[amp 08-06-20] リコール投票実験、他
立命館学園教職員のみなさま
現在、リコールのネット投票実験を行っていますのでためしてみ
てください:
http://ac-net.org/rtm/recall
(学外からは id, passwd: rtm が必要です)
数日間の実験状況をみた上で、形式を整え、精密なものを行うか
どうかを検討したいと思っていますが、その場合の主なリコール
理由としては
・法人としての管理運営が学校法人として不適切であったために、
経常費補助金25%(15億円)カットという行政処分を受け、
学園の教学活動に有形無形の大きな損失をもたらしたこと
・(私費流用のない)研究費不正使用の教員の処分を懲戒免職と
しているので減給処分では不足
・学園運営責任者に不可欠な学園構成員からの信頼を全面的に失
っていること
ということになるでしょうか。
一昨日の常任理事会では、トップ退陣を求める意見もあったそう
ですが、先週報道された減給処分案が再承認され、本日開催予定
の一般理事会に提案されるようです。一般理事会が了承した場合、
この「幕引き」自身が、問題の根本的解決の意思も誠意も能力も
現在の学園幹部に欠如していることを証明することになり、退陣
を求めるべき理由が更に増幅し、動きが激化する気配を見せてい
ます。
今回の問題が最近の学園運営システムの構造的欠陥を背景として
不可避的に起こったものであることは多くの人が指摘しています。
「理事長は社長で学部長は支店長」という相談役の信念を実現す
べく、企業に準じた意思決定システムへの改変方針を伝えたのが
二年前の「ガバナンス文書」(*)でした。総務等の事務組織の朱
雀への移転とともに、この方針はなし崩し的に実現され、常務会
は実質的最高意思決定機関となり、常任理事会の形骸化が進行し、
学園運営における教学的視野の狭窄化が進行しました。法人運営
における教学的視野の狭窄化は、形式的な教学重視の姿勢とは裏
腹に、事業拡大経費を経常的教学経費に優先させる財政構造をも
たらし、日常的な教育と研究の諸活動を青息吐息状態に追い詰め
ています。
(*)「責任ある学園運営と新しい民主主義的な合意形成」およ
び「新しい学園ガバナンスのあり方について」
意見集約など: http://ac-net.org/rtm/a/bunsho/30
http://ac-net.org/rtm/a/?job=ikenhyouji&categoryno=1&dainomi=1
法人運営から教学的視点を失う結果をもたらした「理事長は社長
で学部長は支店長」という運営指針を変えない限り、法令違反が
有ろうと無かろうと、学校法人としての使命を果たす活力は確実
に失われていきます。コンプライアンス問題という文脈でしか今
回の問題をとらえようとしない学園幹部の現状認識は的外れとし
かいいようがありません。
幹部の退陣は当然だとする意見が学内で多数を占めていると感じ
られます。一時金カットと退職慰労金倍増がもたらした敬意喪失
も大きな原因ですが、「理事長は社長で学部長は支店長」という
学園運営方式に固執する人たちにこれ以上学園運営を任せていて
は日常の教学活動が崩壊する、という危機感が最大の原因ではな
いでしょうか。教学活動を経営手段としかみない人たちに学園の
未来は委ねられないーーそれが教学現場の総意ではないでしょう
か。リコール制度があれば、リコールはすぐに成立する状況と推
測されます。
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組合は、朱雀で開かれる一般理事会の参加者に学園構成員の思い
を伝える行動を呼びかけています:
6月20日(金)12時30分 朱雀1F玄関(南側)に集合
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ゆにおん No54 (08.6.19) 「転籍問題検証委員会報告の問題点」より
https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo54.pdf
「(報告書は)3月26日の常任理事会において「特別転籍」が決定
された、その理由は大学設置認可基準及び私学助成交付基準をク
リアする以外ではありえない。仮に教学改善が目的だったとして
もそのことを第一義的理由にして特別転籍が行われることはあり
えない。今回の決定は教授会の頭越しに行われ、学校教育法に定
められた教授会の権限を侵害した等々、文部科学省の見解にも沿
いながら常任理事会の責任を余すところなく指摘しています。私
たちは改めて、常任理事会を主宰する長田理事長が法令違反を犯
し、大学の管理運営を混乱に陥れ、15 億円の損失を作り出した
事の責任を取って辞任することを求めたいと思います。」
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│¶は発信人註