2003年12月24日

元防衛庁教育訓練局長「シビリアンコントロールに対する信頼が失われます」

月刊「日本の進路」 2003.12月号 p6-10
小池 清彦氏(元防衛庁教育訓練局長・新潟県加茂市長)「国を亡ぼし、国民を不幸にする 自衛隊のイラク派兵反対」 (2003.11.22)

英霊の心を体現する憲法第九条は日本国の宝
・・・・・その後、PKO法案が通り、防衛庁におけるPKOの副担当は教育訓練局長ということで、私がその副担当になりました。私は幕僚幹部の方々に「自衛隊員の血を一滴も流さない。その一事だけを頭に入れてやっていただきたい」と申し上げました。PKOといえども、たびたび出すと世界の警察官の道につながっていくので、極力出さないようにしなければなりません。現に、「今度はイラクへ」と言い出しました。自民党の中でも大勢の方々がイラク出兵に反対していますが、その中でもかなりの方が、国連の旗の下でならいいとお考えです。国民もその考えに乗りがちです。・・・・・今はアメリカが世界の警察官です。日本は絶対に世界の警察官になってはいけません。国民は大変な目にあい、あげくの果てに滅亡するのは、歴史の示すところです。
・・・・・日本はやがて、国連安保理の常任理事国になることもあろうかと思います。その時は、「常任理事国にはなるが、憲法第九条があるから派兵はしない」と宣言すべきです。「それではダメだ」と言われたら、なる必要はない。しかし、世界第二の経済大国を無視できませんから、世界は「それでいい」と言うと思います。くそまじめな人は「エゴイズムだ。そんなことで通用するか」と言うでしょうが、国際政治はエゴイズムが渦巻き、燃えさかるところです。そんなところで、日本だけが「エゴイズムを発揮しません」と言っていたら、たちまち焼き殺されてしまう。そこは巧みに、日本は憲法第九条を守ってやっていくことが大事だと思います。何百万という英霊の方々、沖縄をはじめ全国の方々が大変な犠牲を払って得た日本の宝は、なんとしても死守しなければなりません。
平和愛好国民の名をイラク派兵で汚してはならない
・・・・・自衛隊は内閣総理大臣が命令すればどこへでも行きます。シビリアンコントロールをいいことに、「イラクへ行って命を落とせ」などとやっていると、シビリアンコントロールに対する信頼が失われます。やがてシビリアンコントロールの根幹が崩れ、武力集団を統括することができなくなります。今、二十四万自衛隊の中に、小泉総理に対する不満が浸透しています。ほとんどの自衛隊員が小泉総理を信頼していません。これは大変危険なことです。
tjst |12月24日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000400.html |イラク戦争
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