にした。まあ,管理本部は,教員の研究や教育の本当の能力なんて興味がないから,人がとにかく集まって「新大学」が知事の公約通り発足すればいいのだろう。ひどい話だ。




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2004年07月04日

[AcNet Letter 129] 新刊『京都大学 井上教授事件』はしがき、他

Academia e-Network Letter No 129 (2004.07.04 Sun)

━┫AcNet Letter 129 目次┣━━━━━━━━━ 2004.07.04 ━━━━

【1】 阿部泰隆(神戸大学大学院法学研究科教授)編著
『京都大学 井上教授事件ーー任期制法悪用から正義の回復を
目指してーー』はしがき

【2】井上教授裁判の大阪高裁公判:7/15, 7/29
大阪高裁別館
http://poll.ac-net.org/2/04530.html

【3】首大非就任者の会サイト
カテゴリー「就任承諾書を出さなかったわけ」目次

【4】中日新聞2004.6.30
知事の姿勢「不可解」 ーー県議会総務委で参考人・醍醐氏が批判

━ AcNet Letter 129 【1】━━━━━━━━━━ 2004.07.04 ━━━━━━

阿部泰隆(神戸大学大学院法学研究科教授)編著
『京都大学 井上教授事件ーー任期制法悪用から正義の回復を
目指してーー』より はしがき
信山社,2004.6.30 刊. ISBN 4797253169.

オンライン購入
表紙:http://www.shinzansha.co.jp/kyodaijiken.jpg
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はしがき

一  大学の教員等の任期に関する法律(1997年=平成9年、任
期制法)は、当初から、その目標とする大学の活性化を図るのでは
なく、権力濫用と大学の混乱と学問の抹殺をもたらすのではないか
と危惧されていたが、今回、その通りの事件が京都大学・再生医科
学研究所(以下、再生研という)で起きた。京大井上一知教授が任
期制法の罠に陥れられて「失職」扱いで追い出され、1審で門前払
いされて、現在大阪高裁に控訴中である。

本書はこの事件が露呈した、京大の学部自治の腐敗、司法の怠慢と
機能不全、さらには、立法の機能不全を明らかにして、この国に、
学問の自由、大学の再生、司法の機能回復、立法の健全性の回復を
求める緊急出版である。

二  井上一知教授はもともと、任期のない普通の教授ポストの公募
に応じたところ、発令を延期されて、その間に任期制の規程が施行
され、ドタバタのうちに、「再任が可で,とにかく普通にまともに
仕事をしておれば定年まで引き続いて何回でも再任されるという簡
単な説明」のもとに、任期に「同意」した。その再任審査は、外部
評価に「基づいて」、研究所協議員会(教授会のようなもの)が決
めることになっているが、外部評価で7人の高名な委員が「再任を
可とすることに全委員が一致して賛成し、今後の活躍に期待を示し
た」(これも当然、地裁判決も認めるし、資料編14の履歴書・業
績参照)にもかかわらず、協議員会がその再任を拒否し、その理由
を法廷では全く説明していない。どうやら、当初は、井上教授の認
識通りの制度として運用し、井上教授に「医の倫理」なる問題があ
るとして、再任拒否に持ち込もうとしたが、それでは説明できない
とわかると、実は、この研究は、「原則として5年の時限を課す」
とした研究所内部の裏の申し合わせを持ち出しているらしい。しか
し、それは、井上教授には全く示されていなかったもので、採用の
さいの説明とは全く逆である。騙し討ちである。このことは本人尋
問で明らかになったはずでる。

これでは、任期制教授は、詐欺的で卑劣な同僚に生殺与奪の権限を
握られ、睨まれないようにしないと勤めを果たせない。学説の切磋
琢磨によって初めて発展する自由な学問は死滅するのである。

こんな不正義、腐敗が天下の京大ともあろうところで許されるはず
はない。しかし、京大前学長は研究所自治の問題であるとの建前で、
素知らぬ顔をしていた。日頃、学問の自由、行政救済の充実を高尚
に説いているはずの京大法学研究科教員も沈黙している。京大側の
代理人は、事実関係を争わず、騙し取った同意書も有効であるとか、
自ら依頼した外部評価委員会の評価に従わないことが大学の自治で
あるなどと、まっとうな法理論を創造するのが任務であると信じて
いる小生ごときにはとても思いもつかない詭弁を弄している。文部
省の弾圧から大学の自治を守った滝川事件の70周年に当たる京大
が、研究所の腐った自治を守って、学問の自由を死に至らしめると
いう、まことに皮肉な結果になっている。

本件が放置されれば、ガン細胞が全身に転移するごとく、任期制の
病魔が全国の大学に伝播し、学問的論議はお通夜のごとく沈黙する
であろう。その結果、本件は後世、滝川事件とは逆に京大が大学の
自治を死に至らしめた、恥ずべき井上事件と称されることとなろう。
そうならないためにも、井上教授を遡及的に復職させ、京大を再生
させなければならない。

三  井上教授は、裁判所こそは正義の救済機関であると信じて、出
訴して、執行停止を申請したが、京都地裁は、救済する方向で理論
を創造すべきところ、救わない方向で形式的な理論に乗っかった。
失職の前日の昨年4月30日のことである(資料12,13)。大
阪高裁は驚くことにまともな判断を回避して、取下げを勧めた。

井上教授の研究は一刻も猶予が許されないので、本来は、任期切れ
の昨年4月末までには司法の仮救済が必要であった。しかし、執行
停止申請は京都地裁を説得できなかったので、科学研究費も打ちき
られた。誠に遺憾である。

本訴では、京都地裁は、同じく法律論だけで門前払いにすべく、結
審の意向であったが、「同意」に瑕疵があるから、事実を調べなけ
ればならないとの原告の主張に抗しきれず、井上教授の本人尋問が
行われた。そのさいの傍聴者の感想では、明らかに井上教授に軍配
があがるものであった。その後も多数の支援、激励の声が寄せられ
ている。裁判員制度が行政訴訟で導入されていないのが遺憾である。

しかし、京都地裁は、この本人尋問を単にガス抜きと扱い、今回の
行政訴訟改革の理念である「権利救済の実効性」とは全く逆に、こ
の3月31日、相変わらず、門前払いした。法服を着た裁判官は、
起立というと、「却下、棄却」といって、裏に引っ込んでしまった。
まるで良心に恥じて逃げるように見えた。まともに審理すれば原告
勝訴になると確信していた私は愕然とし、わが耳を疑った。再任さ
れるという説明と5年で終わりという研究所内部の裏の申し合わせ
の食い違いというキーになる前記の事実さえ認定されていない。井
上先生が同意書を書いたというだけで、それが騙し取られた重大な
事実に目をつぶっている。当事者の主張をまじめに聞くという、当
然の役割を怠るとは、全く予想外である。

そもそも、この根拠となる任期制法自体が学問の自由を死滅させる
しくみなのに、国会は騙されてか意図的にか、可決し、今や、大学
の中を支配しようとする権力者が、首都大学、横浜市大、長野大に
みるように任期制法を一般的に導入しようとしている。

京大新学長には本文で述べるように要望書が届いたはずだが、結局
は解決に動かれなかった。

これでは、学問、大学、司法、立法のすべてが危機に瀕していると
いってよい。いわば、死の四重奏に近い。

もっと、新学長は判決後に、「『任期制にかかわった人がトラブル
になるのは良くない。この判決が判例になるのは良くない』と懸念
を表明。任期制については『部局毎に決めることで全学で導入する
つもりはない。導入に際し、人材の使い捨てにつながってはならな
い』と話した。」(京都新聞二〇〇四年4月二日社会面)。是非、
この方向で本件も解決していただきたい。

四   井上教授は、これを打破・克服すべく、闘っている。広く支援
をいただいているが、京大内、裁判所内の支援は乏しい。

実際面、理論面ともに、広く国民の良識ある方々のご支援をいただ
いて、この国を死の四重奏から救出したい。

私は、本件の相談にあずかってから、井上先生、弁護団とともに、
この問題に相当の時間を費やして、理論面、実際面で、種々検討す
ることとなった。また、この過程では、園部逸夫(前最高裁)、平
岡久(大阪市立大)、矢野昌浩(琉球大)、安永正昭(神戸大)の
諸教授からきわめて説得力ある意見書が寄せられた。すでに教員の
任期制を広範に導入している(ただし、教授については本人に希望
による)韓国においても、任期制を違憲とし、失職を処分とする判
例があることを、日本通であり、ソウル大学名誉教授でもある徐元
宇先生から教えていただいた。弁護団(尾藤廣喜、安保嘉博、神崎
哲)はこれらの意見書をふまえ、本件の事案にふさわしい主張をさ
れた。また、尋問調書は井上教授と弁護団の共同作成にかかるもの
であるし、そのほか、京都地裁、学長への要望書も同様である。

本書はこれらの奮闘の記録を整理したものである。私見は、「大学
教員任期制法による『失職』扱いに対する司法的救済方法」(自治
研究79巻12号、80巻1号、2003−2004年)、「大学
教員任期制法の違憲性・政策的不合理性と大学における留意点」
(法時2004年3月号)を改訂したほか、未公表分(第3章第6
節、第4章第1節)も収録している。

これらの方々に厚く感謝するとともに、任期制法が広がる今日、広
く読まれることを期待する。転載を許可された第一法規と日本評論
社にも深謝する。

五  本書を読みやすくするために、第1章で、本件の要点を説明す
るとともに、第2章で、井上先生の本人尋問から、井上先生が、い
かに騙されて、落とし穴に落とされていったのかを、リアルに描く
こととした。それから、井上先生の陳述書、京都地裁・京大学長へ
の要望書で本件の内容をご理解いただけるものと思う。

次は法理論編で、第3章は、本件が「失職」に当たらず、行政訴訟
の対象となることと、その実体法上の違法性を、園部、平岡、矢野
諸先生の意見のほか、阿部の意見をもとに論じ、第4章は、騙し取
られた「同意」は任期満了による失職の根拠とならないことを、安
永意見のほか、阿部の意見で示した。同じ論点を種々の角度から、
何人もが書いているので、重複するが、これは誰が考えても同じ結
論になるという証拠であると思う。

本件は、本件だけにとどまらない一般的なものなので、第5章で、
任期制法一般の違憲性、政策的不合理性と大学の対応の仕方を示し
た。任期制を導入する大学においては、京大のような失敗を繰り返
さないため、学内ルールを公正に定めるべきである。

第6章で、京都地裁判決を批判した。以上の本書の叙述と比較すれ
ば、この判決がいかにずさんかは直ちに理解できるはずである。不
十分であるが、緊急にコメントしたものである。

本書で何度も引用する資料及び井上先生の業績は末尾にまとめて掲
載した。それにしても、井上先生の業績は超人的である。世間では、
任期制はダメ教授を追い出すため有用と思いこんでいる人が多いが、
ダメ教授が超人を追い出す制度だということはこれだけでも理解で
きよう。

なお、頻繁に引用する国会議事録は大部であるので、神戸法学年報
19号(2004年3月)に、「資料:大学の教員等の任期に関す
る法律をめぐる国会議事録の整理」として、位田央君(立正大学講
師)と連名で掲載しておいた。

本件は大阪高裁に控訴した。大阪高裁こそ、不正を暴き、権利救済
の実効性を確保するという司法の役割に応えてくれるものと信じて
いる。井上教授が全面勝訴して、この国に「正義」を回復するため
にも、是非ご支援をいただきたい。 

最後になったが、市場性の低い本書を、正義のために緊急に出版し
て頂いた信山社の村岡倫衛さん、資料整理と校正を手伝ってくれた
位田央君、今田浩君には心から感謝するものである。

  2004年4月6日
阿部泰隆

━ AcNet Letter 129 【2】━━━━━━━━━━ 2004.07.04 ━━━━━━

井上教授裁判の大阪高裁公判:7/15, 7/29

大阪高裁別館
〒530-8521 大阪府大阪市北区西天満2-1-10
地下鉄御堂筋線淀屋橋駅より徒歩7分,京阪本線淀屋橋駅より徒歩7分
電話番号等 Tel:06-6363-1281
──────────────────────────────
「大阪高裁での勝訴に向けて(井上教授裁判その後の経過)」より

「大阪高裁の日程が決まりました 

7月15日午前10時30分より大阪高裁別館7階74号法廷で第
1回目の公判が行われます(第11民事部)。 

7月29日午後1時15分からも公判が行われます(第9民事部)。

任期制の再任拒否事件(井上裁判)は、訴訟としては二つあるので、
大阪高裁の二つの部で受理されました。裁判は、第9民事部と、第
11民事部において別々に争われることになります。・・・」

━ AcNet Letter 129 【3】━━━━━━━━━━ 2004.07.04 ━━━━━━

首大非就任者の会サイト
カテゴリー「就任承諾書を出さなかったわけ」目次
http://www.kubidai.com/modules/xfsection/index.php?category=1
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2004.7.3
(1) 荻野綱男氏「東京都立大学辞職の弁」
http://www.kubidai.com/modules/xfsection/article.php?articleid=1

(2) 高村学人氏「かくして、私は、首大非就任者になった」
http://www.kubidai.com/modules/xfsection/article.php?articleid=2

━ AcNet Letter 129 【4】━━━━━━━━━━ 2004.07.04 ━━━━━━

中日新聞2004.6.30
知事の姿勢「不可解」
ーー県議会総務委で参考人・醍醐氏が批判
http://www.chunichi.co.jp/00/ngn/20040630/lcl_____ngn_____000.shtml

──────────────────────────────
「県議会総務委員会(宮沢敏文委員長)は二十九日、「長野県」調
査委員会の県からの独立性が保てないとして、委員を辞任した醍醐
聡氏(東大大学院教授)を参考人に招き、辞任の経緯などについて
意見を聞いた。醍醐氏は「知事がしたことが混乱の原因で、自らの
責任の所在について言及しないのは不可解」と、田中康夫知事を批
判した。 (中沢稔之、中村陽子)

同委員会は、長野五輪招致委員会の帳簿紛失問題などについて調査
している。醍醐氏は、委員と知事との飲食を伴った懇親会費用を知
事後援会が負担したことや、一部委員の県非常勤特別職との兼務な
どを問題視し、五月に委員を辞任。当時の委員会会長も「結論の信
頼性を確保するため」と辞任している。

醍醐氏は、招致委の帳簿の写しの一部が見つかったとの報道にも触
れ、「非公開での資料が外に出たとなれば、知事は『遺憾』と言及
してしかるべきだが、部局長会議で『記事が小さい』と言うのは、
どういう認識なのか」と知事の姿勢を疑問視。さらに、知事が自ら
の住所決定のために審査委員会を設けたことについて「公私のけじ
めがない。いろんな問題を起こす原因となっている」と述べた。

また、県の外郭団体見直し専門委員会委員を務める醍醐氏は、県が
当初予算案で計上した外部委託の「外郭団体改革プラン策定事業費」
に、専門委が指摘していない四団体の事業費が加算されていたこと
を明らかにした。松林憲治経営戦略局長に説明を求めたところ、
「団体数が少ないと予算規模が小さく、請け負う業者がいなくなる」
と述べたという。同事業費二千四百万円は二月定例会で全額削除さ
れている。」

──────────────────────────────
#(行政委員となった大学関係者は、他の委員と比して利害関係は
少なく、行政からの独立した判断が社会的に特に期待されていると
思うが、上のような例は、例外ではないとしても、少数ではないか
と懸念される。

首都大学東京の設置申請を無修正で認める予定の設置審について、
ある都立大関係者の激怒の言に出会った:

『それにしても、名ばかりの「認可権」を守るために、
皮相な政治的判断から実質的な審査権を放棄して恥じな
い文科省、政府委員という社会的プレステージ(?)を
手放したくないために官僚の圧力に譲歩した設置審の体
たらくは、情けないを通り越して呆れるほかありませ
ん。』

長期的に夥しい数の審議会に名を連ねている人たちが居て「官僚支
配」を支えていることはよく知られている(*1)。突然の委員長案を
強行採決したという第35回生命倫理専門調査会でも、その日だけ出
席して賛成した大学界の委員が居たと伝えられている(*2)。)

(*1) http://ac-net.org/common-sense/miyamoto.html
(*2) http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/sunbbs8/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集発行人連絡先: admin@letter.ac-net.org

#( )内は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分。
登録・解除・アドレス変更:http://letter.ac-net.org/s.html
転送・転載時はサイト(http://ac-net.org/letter)を併記下さい。

Posted by tjst at 07月04日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000608.html
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2004年06月26日

[AcNet Letter 127] 本日:シンポジウム「公立大学『改革』と自治体の関与」

Academia e-Network Letter
No 127 (2004.06.26 Sat)

━┫AcNet Letter 127 目次┣━━━━━ 2004.06.26 ━━━━
【1】 公立大学シンポジウム「公立大学『改革』と自治体の関与」
日時:6月26日(土)13:30〜17:00
 会場:横浜市立大学金沢八景キャンパス 
小会議室(文科系研究棟5F)
http://www.yokohama-cu.ac.jp/access/access.html
 主催 :「大学問題各界懇談会」「横浜市立大学教員組合」  

【2】一楽重雄氏(横浜市立大学)「孫福氏のご逝去を悼む」
http://edmath.sci.yokohama-cu.ac.jp/magofuku.pdf

【3】都立大の危機 --- やさしいFAQ
U. VQA 「とってもすばやい答え」編
U-1 ストーリー No.1 「実学ループ」[06/22/04]
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-u.html

 【3-1】T-8 2004年6月24日の人文学部教授会では, 就任承諾書を巡ってどん
     な議論があったのですか?
   http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-t.html#jinbunkyo-062404

 【3-2】首大非就任者の会のサイトオープン
  http://www.kubidai.com/

【4】国立大学法人長への大学非常勤講師組合要請書2004年5月25日
  http://www.shutoken-net.jp/web040621_7hijokin.html

 【4-1】阪大教職組 メールニュース 2004/6/23 第36号
   非常勤職員の夏季休暇要求実る
   http://www.shutoken-net.jp/web040623_1handai.html

【5】センター試験の出題者の氏名公表反対署名者のコメント
http://www.ac-net.org/appeal/6/
現在 75大学の191名が賛同

「私が在職している大学では、氏名公表はセンター試験の廃止につながるのではという観測が出てきております。おそらく、今回の動きはセンター試験の存続如何にかかわらず、学問への政治介入という、より深刻な問題が根底にあると思いますので、息の長い運動が必要だと思います。」

【6】お便り紹介

   #(だいぶ前に、ある国立大学の学部長が、国旗掲示を要請してきた右翼の学生に対し、壇上に国旗を張り付けるような風習はナチスの真似であって日本では戦争中にもなかった、と教えると憮然として帰っていった、ということがあったそうです。)

【7】ネットからのクリップ
http://ac-net.org/dgh/

Posted by tjst at 06月26日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000607.html
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2004年06月20日

[AcNet Letter 126] 都立大「改革」問題の集い:6月20日(日)

Academia e-Network Letter No 126 (2004.06.19 Sat)

━┫AcNet Letter 126 目次┣━━ 2004.06.19 ━━━━

【1】都立大「改革」問題の集い:6月20日(日)午後1時から4時
いまどうなってるの?都立の大学 〜教員・学生から話を聞く会
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/index.html

 【1-1】2000名が参加し日比谷公会堂が満席となった2月28日シンポジウム
「東京都の教育「改革」で、いま起こっていること
−これでいいのか?都立の大学「改革」−」集会アピール
   http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/pdf/hibiya_040228_appeal.pdf

 【1-2】3分で分かる東京都の大学破壊(2004年6月19日版)
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/sampun-kiki.html

【2】琉大助教授の敗訴確定/最高裁が上告棄却
沖縄タイムス 2004年6月15日 朝刊 27面
http://university.main.jp/blog/archives/001224.html http://university.main.jp/blog/archives/001224.html

 【2-1】無限回廊サイト> 最新判決情報 FEB/2003
 http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/hanketu-feb-2003.htm

【2-2】訴状全文
http://www.ryukyu-iryo.com/0729miyamoto/m001sojo.html

【2-3】那覇地裁判決文全文(2003.2)
http://www.ryukyu-iryo.com/m_hanketu/m_hanketu.html

【3】大学入試センター、出題者の氏名公表を間も無く決定か
*** 今月末のセンター内の会議で方針を検討 ***

氏名公表反対声明: 6月18日現在 賛同者 73大学180名
http://www.ac-net.org/appeal/6/

趣旨:http://letter.ac-net.org/index.php
登録・解除・アドレス変更:http://letter.ac-net.org/s.html


━ AcNet Letter 126 【1】━━━━━━━━━━ 2004.06.19 ━━━━━━

都立大「改革」問題の集い:6月20日(日)午後1時から4時
いまどうなってるの?都立の大学 〜教員・学生から話を聞く会
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/index.html
会場:東京都立大学91年館
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/campusmap-j.htm
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/campusmap-1.htm
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/zonemap1/91nenkan.htm
主催:都立の大学を考える都民の会 
協賛:東京都立大学・短期大学教職員組合

──────────────────────────────
【1-1】日比谷公会堂が満席となった2月28日のシンポジウム
「東京都の教育「改革」で、いま起こっていること
−これでいいのか?都立の大学「改革」−」集会アピール
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/#SHINPO
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/pdf/hibiya_040228_appeal.pdf

──────────────────────────────
【1-2】3分で分かる東京都の大学破壊(2004年6月19日版)
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/sampun-kiki.html

「・・・・・・6月17日には人文学部教授会が,大学院構想,教員の身分・労働条件,教授会の人事権に関する文書による明確な回答が得られない限り「就任承諾書」を提出しないことを決議。人文学部の就任承諾書(約120枚)がそろわなければ,設置許可は降りない。」

━ AcNet Letter 126 【2】━━━━━━━━━━ 2004.06.19 ━━━━━━
http://university.main.jp/blog/archives/001224.html より

琉大助教授の敗訴確定/最高裁が上告棄却
沖縄タイムス 2004年6月15日 朝刊 27面
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200406151300.html#no_9
──────────────────────────────

#(国を有罪とした那覇地裁判決文【2-3】でも事実認定されていることは「教授の裁量の範囲を明らかに逸脱したとはいえない」と司法が決定。担当した裁判長は平成14年の東京高検検事長:
http://courtdomino2.courts.go.jp/shokai_J.nsf/View01/11?OpenDocument

──────────────────────────────
【2-1】無限回廊サイト> 最新判決情報 FEB/2003
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/hanketu-feb-2003.htm
──────────────────────────────

2003年(平成15年)2月12日、那覇地裁で担当教授から講義外しなどの嫌がらせを受けたとして、琉球大医学部の****助教授(63歳)が国と教授(65歳)を相手取り、550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決があった。清水節裁判長は「大学は教授の嫌がらせを知りながら適切な指導を怠った」として、国に慰謝料55万円の支払いを命じた。判決によると、教授は1999年(平成11年)4月、**助教授を担当講座の講義と実習からすべて外した。また大学は教授の要望を受け、99年度版大学職員録の所属講座の欄から**助教授の名を外し、別の場所に掲載した。訴状によると、両者の対立は1991年(平成3年)10月、助教授が雑誌に投稿した論文に教授が著者として連記するよう求め、助教授が拒否したことで始まったという。清水裁判長は「教授は7年にわたってあつれきが続いていた助教授の存在を疎んじて講義から外し、裁量を逸脱して違法な嫌がらせをした。職員録発行で助教授の社会的評価が低下し、名誉を害した」と認めた。しかし教授本人への賠償請求は「公務員の違法行為は(雇用者である)国が賠償責任を負う」として退けた。判決後、**助教授は「現在は医学英語の講義だけで専門の生理学の講義をやらせてもらえず、生きがいをとられた悔しさがある。大学に早く非倫理的行為を是正してほしい」と述べた。琉球大の森田孟進学長は「本学の主張、立証が理解してもらえず、大変残念」とコメントした。弁護団によると、教育研究機関での上司による嫌がらせをいう「アカデミック・ハラスメント(アカハラ)」訴訟で原告の勝訴は全国的に珍しい。最近では大阪高裁が昨年1月、奈良県立医大アカハラ訴訟で女性助手の訴えを認め、県に11万円の損害賠償を命じた例がある。国が一審判決を不服として福岡高裁那覇支部に控訴する方針を固めたことが2月25日、分かった。

──────────────────────────────
【2-2】訴状全文
http://www.ryukyu-iryo.com/0729miyamoto/m001sojo.html
──────────────────────────────
【2-3】那覇地裁判決文全文:
http://www.ryukyu-iryo.com/m_hanketu/m_hanketu.html
──────────────────────────────
平成15年2月12日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官
平成11年(ワ)第818号損害賠償請求事件

口頭弁論終結日 平成14年10月4日

「・・・・・・先に述べたところによれば、前記2(1)で検討した被告**の行為のうち、原告の講義・実習を取り上げたことは違法と評価されるべきであるが、その行為は被告**が琉球大学教授としての権限に基づいて行ったものであり、「公権力の行使」に当たるというべきである。そして、公権力の行使に当たる国家公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を与えた場合には、国がその被害者に対して賠償の責に任ずるのであって、公務員個人はその責を負わないものと解すべきであるところ、被告**の違法行為については、被告国が賠償責任を負うのであって、被告**が負うものではないといわなければならない。・・・・・・

那覇地方裁判所民事第1部
裁判長裁判官  清 水  節
裁判官  高 松  宏 之
裁判官  池 田  弥 生」

━ AcNet Letter 126 【3】━━━━━━━━━━ 2004.06.19 ━━━━━━

緊急声明「出題者氏名非公開の大学入試センター方針を支持します」
http://www.ac-net.org/appeal/6/
6月18日現在 賛同者 73大学180名
*** 今月末のセンター内の会議で方針を決定の予定***
──────────────────────────────
賛同者のメッセージ(6/17)より
「大学入試センターが存在することの意義、あるいはその価値はさておき、また資格試験ならいざ知らず、こと大学に限らず「入学試験の出題」に関わる人物の氏名を公開するなど、普通に考えてみてもあり得ないこと、あってはならないことです。このような当たり前のことに対して、自らが署名をすること自体に、どうしようもないとまどいを覚えます。」

──────────────────────────────
#(昨日、新たな署名9筆を大学入試センターにファックスで届けましたが、その際に状況を照会したところ、月末に運営審議会が開かれ、そこで方針を決定するとのことです。現状では、今後、出題委員選定の際に氏名公開の許可を求めることになるようです。試験問題は出題委員が最終的に決めるのではなく、センター内の上位の部署で慎重に検討して問題を決定している(*1)以上、出題委員だけ氏名公表するのは、責任逃れの措置とも言えます.
(*1) 独立行政法人大学入試センター大学入試センター試験実施本部規則
http://www.dnc.ac.jp/dnc/gaiyou/kisoku/u0640004041403011.html

「反日分子」などという言葉を口にする政治家達の圧力ばかりが大きく、1月の出題に関し6月下旬提訴の準備が進んでいる(*2)なかで、初めて開催された新国立大学協会は沈黙し、大学界からも反対の声は微々たるものである現状では、センターとしても如何ともしようがない状況のようです。センター理事(*3)を個人的に知っている人は働きかけてほしいように思います。運営審議会の構成員はわかりません。

(*2)http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news_ct/ct_news_040528.html
(*3)役員一覧(平成16年4月1日現在)
http://www.dnc.ac.jp/dnc/infodis/soshiki_gaiyou.html

理事長 荒川 正昭
理事 鬼島 康宏
監事 緒方 邦夫
監事(非常勤)北村 信彦

独立行政法人大学入試センター法(*2)第12条によれば、入試に関する方針は、文部科学省令で決めることになっていますが、センターが決めてくれれば見た目は責任が回避できる、ということなのでしょう。

特殊な政治的な信念を持つ政治的勢力の干渉に文部科学省が屈してしまいかねない状況は深刻に考えるべきことの一つではないでしょうか。

(*2)http://gyouseisoshiki.hourei.info/gyouseisoshiki372.html

「第十二条  センターは、第三条の目的を達成するため、次の業務を行う。

一  大学に入学を志願する者の高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的として大学が共同して実施することとする試験に関し、問題の作成及び採点その他一括して処理することが適当な業務を行うこと。・・・

2 前項第一号の試験の実施の方法その他同号の試験に関し必要な事項は、文部科学省令で定める。・・・・・・」)

Posted by tjst at 06月20日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000605.html
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2004年06月10日

[AcNet Letter 123] 小柴氏の総合科学技術会議批判

[AcNet Letter 123] 小柴氏の総合科学技術会議批判
Academia e-Network Letter No 123 (2004.06.09 Thu)
http://letter.ac-net.org/04/06/09-123.php
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AcNet Letter 123
都立大学の方々が大きな困難な直面されているが、独立行政法人制度の本質を純粋な形で体現した「首都大学東京」がそのまま実現されてしまうかどうかは、大学の大半が独立行政法人化してしまった日本(学校法人も今回の私立学校法改正により独立行政法人に近づいた)にあっては、大学関係者の大半に直接影響することである。
この困難は、戦場における困難と同質のものがあり、当事者の気質や価値観や世界観や倫理観により多様な行動が生じるのは自然なことだが、個人的利益を考えても、大学が結束し役所と交渉した方が有利なことは自明である以上、囚人のジレンマの陥穽を何としても避けていただきたい、と祈るばかりである。(編集人)

【1】都立大の危機 --- やさしいFAQ 緊急情報より

【2】都立大の危機 FAQ 廃校 or 改革? 就任承諾書をめぐって
T-3: 「それで本当に2004年6月17日までに就任承諾書が管理本部に
そろうんでしょうか?」

【3】衆議院文科委における小柴氏の総合科学技術会議批判
第159回国会 文部科学委員会 第22号 平成16年5月26日(水曜日)

【4】ノーム・チョムスキー(鈴木主税訳)
「メディアコントロールーー正義なき民主主義と国際社会」抜書
集英社新書 ISBN 4-08-720190-2 (原著1991年 訳2003年4月)

Posted by tjst at 06月10日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000603.html
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2004年05月07日

[AcNet Letter 106] センター入試出題者氏名公開問題:文部科学省は柏村氏に屈するのか?

ログ http://letter.ac-net.org/log.php
[AcNet Letter 106] センター入試出題者氏名公開問題:文部科学省は柏村氏に屈するのか?(2004.5.7 Fri)

#(日本社会全体への挑戦にほかならない反日分子発言をしても国会議員への辞職勧告【1-2】など気にもせず、いまだにイラクで人質となって解放された人たちへのバッシングに余念がない柏村議員は「若手議員の会」(古屋圭司議員会長)の積極的メンバーでもある【1-1】。この会は、独立行政法人入試センターに圧力をかけ、4 月9 日に出題者の氏名公表を拒否したセンター長を4月16 日に再度呼び、氏名公表を約束させたという【1】

憲法が明白に否定する国粋主義を明言し、文字通り国家公務員法に違反する議員が属する議員集団の圧力に入試センターが屈することは、大学関係者にとって大きな後退であるだけでなく、日本社会にとって深い痛手である。独立行政法人入試センターの主務省として文部科学省も氏名公表を迫ったそうだが、入試出題者氏名公表は「違法若しくは不当な行為を容易にする」として、情報公開法から除外されている。出題者の氏名公表は、入試センターの業務の基盤を破壊することは自明であるが、それを知らずに文部科学省が迫るとすれば主務省として失格である。しかし知っていて圧力をかけたとすれば、文部科学省が国粋主義の議員集団の圧力に屈したことを意味する。どう考えて後者であろう。今後の日本の教育の行く末は暗澹たるものと言うべきである。

入試の出題委員の氏名公表ほど非常識なことはない。この圧力を退けることは、世論にきちんと説明すれば誰でも納得し支持することである。文部科学省も入試センターも勇気を取りもどし、イラクの人質だった人たちにバッシングを続けているような情けない人たちの言うことなど退けてほしい。日本社会全体がそれを支持するはずである。

文部科学省が国粋主義者の言うことに屈するかどうかは、前世紀前半を少しでも思い出せば、日本社会全体の未来を左右することであることがわかる。社会全体が注視しなければならないことである。)

[AcNet Letter 105] 「知事に理想の計画があるなら私財をなげうって作れ」(2004.5.4 Tue)

[AcNet Letter extra] 「朝まで生テレビ」番組作成者へ公開質問状(2004.5.3 Mon)

[AcNet Letter 104] 首大経営準備室長から現4都立大学長へ違法通知書(2004.5.1 Sat)

[AcNet Letter 103] 「首大」設置申請についてのNHK番組(4月28日)評(2004.4.30 Fri)

[AcNet Letter 102] 都立大・短大教職員組合から文科相への要望書04.4.22(2004.4.28 Wed)

[AcNet Letter 101] 緊急アピールへのネット署名(2004.4.25 Sun)

[AcNet Letter 100] IDE 巻頭言「人文科学の復権?」(2004.4.22 Thu)

Posted by tjst at 05月07日
URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000597.html
他の分類:AcNet Letter , 不当な介入

2004年04月19日

[AcNet Letter 98] 投稿「人質自己責任論の恣意性と危うさ」

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Academia e-Network Letter No 98 (2004.04.18 Sun)
ログ http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 98 目次┣━━━━━━━━━ 2004.04.18 ━━━━

【1】 白井厚氏「大学ーー風にそよぐ葦の歴史」抜粋
http://ac-net.org/dgh/01/901-shirai.htm
日本経済評論社 1996.12.8 ISBN 4-8188-0903-9

□その精神状況というものは、大学としては自滅ではな
かったんだろうか。だから大学ははたして大学だったの
だろうかということです。□

【2】 転載:緊急共同声明の賛同呼かけ
http://www.jca.apc.org/wsf_support/ngo_statement.html

□このような世論形成は、人命を軽視した安易な武力行
使や実力行使を正当化させかねず、NGOなどによる海外
での活動を大きく制約しかねないという危機感を大変強
く持っています。□

【3】投稿「人質自己責任論の恣意性と危うさ」
Sat, 17 Apr 2004 03:14:11 +0900

□3人は自分自身の国境を超えた博愛の実践活動の実績
で自分の身を守ったといっても過言ではないのです。□

【4】「自己責任論」を巡る言説

 【4-1】 Publicity 904 「陰惨なイジメ大国」ニッポンの本性を撃て
   http://www.emaga.com/bn/?2004040047191840021235.7777
   Publicity 登録ページ:http://www.emaga.com/info/7777.html

  【4-1-1】 松沢呉一氏の意見

□戦地に取材に行って死んじゃった人たちはこれまでに
もいっぱいいますが、こういう人たちに「自業自得」な
んて言葉を投げつけるのなら、命がけでビデオを回し、
写真を撮り、記事を書いている人たちに失礼だから、二
度とニュースや雑誌を見なさんな。□

  【4-1-2】 Publicity 編集者の意見

□“「いじめられる側にも理由がある」という「論理」
が「暴力」になる、という論理”を理解できない人のこ
とを、「日本人」と呼ぶのだ。それをどう変えるかとい
う問題だ。□

 【4-2】ルモンド 2004.4.16 「日本:高揚する人道主義」(抄訳:橋本尚幸氏)
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C394170269/E2083218708/index.html
□この出来事は日本の若者の間において利他主義の価値
観が強まっていることを示すものである。・・・・本当
の日本の強みとか創造性は、経済指標には現れないこう
した市民活動にあるのである。□

【5】お便り紹介

 【5-1】Fri, 16 Apr 2004 08:55:27 +0900

□ ”もっとも重要な正義の諸概念は,世界はいかに運
行すべきかに関する特定の公式から導出されるものでは
なく,誰の眼にも明々白々な根深い不正義(patent
injustice)を,一つ一つ暴いていくことに見出されるで
あろう(Amartya K. Sen (後藤玲子訳))”□

 【5-2】Sat, 17 Apr 2004 11:33:24 +0900    

□経営協議会学外委員の中から「もはや学問の府ではな
くなった」という発言があったと聞き驚いています。□

【6】 ネットからのクリップ
───────────────────────────────

━ AcNet Letter 98 【1】━━━━━━━━━━ 2004.04.18 ━━━━━━

白井厚氏「大学ーー風にそよぐ葦の歴史」抜粋
日本経済評論社 1996.12.8 ISBN 4-8188-0903-9
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4818809039/hon-22/249-5420018-2114769
抜粋: http://ac-net.org/dgh/01/901-shirai.htm
───────────────────────────────
(2001.9.3 http://ac-net.org/wr/wr-66.html#[66-7-2] 再掲)

「・・・大学の目的は、こういった教育・研究を通じて、長期的に
人類の将来の幸福に貢献するものであると考えられます。このへん
が国の政府の目的とは違うわけです。国の政府ですと、関心は個人
の権力やナショナル・インタレストであります。今の政権がいつま
で続くか、次の議会をどうやって乗り切るか、今度の戦争をどうやっ
て勝かというような問題でありまして、常に短期的な利害というも
のを考えなければならない。しかし大学はそういう目的に奉仕する
のではなく、長い将来にわたって人類の幸福ということを考えなけ
ればならない。大学の目的と国家の目的は違う。基本的に矛盾しま
す。・・・・

□ 五十年目の大学評価 p27

大学というのは高等教育機関ですね。去年のわだつみ会の八・一五
の集まりの時だったかと思いますが、当時の日本人がみんなお国の
ために夢中になって戦争に協力をしていた。・・・それに対する疑
問をもった人は非常に少ない。それは教育の効果である、という話
があった。しかしそのときにどなたかが、しかし大学の教育として
は失敗ではないかと発言されて、私はなるほどなと思いました。

大学だけを特別視するのはおかしいけれども、もっとも批判的な精
神を涵養するところが大学であろうと思います。その大学の学生も
教授たちも、戦争目的に対する批判的な見解というものはほとんど
もたなかった。もったごく少数の人は牢獄に入れられた。しかしそ
れ以外の人はほとんどもたなかった。あるいはもとうとしなかった
という、その精神状況というものは、大学としては自滅ではなかっ
たんだろうか。だから大学ははたして大学だったのだろうかという
ことです。小学校なら国定教科書で教えるわけですから、やむをえ
ないと思います。しかし大学には国定教科書はありませんし、まが
りなりにも学問の自由とか言えるような時代に、しかも意外に敗戦
の間際までけっこう自由にしやべっていた人もいる。学生などもけっ
こう自由に動きまわっていた例も幾つもありました。そういうとき
に積極的にこの戦争目的に対する疑問がほとんどどこからも提起さ
れなかったということは、大学としての自滅ではないだろうか。そ
こで、記億に残る大学教員の発言リストをつくったのは、50年目
の大学評価ではないかというふうに思っています。

□ 大学の責任と反省

・・・政治に対する批判とか、真理の探求とか国際情勢の分析とか、
そういう本来大学がやるべき使命を完全に放棄してしまった責任、
そういうものをいったいどう考えるのであろうか。このことが戦後
行うべき大学の一つの仕事ではなかったかと思います。

・・・戦後二、三十年ぐらいで、落ち着いたところで大学は大学と
しての戦争責任というものを自分で整理をする作業をやるべきでは
なかったか。今となっては若干遅きに失した。しかし今からでも、
やらないよりはましかもしれません。大学によっては、かつては右
翼の大学として有名だった大学が、非常に反省して、がらりと内容
を入れ替えて、平和のために、戦争を二度と起こさないために努力
している大学もあります。全然そういうことを考えない大学もあり
ます。大学の評価というのは、いろんな点でなしうることだと思い
ますけれども、過去を正確に調査して、誤りを二度とくり返さない、
そういう決意をもつ、そのための手段をもつ、そういう大学が、将
来ともに生き残るべき優れた大学ではないだろうか。逆に言います
と、そういうことを一切行うつもりがない大学は、世の名声にも関
わらず、学生の偏差値にもかかわらず、大学としては、真理を追求
すべき社会的責任をもつ大学としては失格ではないかと思います。
戦争責任の前に社会的責任があります。・・・・」

(*1) 1994年8月15日、飯田橋の家の光会館ホールで開かれ
た日本戦没学生記念会〔わだつみ会〕主催の講演会記録。「きみと
語りたい、私の8・15−−日本人それぞれの戦争責任−ー」とい
う共通テーマの中で、大学の責任を論した。同年2月発行の『わだ
つみのこえ』No99に録音記録を掲載。)

━ AcNet Letter 98 【2】━━━━━━━━━━ 2004.04.18 ━━━━━━
転載
緊急共同声明の賛同呼かけ
http://www.jca.apc.org/wsf_support/ngo_statement.html
───────────────────────────────

非政府組織(NGO)、市民運動団体、ジャーナリスト団体およびこれ
ら団体に携わっている多くの皆さんに呼かけます。イラクにおける
人質事件をきっかけに、政府やマスメディアの一部から「自己責任」
を問う声が非常に強くなっています。こうした動きは政府から独立
して活動する私たちにとって見過ごせないと考え、以下のような声
明を出しました。是非ともこの声明にご賛同ください。(賛同の方
法、現時点での呼かけ団体(個人)および賛同団体(個人)は末尾
にあります)

(お願い)共同声明の原案の段階で呼かけ・賛同団体(個人)にな
られた方で、リストにお名前がない方がいらしゃれば至急おしらせ
ください。お手数ですがよろしくお願いします。追加訂正はウエッ
ブ版で行います(集約係 小倉/呼かけ人)

(回覧をお願い致します。回覧期間 2004年4月21日)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■(共同声明) ■
■「自己責任」論による非政府組織(NGO)、市民団体、ジャーナリ ■
■スト等の活動への批判に憂慮します ■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

わたしたちは、世界中の人々との草の根の交流、人びとの生活や人
権などへの支援活動、ジャーナリストとしての活動などをおこなっ
ている非政府組織(NGO)、市民団体やこれらに関わる個人です。わ
たしたちは、イラクにおける人質事件以降、政府および一部のマス
メディアが今回の人質事件の原因を危険なイラクに出向いた被害者
たちにあると批判し、事態の責任を「自己責任」の名のもとに、現
地で活動しているNGOや個人に転嫁しようとしていることに大きな
憤りと悲しみを感じています。(注)

このような「自己責任」論は、NGO等として紛争地域などで活動す
る人たちの人命が危険にさらされるような事態になったとしても、
それは当事者の責任であると考えるあやまった世論をつくり出して
しまいます。このような世論形成は、人命を軽視した安易な武力行
使や実力行使を正当化させかねず、NGOなどによる海外での活動を
大きく制約しかねないという危機感を大変強く持っています。

政府や一部マスメディアが主張する「自己責任」論は、自律した個
人が自らの責任で社会活動をすることの意義を意味するという、そ
の本来の意味をすりかえにしています。そして、人質の人たちとそ
の家族を、そのようなまちがった「自己責任」論によって批判する
ようなことはすべきではないということを強く訴えたいと思います。

紛争地域などでのNGO活動には多かれ少なかれリスクは伴います。
このことは、海外で活動する人びとにとっては十分理解されていま
す。武器をもたずに、どこかの国家の組織に属することもなく、イ
ラクの人びとの安全や人権を守り、真実を伝えるために危険な地域
におもむいた人びととその行動を「自己責任」論を持ち出して批判
することはできません。ところが、現在、政府や一部のマスメディ
アが批判のために持ち出している「自己責任」論は、紛争地域での
NGOやジャーナリストなどの活動を萎縮させて閉め出し、その独立
性を失わせ、ますます地域の不安定を助長することになりかねない
のです。

はたして自衛隊や日本の政府がNGOにかわって劣化ウラン弾の被害
の調査を行ったり、貧しい子どもたちを支援するといった活動を行っ
てきたでしょうか。また、政治的な理由に左右されることのない人
道支援を行えるでしょうか。戦争の被害を当事国の利害や国益にと
らわれずに正確に把握することが果たして戦争の当事国にできるも
のなのでしょうか。国連のガイドラインでも、人道および軍事活動
間の明確な区別を維持するために、軍事組織は直接的な人道支援を
すべきではないという基準を設けており、紛争地域で中立な立場で
人道支援できるのはNGOだということが確認されています。これに
反して、「自己責任」論は、人道支援の軍事化を促し、人びとの安
全をますます損なう結果となることに強い危惧を持つものです。

NGO や市民団体は、政府や軍隊には出来ない多くの分野で支援の実
績を達成してきました。この事実は正当に評価されるべきことであっ
ても、「自己責任」の名において批判されるべきではありません。
あるいは、戦時のマスメディアがどれほど戦争の真実を伝えてきた
でしょうか。軍隊や政府の庇護を受けないフリーのジャーナリスト
の報道は不要だといえるでしょうか。検閲や自主規制にとらわれな
いフリーのジャーナリストが戦争の真実を伝えるために、報道の自
由に果たした役割ははかり知れません。

私たちは、政府や一部マスメディアによる「自己責任」論に基づく
人質とその家族の皆さんへの批判はいわれのないものであって間違
いであり、これを撤回することを強く望むものです。そして、現在
のイラクの状況から、人道支援の最大の障害は軍隊なのだというこ
とがあらためて明らかになっているということを強調したいと思い
ます。日本政府が自衛隊をいち早く撤退させ、米国や連合国にも軍
隊の撤退を働きかけかけることこそが、イラクの人びとの生活と生
命の安全を保障し、NGOなどの援助活動、人権監視活動、ジャーナ
リストとしての活動の安全を確保するもっとも確実な方法なのです。

(注)「自己責任」論についての政府、報道機関の言及の一例

外務省の竹内行夫事務次官の発言「非政府組織(NGO)メンバー
によるイラク国内での活動について「自己責任の原則を自覚して、
自らの安全を自らで守るということを考えてもらいたい」

『日経』4月13日社説 「自己責任がイラクにおける基本的な行動原
則である」

『読売』4月13日社説 「自己責任の自覚を欠いた、無謀かつ無責任
な行動が、政府や関係機関などに、大きな無用の負担をかけている。
深刻に反省すべき問題」

=======切り取り線=======

「(共同声明) 「自己責任」論による非政府組織(NGO)、市民団体、
ジャーナリスト等の活動への批判に憂慮します」に賛同します。

お名前
所属
連絡先(メールかファックスをお書き下さい)

なお、いただいた賛同署名については、お名前と肩書きを公表いた
します。連絡先は公表されません。

===================

●賛同署名の送り先および問合わせ先は下記です。

賛同署名の送り先

電子メール jikosekinin@freeml.com
ファックス(ピープルズプラン研究所)03-5273-8362

電話での問合わせ先
    070-5553-5495 (小倉/WSF連絡会)
メールでの問合わせ先

ウエッブ上でのアクセス((WSF連絡会ウエッブサイト内)
http://www.jca.apc.org/wsf_support/ngo_statement.html

呼かけ団体/個人および賛同団体/個人のリストはこちら:
http://www.jca.apc.org/wsf_support/list.html

━ AcNet Letter 98 【3】━━━━━━━━━━ 2004.04.18 ━━━━━━

投稿「人質自己責任論の恣意性と危うさ」
Sat, 17 Apr 2004 03:14:11 +0900
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      人質自己責任論の恣意性と危うさ

3人が解放されるや、政府、一部の政党・マスコミから「人質自己
責任」論が沸騰し、救出費用自己負担論さえ台頭しています。私も
今回の3人のイラク入りが状況判断において問題なしとは思いませ
ん。

しかし、議論をそこに収斂させ、今回の人質事件をより大局的見地
から見ようとしない論調には政治的恣意性と危うさを感じます。

3人が解放されたのは、ご家族の献身的な訴え、内外の救出支援活
動、聖職者協会をはじめとするイラクの各界の方々の尽力によると
ころ大であったのはいうまでもありません。

と同時に、忘れてならないのは郡山さん、高遠さん、今井君がアメ
リカによる占領統治への協力者ではなく、逆に戦禍にあえぐイラク
国民の悲惨な実態を世界に伝え、支援の手をさしのべようとした日
本人であったことが正しく先方に理解されたこと―――このことが
3人の解放につながる大きな要因になったということです。この意
味で、3人は自分自身の国境を超えた博愛の実践活動の実績で自分
の身を守ったといっても過言ではないのです。

さらに背景を辿れば、こうした日本人の善意でさえも危険にさらさ
れる状況になった真因は、日本国政府が国連の枠組みでイラク復興
支援をという国際世論に背を向け、卑屈にもアメリカからの要請に
応える形で自衛隊をイラクへ派遣したこと、そのことがイラク国民
に、自衛隊、ひいては日本はアメリカによる占領統治への協力者と
みなされてしまったこと、にあります。

3人解放後のマスコミの世論調査によれば、自衛隊の撤退を拒否し
た政府の方針を7割以上の回答者が支持したと伝えられています。
その背景には自衛隊はあくまでも人道支援のために出かけたのだか
ら、という意識があるようです。

しかし、こうした国内世論を知るにつけ、私は今回の3人の解放に
尽力したイラク聖職者協会のメンバーが語った、「私たちの方が日
本の小泉さんよりも人質の方々を大切にした」という言葉の重みを
感じずにはいられません。さらに、3人が解放された今もファルー
ジャはアメリカ軍によって封鎖され、再攻撃の恐怖と電気、水道が
断絶した生活環境のなかにおかれていること、そして、ほかでもな
い日本国政府は一貫してこうしたアメリ主導の占領統治に世界有数
の支持を表明してきたこと、を忘れてはならないのです。前記の聖
職者協会メンバーが解放された3人に対して、ファルージャの実態
をぜひ日本の皆さんに伝えてほしいと託した言葉の重みを私たち日
本人が感受できないとしたら、あまりに悲しいことです。

実際問題でいえば、10日ほど前のテレビでサマワのある部族長が
自衛隊の今の活動について、「彼らは基地の中ばかりにいて何も支
援活動をしてくれない。12月まで待つが、そのときになっても今
のままなら、我々は黙っていない」と語っていました。これは、自
衛隊派遣の政治的経緯が人道支援の妨げになっていることの証左と
思われます。

人道支援をいうなら、自衛隊ではなく、電気、水道、建設といった
社会インフラの整備に通じた民間の専門家を派遣するべきでしょう。
彼らであれば、イラク国民に歓迎され、円滑に任務をまっとうでき
るはずです。それでも日本国政府が自衛隊にこだわるとしたら、そ
れは派遣の真の目的が人道支援にあるのではなく、アメリカへの忠
誠のアリバイ作りにあるのだというほかありません。

そこで、提案です。

次のようなことを訴える意見公告を全国紙に掲載することはできな
いでしょうか?

 1.自衛隊は人道支援のために出かけたといわれるが、本当か?
   現地でその任務をどれほど果たせているのか?
   人道支援を実効的に行うための提案

 2.人質自己責任論の国家主義的危険性と問題のすり替え

 3.ファルージャをはじめとするイラク国内の恐怖と貧困の実態

掲載料が莫大であることは承知していますが、多くの賛同者を募る
ことは可能ではないでしょうか?

━ AcNet Letter 98 【4】━━━━━━━━━━ 2004.04.18 ━━━━━━

「自己責任論」を巡る言説より

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【4-1】Publicity 904 Sat, 17 Apr 2004 04:26:08 +0900 (JST)
「陰惨なイジメ大国」ニッポンの本性を撃て より
http://www.emaga.com/bn/?2004040047191840021235.7777
Publicity 登録ページ:http://www.emaga.com/info/7777.html
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【4-1-1】 松沢呉一氏の意見
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Pubilicity編集者「そのなかに、胸打たれる一文があった。ぜひ全
文を読んでいただきたいが、一部引用する。」
http://www.pot.co.jp/matsukuro/20040416_687.html

まさに高遠さんは危険を承知しながらイラクに行かないではい
られない立場にあった人でしょ。

彼女を救出するために、イラクの人たちまでがビラ配りをやり
、「彼女の身代わりになる」と少年が言うくらいに信頼関係が
あったわけです。

彼女を「おかあさん」と慕って、写真を持って待っている子供
がいるのをわかっていて、「危険だから、もうイラクには行か
ない」で済むわけ? 

済む人もいるんでしょうし、その判断に対して私がとやかく言
う立場にはないですけど、「危険があるのに」ではなくて、「
危険があるからこそ」、いてもたってもいられずに出かけて行
かないではいられない人がいることくらいどうしてわからんか
な。

冷酷と自覚する私ですけど、自分を「おかあさん」と呼ぶ子供
らを自分の子供のように感じる人に「死ねばいい」などと言う
ことはどうしてもできんです。

(中略)

高遠さんと同じ立場になってさえ「あんたたちは危険の中で生
きていってね。私は安全な国に帰るから。日本の自衛隊があん
たたちの家族を殺した米軍の手伝いに来ているからよろしくね
ー」って子供たちに言い残して日本に帰り、安全が来るまで家
でケツをかきながら寝ころんでテレビを眺めている人がいても
いいけど、そうはできない人の足を引っ張りなさんな。

「自業自得」なんてことは、家でポテトチップスを食いながら
テレビを観ているだけだから言えること、イラクにただ一人待
っている人がいないから言えること、イラクの人たちはその危
険を長期間強いられていることを実感できていないから言える
ことでしかないでしょ。

で、「自業自得」なんて言っている人々が屁をこきながらテレ
ビで観ているニュース映像はいったい誰が撮り、雑誌の記事は
誰が書いていると思っているわけ? 

ロボットか。イヌとかネコか。それとも亀か。カメラマンや記
者が、危険なことをわかっていても現地に行っているからでし
ょうが。

そういった報道があるから、ファルージャで何が起きているの
かを不十分ながら知り、北朝鮮がどうなっているのかをさらに
一層不十分ながら知ることができるわけです。

テレビニュースの映像、雑誌の記事や写真の手前に人がいるこ
とくらい想像しましょうよ。危険を顧みない報道が、私らが考
え、行動することに、どれだけ役に立っているのかくらい想像
しましょうよ。

そういえば、「東京トップレス」(http://tokyotopless.com/)
の工藤君との対談で、「写真の被写体のことは考えても、写真
を撮っている存在については考えられない人たち」についての
話が出てましたが、この程度のことさえも想像できないくらい
に想像力が欠如している人たちって本当にいるみたいですね。

どうやればそこまで鈍感になれるのかについては、私の想像力
も及びません。

ずっと