[amp 08-07-09] 「国税庁との取引」発言,第三回公判,他

立命館学園の皆様

  私大連盟の不適切支出は連盟の事務局長の個人的逸脱だったよう
  ですが、不適切支出が始まった4年前よりさらに前の2002年から現
  在にいたるまで、長田理事長(前総長)が連盟の財務担当理事で
  あったことを UNITAS HOT NEWS【2a】が伝えています。90年代
  から『理事長(現相談役)・総長(現理事長他)等主催の来賓と
  の料亭での会食が高級化・高額化』【3】した立命館大学の幹部で
  あればこそ「高級料亭での役員懇談会」も当然と思い4年間にも
  わたる不適切支出を看過したのでしょう。今回の不祥事に関する
  長田理事長の責任は重く、別件で辞意を伝えていなかったら「誤
  報道」された通りの「交代」は当然行われたはずです。「別件で
  引責辞任したのであって、本件について引責解任されたわけでは
  ありませんのでどうぞご安心ください」という能天気なメッセー
  ジが常任理事会の名で配信されている状況に不安を感じた人は多
  いはずです。

目次

  1─ 6/23 部課長会議:「国税庁との取引」に理事長が言及
   1a─ 教職員組合から理事長への公開質問状7/4

  2─(朝日7.4)私大連盟が3300万円不適切支出
   2a─ (unitas 7.9) 私大連の「不適切支出」に関わるマスコミ報道について

  3─ 【私の意見8】「立命館の進む道」より

  4─ 一時金訴訟第三回公判 : 7月10日(木)午前10時30分~11時
   4a─ 一時金訴訟をすすめる会ニュース No22 2008.7.1 より
   4b─ 一時金訴訟をすすめる会ブログ 開設

  5─ リコール投票実験継続中. 投票者の意見紹介

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 ┌1───
 │6/23 部課長会議:「国税庁との取引」に理事長が言及
   http://ac-net.org/rtm/recall/doc/080623-nagata-hatsugen.html
   ゆにおん60より
  https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo60.pdf

  「私は2006 年12 月31 日に総長を退任し、2007 年2月1日に理
    事長に就任しましたが、私の身分はその年の3月末まで文学部
    の教授だったのです。このことについて、国税庁の方から猛烈
    に指摘されました。このような人事の仕方をしていると、「退
    任慰労金」は退職金としては認められない、ボーナスだという
    のです。現在の総長の給与体系は、教授としての給与に総長手
    当を加えるという構造なのですが、そのような体系はもう無理
    なのです。来年はこれを何とかしようということが条件で、今
    回については勘弁してもらいました。」


  ─1a─ 教職員組合から理事長への公開質問状7/4
  https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo60.pdf
                                              2008 年7 月4 日
  「学校法人立命館
    理事長 長田豊臣 様

                   立命館教職員組合連合
                   執行委員長 佐藤 春吉

        退任慰労金についての説明要請

    6月23 日に「特別転籍問題に対する今後の対応」を部課長に説
    明する部課長会議で長田理事長自ら「退任慰労金」についてコ
    メントされていますが、非常に重要な問題をはらんでおり、組
    合として正式に理事長ご本人から説明していただくことを要請
    します。(詳しくはゆにおんNo,60 参照ください)

    なお、この要請についての回答を7 月7 日(月)に回答していた
    だくようお願いします。
                            以上」


 ┌2───
 │(朝日7.4)私大連盟が3300万円不適切支出 パーティー券購入も
   http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080704-OYT1T00924.htm

 『文部科学省所管の社団法人「日本私立大学連盟」(会長=安西祐
   一郎・慶応義塾長)が07年度、約3300万円の不適切な支出
   をしたとして、同省から会計業務の見直しなどを指導されていた
   ことがわかった。同省の調査で、事務局員による高級焼き肉店で
   の忘年会や、政治家のパーティー券の購入などに高額の支出をし
   たことが確認され、文科省は「公益法人の目的に照らして不適切」
   と判断した。

   これを受けて連盟は4日、緊急の常務理事会を開き、これらの支
   出を決裁していた事務局長(56)を解任、財務担当理事を長田
   豊臣・立命館理事長から白井克彦・早稲田大総長に交代させた。
   また、業務改善委員会(仮称)を設置して対応策を検討する。

   同省によると、連盟は、24人が参加した焼き肉店での事務局の
   忘年会(07年12月)に約90万円、7人が参加した高級料亭
   での役員懇談会(08年2月)に約69万円を支出するなど、多
   数回にわたって社会通念上不適切な支出をしていたという。

   また、パーティー券の購入は206件計1033万円に上り、同
   省は「公益目的事業にあたらない活動であるパーティー券購入に
   多額が費やされている」と指摘した。

   支払い稟議(りんぎ)書があっても支出後に作られていたり事務
   局長の押印しかなかったりと、会計処理の面でも不適切な点があっ
   た。事務局長が連盟の貸付制度を通常よりも低い利率で利用して
   いたことも発覚した。事務局長は財務担当理事の口頭の了解を得
   たと説明しているという。

   文科省は連盟に対し、「全役員、会員、職員に公益法人としての
   自覚ある行動と意識改善を求める」よう要請。さらに、支払い稟
   議書の作成方法の見直しなど11項目にわたる改善事項を示した。

   連盟は1951年に設立され、124大学が会員。06年度の事
   業活動収入は約4億1千万円(決算時)で、主に会員大学の会費
   でまかなわれている。(大西史晃)』

  その他の記事一覧:
  http://ac-net.org/rtm/recall/doc/080704-shidairen-fusei.html

  (毎日7.4) 私大連:不適切支出3300万円 パー券購入、料亭懇談会
   http://mainichi.jp/select/person/news/20080705k0000m040038000c.html

  (産経7.4) ヤミ報酬に料亭・・・3300万円不適正支出 
                   私大連に文科省が改善指導
   http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080704/crm0807042032043-n1.htm

  (読売7.5)私大連盟の前事務局長、不適切支出は4年前から
    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080704-OYT1T00924.htm

 ─2a─
   [mlst-unitas 171] UNITAS HOT NEWS vol.166(2008.7.9)より
  日本私立大学連盟の「不適切支出」に関わるマスコミ報道について

  「7月4日(金)、5日(土)に、日本私立大学連盟(私大連)の
    「不適切支出」につきまして報道がされていますが、誤解を 
    招く内容があるため、事実関係をご説明します。本件は、私大
    連が2007年度に不適切な支出があったとして、文部科学省に管
    理運営体制を改善するように指導されたものです。本学の長田
    理事長は2002年から日本私立大学連盟の財務担当常務理事を務
    めておりました。長田理事長は6月12日に学内事情(特別転籍に
    関わる責任)を理由に役職辞任を申し出ており、これを受理し
    たことが7月4日の私大連常務理事会で安西会長より報告された
    ということが事実の経過であり、今回の辞任は私大連の「不適
    切支出」が原因ではありません。私大連が7月4 日の21時から行っ
    たマスコミ向けの説明会でも本田博哉参与(事務局長代行)が、
    「(財務担当常務理事の辞任については)以前から 辞意を表
    明されており、本日付けの交代であることは事実だが、今回の
    ことが発端の人事ではない」と説明しています。私大連は「不
    適切支出」について、規定やルールの不適切さ、慣習など長年
    にわたって温存されてきた古い体質を改めるため業務改善の為
    の検討委員会を設置するとしています。本学園は、私大連の加
    盟機関として、私大連が公益法人にふさわしい改善を進めるこ
    とができるよう積極的な役割を果たしていく必要があると考え
    ています。教職員の皆さまには今回の報道に関して、事実関係
    を正確に理解していただきますようお願いいたします。

    ■編集・発行責任 常任理事会
    ■発行責任者 肥塚浩 立命館副総長
    ■発行元 広報課                                       」


 ┌3───
 │「立命館の進む道」友藤 信明氏(2007年3月定年退職)
    立命館の民主主義を考える会ニュースNo6(08-3-25 発行)
 【私の意見8】より
   全文:http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-6.pdf

  (抜粋)『二分の一助成が反故にされるに至り、「立命館大学が、
   国の高学費政策を変えさせ得る影響力を持つ、一流大学にならな
   くては駄目だ」と、1980 年代後半にかけて、本学はこうした一
   流大学志向へと進んで行った。』

  『しかし、その後、学園トップは落とし穴へと足を踏み込んでし
   まったのである。手段であったはずの「一流大学になる」ことを
   目的にし、あれもこれもランキングで測るようになってしまった。
   そして、文部科学省の計画を先取りして、如何に他大学に先んじ
   るかを競うようになり、とうとう相対的低学費政策をも放棄して
   しまった。次には、必要以上に競争をかきたて、その必然的帰結
   として成果主義へと突き進んでしまった。』

  『「他大学より優れた教育であれば学費が同じでも相対的低学費
   である」などという本質を理解しない屁理屈でもって、相対的低
   学費政策を放棄したことは、「日本型私学の矛盾構造」を免罪し、
   学費の重みを常に意識した民主的財政運営からの逸脱に繋がる。』

 『“学費の重み”というキーワードを耳にしなくなった頃から、
   必要以上にホテルでの催しが増えたこと、理事長・総長等主催の
   来賓との料亭での会食が高級化・高額化したこと等、気付くだけ
   でもいくつかの変化が目につく。APU開学に際しての来賓に対
   する接遇は、利潤追求のためには接待攻勢が当り前の企業などと
   は異なり、学生の学費で成り立っている私学では、誰が見ても過
   度のものであった。』

 『この一時金カットは、有能な経営者だからできる先を見越した英
   断であり、他のどの私学も出来ないものとして、経済界や文部科
   学省から高い評価を受けた。しかし、良心ある教育界や、なによ
   りも父母・学生からの評価を最も大切にすべきではないのか。経
   済界や文部科学省からの評価を第一義的に考え、その評価の対価
   として退任慰労金倍増化をお手盛りしたことを知り、リーダーと
   して信頼し尊敬していただけに残念でならない。』 
   => 全文  http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-6.pdf

 ┌4───
 │一時金訴訟第三回公判 : 7月10日(木)午前10時30分~11時
   場所:京都地方裁判所大法廷(丸太町通り柳馬場東入ル菊屋町)
      地下鉄丸太町駅1・3・5番出口から徒歩5分  地図:
   http://www.courts.go.jp/kyoto/about_tiho/syozai/kyotomain.html
   当日予定:
    10時集合 京都地方裁判所ロビー
    10時30分~11時 第3回公判
    11時~12時 弁護士会館で集会

 ─4a─
   一時金訴訟をすすめる会ニュース No22 2008.7.1 より
   http://katzmak.kir.jp/rits_soshou/news22.doc

 「簡易HPにて、理事会側準備書面(1)をお読みいただいた方はお
   気づきのことと思いますが、業務協議会等で一時金についてゼロ
   からの侃侃諤諤の議論が毎年なされたかのような誤った印象を裁
   判官に与えようという記述であふれています。しかし、侃侃諤諤
   の議論を行ったのはいわゆる「学園課題」についてであり、それ
   に比べて賃金の議論の時間はとても短く、ましてや一時金の議論
   は「従前どおり」として、ほとんど一瞬のうちに終わっているこ
   とは、多くの教職員が知っているところでしょう。

  第三回公判では、この点についての反論を行う予定です。つまり、
   一時金については、毎年ゼロからの議論が行われたのではなく、
   十数年間、6.1ヶ月+10万円を基準として、組合側も上積みを要
   求し、理事会側も現状維持の回答を出してきているという事実に
   ついて、主張・立証を行います。ここで、私たちが一時金「カッ
   ト」と表現する正当性を主張することになります。」

 ─4b─
   一時金訴訟をすすめる会ブログ開設
   http://ameblo.jp/rits-soshou


 ┌5───
 │リコール投票実験継続中. 投票者の意見より
   http://ac-net.org/rtm/recall

 (相談役と理事長の辞任を要求)2008.07.04
 『リコールの対象者として、もう一人総長も加えたいと思います。
   そして、3名が退陣するならば、その際は当然ですが、他の常務
   理事についても、全員退陣すべきだと思います。

   なぜならば、今回の転籍問題および助成金カットが社会的にも問
   題となり、直接責任を追求されるのは当然の事なのですが、その
   事態は今までの学園トップが取ってきたやり方における非民主主
   義性のあくまで到達点であると思うからです。

   一時金のカット、退任慰労金のお手盛り倍増、総長選任制度の前
   理事長による恣意的選任、学園課題や政策の決定過程における構
   成員に依拠しない態度、職員人事の不明朗さ、職員超過勤務への
   不払い、等々、もう学園はこのようなトップの酷い行動で、求心
   力を失い、内部崩壊を呈している状況です。

   学園構成員が叡智と力を出し合い、学園の信頼を回復するために
   は、一刻も早く、3名を中心とする常務会の総退陣を求めるべき
   だと痛感いたします。』

 (相談役と理事長の辞任を要求)2008.07.04
 『大学には品性が必要であり、アカデミズムが必要である。21世
   紀COEを単に金蔓か宣伝に使うことしか考えず、真に立命のア
   カデミックな地位の向上を考えることの無かった指導者は立命館
   を破局に向かわせる物である。大学の社会的な使命を忘れて腐敗
   したリーダーが学園に居座るならば、立命の未来は無い。』
───────