[amp 08-04-11] 考える会第二回フォーラム4/12、 他

立命館大学(RU)およびアジア太平洋大学(APU)の新任教職員の皆様
Cc: 他の教職員の皆様

  立命館学園は大きな岐路にあるようです。教育・研究の現場と学
  園幹部との間の信頼関係が大きく揺らいでいることは危機と言っ
  ても過言ではないところまで来ています。

  特に、常務会が常任理事会を経ずに直接に一般理事会に諮って事
  を決する、いわゆる「常任理事会飛ばし」が増えてきていること
  は憂慮すべき事態です。というのは、立命館大学では、教員が選
  挙した学部長が常任理事として経営の合議の場に参加することに
  より、教育・研究活動と経営活動の背後にある価値観の相違から
  くる緊張関係をポジティブに調整することが多少は可能だったか
  らです。しかし、学園の未来を左右するような重要事項について
  「常任理事会飛ばし」が増えてくると、企業体としては高い価値
  がある活動だが、教育・研究の価値観からは無価値ないし有害な
  活動に、学園の人的・物的資源の大半が割かれるという事態にな
  る懸念があるのです。

    最近、経済畑のジャーナリストが立命館を「株式会社」として
    絶賛する記事『「株式会社立命館」の挑戦(前編)』【10】を
    月刊現代5月号に書きましたが、このような絶賛は、高校生が
    大学を選ぶときに考慮する「大学としての品格」にはマイナス
    の効果があることが残念な点です。

  経営者が、現場との信頼関係を度外視したトップダウン体制を実
  現することは、企業としても好ましいことかどうかは疑問ですが、
  教育・研究を使命とする組織においては、その存在理由を放棄す
  るに等しいことと感じます。このような事態を回避するには、そ
  れが存在理由の一つであるとも思える教授会と教職員組合の役割
  は何よりも重要です。一方、これらの伝統的な組織を通しては意
  思表明ができない構成員のほうが多くなっている現状では、伝統
  の「全構成員自治」を実質的なものとするためにも、教育と研究
  の現場で活動する4千名近い教職員の間に、雇用形態を問わない
  連携が、たとえゆるやかな連携であっても、形成されていくこと
  が肝要だと思います。それはとても難しいことですが、その萌芽
  となるような多様な動きが出始めています。ご参考までに関連す
  るサイトを挙げておきます:

 ◇立命館教職員組合連合(RU,APU,付属校 専任教職員)
    https://j-union.com/-/rits-union/

  ◇ゼネラルユニオン立命支部(主にRU嘱託講師・常勤講師)
    http://gurits.exblog.jp/

  ◇関西圏大学非常勤講師組合(非常勤講師)
    http://www.hijokin.org/

 ◇ユニオンぼちぼち立命館分会(非正規雇用のRU職員・学生(院生))
    http://blog.goo.ne.jp/rbotiunion

 (昨年のRU労働者代表選挙は、以上のRU全労組の共同選管で行われた)

  ◇大分地域労組APU分会(主にAPU常勤講師)
   http://www.geocities.jp/apuunion/

  ◇APU常勤講師を支援する立命館教員ネットワーク(RU教員,APU教員)
   http://www.ac-net.org/rtm-net/

  ◇立命館学園一時金訴訟をすすめる会(RU専任教職員)
    http://katzmak.kir.jp/rits_soshou/

  ◇立命館の民主主義を考える会(RU教職員OB. 立命館元幹部が多数参加)
   http://rits-democracy.blogspot.com/

  ◇BKC(琵琶湖草津キャンパス)月曜会(主にBKC専任教員)
   シンポジウムとメーリングリスト
   例:学院構想についての懇談会 http://ac-net.org/rtm/No/208

  ◇衣笠フォーラム(主に衣笠キャンパス専任教員)
   シンポジウム、衣笠フォーラム通信、メーリングリスト
  例:今回の総長選任についての評価 http://ac-net.org/rtm/No/148

  ◇掲示板「立命館の過去・現在・未来」(発行人が管理者)
    http://ac-net.org/rtm/ (学外からは id,passwd: "rtm")

  他に、最低限の連携として情報共有という形態がありますので、
  不定期に個人的に重要と思ったことを配信する試みをしています。
  ( 配信不要な方は、tjst2@rtm.ac-net.org に空メールを送って
  ください。)

  昨年の学園の動きの明暗は次に「まとめ」ていますのでごらんくだ
  さい: 
     [amp 07-12-28] 2007年目次、他
   http://ac-net.org/rtm/amp/26.html  
  学外からは id, passwd (いずれも "rtm" 3文字)が必要です

  発信者の自己紹介と、「ac-net.org」サイトの説明は以下を参照
  してください: http://ac-net.org/rtm/a/bunsho/85 (06.3.20)

┌──
│目次
  【1】立命館の民主主義を考える会 第2回フォーラム 4/12 於 至徳館

  【2】「立命館の民主主義を考える会」サイトより

  【3】立命館、一時金訴訟 第1回口頭弁論 (2008.2.26)

  【4】毎日新聞京都 08.4.4 
       立命館大:職員107人に900万円支払い 残業代未払い、是正勧告受け

  【5】ゆにおん No 25 (08.4.7)
       UNITAS HOT NEWS vol.138 団交常任理事会の団体交渉の見解について(第二弾 )

  【6】ゆにおん No 23 (08.4.7) 2007年第二回団体交渉詳細報告

  【7】日経 2008.3.20 立命館アジア太平洋大、アブダビ現地校開設を検討
     7a UNITAS HOT NEWS vol.141 (2008.3.28) 日経新聞記事内容について

  【8】フランス語嘱託講師雇い止め事件 地位保全仮処分決定

  【9】時事通信(08.3.2) パートの大半を正社員に=16日から人事制度見直し−ロフト
    9a (gu rits 08.3.4)  ロフトでのパート・契約社員の正社員化

  【10】 月刊現代2008.5 『「株式会社 立命館」の挑戦(前編)』


 ┌1───
 │立命館の民主主義を考える会 第2回フォーラム 4/12 於 至徳館
  『立命館の「これまで」と「これから」~教育研究と組織運営~』

    会場:衣笠キャンパス 至徳館(旧中川会館)―――401 会議室
    日時:2008 年4 月12 日(土) 午後2:00~4:30
    コーディネーター: 佐々木 嬉代三氏(元副総長)
    問題提起

      「『哲学』が語られても哲学は語られない―何のためのガバナンス?―」
          井上 純一氏(元学生担当常務理事)

   「立命館で働き続けますか?定年まで」
          友藤 信明氏(元立命館大学学生課長)

   「「独裁」なのか、それとも「リーダーシップ」なのか
	~大学における「ガバナンス」のあり方をめぐって~」
            斎藤 敏康氏(立命館大学教職員組合副委員長)

    懇親会:午後5:00~ 会場:カルム 会費:3000 円(学生・院生無料)
    共催 「立命館の民主主義を考える会(元教職員)」/立命館大学教職員組合
  詳細:考える会ニュース7号:
    http://rits-democracy.blogspot.com/2008/04/7.html
    http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-7.pdf に転載

 ┌2───
 │「立命館の民主主義を考える会」サイト
  http://rits-democracy.blogspot.com/

 (¶以下は上記サイトから転載, id と passwd はいずれも"rtm" )
  ニュース No1-No7

  No 1: http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-1.pdf

    No 2: http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-2.pdf

  No 3: http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-3.pdf

  No 4 (08-01-21): http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-4.pdf
    【私の意見 5】井上 純一(2007 年3 月退職)
       今の事態から何を学んだか ―立命館での民主主義の再生を求めて―

  No 5 (08-03-07): http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-5.pdf
    【私の意見7】廣末 良子(元職員, ¶31年間の在職を経て2000年12月に依願退職)
       不本意からの脱却――みんなが納得する生き方を求めて――

    No 6 (08-03-2) http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-6.pdf
    【私の意見8】友藤 信明(2007 年3 月定年退職)
        立命館の進む道

    【私の意見9】須田 稔(1997年3月退職、元産業社会学部教授)
       「民主立命だ」と誇れなくなって

    No 7 (07-04-07): http://ac-net.org/rtm/f8/rits_democrary_news-7.pdf

 ┌3───
 │立命館、一時金訴訟 第1回口頭弁論 (2008.2.26)
   全国国公私立大学の事件情報サイトより:
     http://university.main.jp/blog5/archives/2008/03/post_1292.html

  訴状 => 立命館学園一時金訴訟をすすめる会サイト
       http://katzmak.kir.jp/rits_soshou/

 ┌4───
 │毎日新聞京都版 2008.4.4
  立命館大:職員107人に900万円支払い 残業代未払い、是正勧告受け
   http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080404ddlk26040408000c.html

 『同大学広報課によると、労基署から07年8月、同4~5月の
   職員の勤務時間と残業代が一致しないとの指摘を受け、不足分を
   支払うよう勧告された。大学が算定したところ、職員107人延
   べ約2700時間分の残業代約900万円の未払いが判明。8月
   分の給与に合算して支払った。』

  『同法人の常任理事会は今年3月、運営する他の学校も同様のシ
    ステムであることなどから、課長補佐以下の職員約460人の
    勤務記録を調査し、不足分の残業代を支払うことを決めた。記
    録が明確に残っている06~07年度が対象。』

 朝日(08.4.3) 立命館大、職員107人に残業代897万円払わず
   =>  http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804030044.html

 ¶単純な計算をしても、

        900万円 x 12ヶ月/2ヶ月 x 2年 x 460人/170人 ≒ 2億9千万円

  で2~3億にものぼる賃金未払いが予想される。また、職員一人
   につき毎年平均約60万円(900万円/107人 x 12ヶ月/2ヶ月)の
   賃金が少なくとも2年間支払われていなかったことになる。この
   ような大規模違法行為が意図的かつ組織的に行われた点で(以下
   の「ゆにおん」記事参照)学園幹部の背信行為は看過しがたく、
   懲戒免職に妥当するという意見も出始めている。

     ゆにおん No 23 2008.4.7 『その後、UNITAS HOT NEWS
     vol.138 (2008.3.19)で「法人独自の判断として、次の4点につ
     いて、可及的速やかに調査の上、必要な追加支給を行うことと
     しました」と組合が追求した未払いについて支払うと公にして
     います。しかし、昨年の団体交渉(7月27日)では、「労基書か
     ら勧告があれば支払う」と発言していますが、言い換えると、
     「勧告がない限り支払うつもりはない」を明言していたことに
     なります。この間の組合の追及を無視し続けて未払い常態を放
     置していた責任はどうなるのでしょうか?その責任は極めて重
     大ではないでしょうか。』
     https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo23.pdf

   3月の国際関係学部教授会、4月の経済学部教授会、総合理工学
   院教授会でも、この責任問題について発言があり、国際関係学部
   と経済学部では、学園の法令遵守の視点から、このような重大な
   違法行為の責任は看過できないという趣旨の意見交換があった。
   経済学部では議論が白熱し「大学自治、教学を支える職員体制の
   ところで発生している法令順守問題として重大であること、ひろ
   く報道され、学生の質問などに答える必要があるといった論点が
   出され」、資料等を整えて次回教授会で審議を再開することになっ
   ているそうである。

 ┌5───
 │ゆにおん No 25 (2008.4.7)より
   UNITAS HOT NEWS vol.138 団交常任理事会の団体交渉の見解について(第二弾 )
   https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo25.pdf

   『なお、「2007 年度の組合要求であるベア合計額7.5%は11.25
     億円に相当します」(UNITAS HOT NEWS Vol.13『団体交渉にお
     ける常任理事会見解の概要と議論の特徴について』)といかに
     も高額な要求をしているように記述していますが、そのうちの
     5.5%分は2005年に一時金カットした額の取り戻し部分です。
     2005年以降、一方的にカットしておいて、取り戻そうと要
     求すると、学費改定率に換算しようとします。組合要求には一
     時金カット分が入っていることは、理事会も知っていて書いて
     いるわけですから、理事会は、とても誠実な議論をするつもり
     に見えません。』


   『常任理事会は、2007年度回答は、「合計約2.5億円、ベアにす
     れば1.7%に相当にのぼる改善」と述 べています。しかし、そ
     の内訳(実際の該当人数とそれぞれの総額)は、そもそもどう
     なっているので しょうか。2007年回答では、「常任理事会は、
     これらの観点から、具体的な処遇改定・改善を行うこと を提
     起する」と述べた後に、研究科長手当増額などと並んで、「研
     究の国際化推進プログラム」、「学内 提案公募型研究推進プ
     ログラム」、「学術図書出版推進プログラム」、「研究者デー
     タベースの更新」なども、「処遇改定・改善」として書いてい
     ます。

     もちろん、研究政策の充実は望むところですが、それと賃金はも
     ちろん別です。しかも、こうした施 策に一時金カット分が充当
     されているとすれば、常任理事会の「処遇の改善」という言葉に
     は、説得力 の乏しさを感じざるを得ません。』

 ┌6───
 │団体交渉 2008.3.7 の詳細:テープ起こし ゆにおん No 23
   (2008.4.7) 2007年第二回団体交渉詳細報告
   https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/08unionNo23.pdf   

 ┌7───
 │日経 2008.3.20
   立命館アジア太平洋大、アブダビ現地校開設を検討
   http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080326AT3S2502L26032008.html

 『立命館アジア太平洋大学(APU)は、アラブ首長国連邦(UA
   E)のアブダビ首長国に現地校を開設する検討に入った。産油国
   である同国との関係強化を目指す経済産業省が後押しし、APU
   の代表者らが同国の教育当局と交渉を始めた。日本の大学が中東
   に現地校を開設するのは初めて。同国との交渉には慶応大の代表
   者も参加しており、大学の「中東進出」が広がる可能性もある。

  アブダビのムハンマド皇太子は福田康夫首相や甘利明経産相との
   会談の中で、日本の教育に関心を示していた。日本の高等教育の
   現地展開や留学生受け入れを求める同国の意向を踏まえ、APU
   や慶大、灘中学・高校など5校が参加する使節団が同国を訪問し
   て交渉に入った。』

  ─7a──
    [mlst-unitas 146] UNITAS HOT NEWS vol.141 (2008.3.28)
    日経新聞記事内容について

  (¶mlst-unitas は全教職員に配布されている肥塚副総長編集の
    メールニュース)

  『カセム学長が述べた内容は、「(1)大学や教育機関がUAEの教育
    に協力していけるように『ジャパン・プラットフォーム』を作
    ることを提案する。また、日本政府、関係機関が取り組むので
    あれば、その事務局を担う用意が立命館にはある」、「(2)現地
    に教育・研究機関をつくる努力を、今回のミッション参加校も
    含めて、日本政府、関係機関が共同で取り組むことが重要であ
    る。どのように 協力できるかを検討する」、「(3)小学校から
    大学まで、両国の生徒や学生の交流を促進するプログラムを共
    同で検討する」といったものでした。

   一方で、同紙には「APUがアブダビに現地校を開設する検討に入っ
    た」、「APUの代表者は現地で日本経済新聞に対し、『中学から
    大学院まで設立を検討できる』と説明」と掲載されており、掲
    載内容は事実と異なります。』

 ¶現地に日本による教育機関を立命がリーダーシップをとって作
    ることを検討をするという趣旨の発言(1)(2)(3)を、記者が「現
    地校開設の検討に入った」と要約しても間違いだとまでは言え
    ないだけでなく、上のユニタス記事自身も、日経記事を否定し
    てはせず補足しただけである。この件は常任理事会では取り上
    げられたことがないそうであり、「常任理事会飛ばし」の一例
    と言えそうである。

 ┌8───
 │立命館大学フランス語嘱託講師雇い止め事件 京都地裁で地位保全仮処分が決定!
   ゼネラルユニオン立命館支部ブログ 2008.4.1
    http://gurits.exblog.jp/6963093/

  (抜粋)『立命館大学フランス語嘱託講師のN講師が,07年10月に
    自主ゼミの旅行のため授業を4日間休講した.休講分をすべて補
    講したにもかかわらず,N講師はその4日間の休講を理由に「教
    育者としての適格性を欠く」として,08年3月いっぱいでの雇い
    止めを通告された.N講師は,京都地方裁判所に地位保全の仮処
    分を申し立てていたが,08年3月31日,地位保全の仮処分が決定
    された.』

  ¶昨年にあった嘱託講師解雇に対する地位保全の裁判では大学は
    和解したが、今回の事件では大学側は和解交渉そのものを拒否
    しているとのこと。

   cf:[ml-cm-bkcmf 711] 補足:学園内での解雇権濫用事件二件
   Date: Tue, 13 Nov 2007
      http://ac-net.org/rtm/amp/21.html

   『今年(2007)の初頭には、衣笠の外国籍の常勤講師が解雇され
      たが、解雇理由は、成績表の記入を二回間違えたということ
      であった。これも、やはり京都地裁から解雇権濫用と判断さ
      れ和解となっている。

      こういった「解雇権濫用」の事例について、組織幹部の判
      断の誤りがどういうプロセスで生じたか、組織の構造設計に
      欠陥はなかったか等の吟味と報告が組織構成員に対してなさ
      れないまま、今回のような提案をすることは、誠実とは言い
      難い。』

 ┌9───
 │ 時事通信 2008.3.2
  パートの大半を正社員に=16日から人事制度見直し−ロフト
    http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/kigyo/20080305.htm

   『雑貨専門店ロフト(東京)は2日、現行の人事制度を見直して
     現状  2,900人ほどのパートと契約社員のうち、無期雇用を
     希望する約2,350人について、16日から正社員とする方針を明
     らかにした。パート、契約社員、正社員という区分を撤廃し、
     「同一労働、同一賃金」の実現を目指す。』

  ─9a──
     ロフトでのパート・契約社員の正社員化
   ゼネラルユニオン立命館支部ブログ 2008.3.4
      http://gurits.exblog.jp/6861407/

   ¶抜粋『「期間の定めのない労働契約にすると、給料を上げなけ
     ればいけないが、その財源確保が難しい =だから有期雇用が
     必要」というのが、経営側の(あるいは本工組合の)よくある
     言い訳で、こちらが「期間の定めのない労働契約にする」=
     「給料を上げる」ではないから、財源なくたっていつでも出来
     るんだということをいくら説明しても、いつだって「いやー、
     そうは言っても、そういうわけには」なんて意味不明のことを
     言われてきた。ロフトは、時給900円等のまま、2000人
     以上のパートや契約社員を、正社員化してしまった。すごいこ
     とだ。本当にやれば出来るのである。(ちなみにもとからの正
     社員の給与が下がるわけではない)(中略)われらが立命館は、
     1年契約の有期雇用の上に、雇用年数上限までつけ足して、労
     働者の使い捨てを徹底的に実践している。しかし、社員の75
     %が非正規のロフトに出来たことが、教職員の50%が非正規
     の立命館に出来ないはずがない。頑張れ立命館、やればきっと
     出来る!』

 ┌10───
 │ 月刊現代2008.5 『「株式会社 立命館」の挑戦(前編)』
    http://moura.jp/scoop-e/mgendai/mokuji/index.html

 『まるで企業の本社ビルのようなキャンパス。職員の半分が企業な
   どからの転身者。立命館の大学運営は「顧客」重視による「攻め
   の経営」を展開している。既存の大学ではあり得なかった株式会
   社的視点からのトップダウンな組織づくり、ユニークな小学校の
   創設、他校との合併、提携校の拡大。大学サバイバル時代に飛躍
   する試金石となるのか!  井上久男(ジャーナリスト)』

  ¶井上氏の取材に対し、立命館には1000億円の金融資産がある、
   と立命幹部は誇らしげに答えている。しかしこの金融資産は、立
   命幹部の事業展開のための軍資金でしかなく、現存している教育・
   研究活動のインフラ整備に使う意図はないことは、インフラの最
   たるものである教職員給与を(対2004年以前で)5%カットして6億
   円を毎年捻出し教育・研究のための原資にしようとしていること
   が何よりも証明している。

┌───────
│¶は発信者のコメント