[amp 07-11-6] 「考える会」ニュース1号、科研シンポジウム11/10、他

                                          平成19年11月6日(火)

立命館学園教職員 各位

目次
  1─ 立命館の民主主義を考える会 ニュース1号 (2007.10)
   1a─ 芦田文夫『「立命館の民主主義を考える会」への期待(07年10月)』
  2─ 科研シンポジウム11/10「非正規雇用労働者の過去・現在・未来を考える」
  3─ 一時金訴訟の会:原告予定者140名に
  4─ ゆにおん No.82 : 財政に関する公開質問状への理事会回答
   ゆにおん No.83 : 全学協における組合発言の概要
  5─「労働委員会 11/9(金) 審問開始」ゼネラルユニオンブログ より

┌1───
│立命館の民主主義を考える会 ニュース1号 (2007.10)
  http://ac-net.org/rtm/f7/0710-rit-minshu-No1.pdf

 『立命館学園に働くすべての教職員の皆さん
      「立命館の民主主義を考える会」への参加を呼びかけます

   2007年10月
  呼びかけ人 芦田文夫、井上純一、加藤直樹、佐々木嬉代三(50音順)』

       ¶呼びかけ文全文 => http://ac-net.org/rtm/No/226

『【参加および賛同される方へ】

  「立命館の民主主義を考える会(元教職員)」に参加していただ
    ける方、また現役の教職員などで趣旨に賛同いただける方は、
    下記の要領でご連絡下さい。

      1. 当面メールを中心にした情報交換を考えています。下記の
       どこかにご連絡下さい。メールでニュースなどをお送りした
       いと思います。できたら名前だけでなく、住所、電話番号、
       所属(元教職員の方なら当時の所属・部署等)などをお知ら
       せいただけると幸いです。

        芦田文夫
        井上純一
         加藤直樹
        佐々木嬉代三
             (¶ 電子addressと電話番号はニュース参照)

      2. 元教職員の方へのお願いですが、「会」への参加の有無に
        かかわらず、立命館の民主主義に関して感じておられるこ
        と、意見などを寄せていただけると幸いです。ニュースに
        掲載していく予定です。

      3. 元教職員以外の方にも、賛同・連帯・励ましの声をいただ
        けると幸いです。その際氏名の公表を避けたい、あるいは
        声そのものの公表も避けたい場合はその旨明記してくださ
        い。』

┌1a───
│ニュース 添付文書:
 芦田文夫『「立命館の民主主義を考える会」への期待(07年10月)』
  全文:http://ac-net.org/rtm/f7/0710-rit-minshu-No1.pdf

 ¶抜書

  「(前略)以下は現在の段階における課題の枠組みについて、とり
    あえず私が考える幾つかの論点を例示したものですが、今後の
    論議のなかで修正をほどこし内容をふかめて頂ければと思いま
    す(この論点のまとめ方は私の責任ですが、昨年まで「立命館
    百年史」編纂に関わって多くの現・元教職員の参加と論議のな
    かで出されていた諸報告・資料に拠ったものです)。

 (1)大学をめぐる情勢の認識について、学内には大きな断層が
      あります。(中略)立命館のあり方の基本にもかかわる情勢
      と課題の把握について、「全学協議会」や「業務協議会」な
      どで真剣に議論が交わされていくのではなく、併行線のまま
      置かれているというのは、これまでの「全構成員自治」の原
      則からは考えられないことではないでしょうか。

 (2)立命館では、80年代以降の「学園創造」の新しい段階に
      おける「学園政策化」の基本スタンスとして、「情勢と切り
      結びながら」という言葉が使われてきました。つまり、「大
      学の開放化・社会化」などの積極面には「時代を先取りして
      攻勢的に」、しかし現実がもつ消極面(「市場原理主義」や
      「大学の企業化」など)には「批判的に修正して」立向かっ
      ていく、そして「大学の本質」と「本学の教学理念」をどう
      維持し新たな発展を図っていくかという置き方です。その政
      策化の中心が「長期計画」で、それは「全学協確認」として
      の共通認識に達した「課題目標と基本方向」、そしてそれを
      「実現する現実的条件」(教学内容・体制・条件・財政にわ
      たる)を具体化したものでした。だから多くの小委員会での
      調査と分析、教授会や教学の現場との往復の議論、学生実態・
      要求とのつき合わせが必要とされてきたのです。そのことが
      構成員全体で計画を早期にやりぬく力の源泉となってきたこ
      とは、理事会も教職員組合も認めてきたことでした。

   (3)ところが、近年の「中期計画」について、教授会や教職員
      組合からは厳しい批判がだされ、諸課題の提起だけで現実化
      する条件の裏づけがない、上からのトップダウンの政策推進
      で学内合意を得たものとは認められないと指摘されています。
      (中略)90年代の後半頃から、「大学審議会」等からの度
      重なる答申が矢継ぎ早に出され、「生き残り」の急速な対応
      が促迫されるようになって、「急激な連続的な改革」の下で、
      教学や労働の現場との断層が目立ち始め、「常任理事会の"
      イニシアティブ"と教授会・教職員組合・学生自治会とのギャッ
      プ」が厳しく語られるようになりました。しかし真の改革は、
      教学の主体である学生や原盤の教職員の実態と意欲、その参
      加を離れては実質化しえないのではないでしょうか。

 (4)教学の現場との断絶を埋め、どう「教学的内実化」の課題
     にとりくみ、「持続的な教学・研究力」の醸成を図っていくか
     を全学的に議論すべき時ではないでしょうか。(中略)立命館
     の「全構成員自治」「学部長理事制」の本旨と利点を活かした、
     政策化における「教学的内実化」の論議・根拠付けとその実施
     過程における検証、その新たな方法と制度化を全学的な論議で
     見出していく必要があるのではないでしょうか。

  (5)全学協議会の性格変化といわれる問題が出されています。
     「全学協議会制」は、理事会側からの「学園の課題や政策方向」
     の提示の側面と学生側からの「学生実態や学生要求、教学総括」
     の提起や批判の側面をもっていましたが、90年代後半頃より
     前者の側面が強くなり、後者が不十分になっていったと言われ
     る問題です。同時にそれが「教授会とばし」といわれる問題と
     重なって現れていました。(中略)今日の学生諸君には、個性
     化、現実への感性、欲求・関心の多様化・・・など従来に見ら
     れない積極性があるとも指摘されています。(中略)21世紀
     の「地球市民」社会の担い手を育成していくという大きな展望
     をもっているのですから「全学構成員自治」を縮減していく方
     向ではなく、「全学協議会」「学部五者会談」「クラス・ゼミ
     あるいはサークル懇談」等々の新たな形態と方法をふくむ、学
     生意志の結集と参加の有効な仕方を論議していくべき時ではな
     いでしょうか。」


¶ 立命歴が数年の方が教職員の過半数を超えているのではないかと
     推測されるので、衣笠フォーラムからお聞きしたことを参考に、
     呼びかけ人のかたがたについて簡単に紹介する。芦田先生は元
     副総長、1年ほど前まで立命館・百年史編纂の責任者をされて
     いたが、辞職された。佐々木先生は03年度まで副総長をつとめ
     られた。立命中枢における経営と教学のバランスを保つ役割を
     担ってこられたことは、ニュースに再掲されている文書(*)
     から推測される。実際、04 年度以後、立命中枢は「理事会自
     治」に向け脱兎のごとく走りだし、学園内部の亀裂拡大と志気
     低下はとどまる気配はない。井上先生は、03年度まで学生担当
     常務理事と学生部長を兼任。学生をかばい助言する姿勢を貫い
     ておられたと聞く。加藤先生は付属校の校長を経験(以前は、
     付属校の校長には立命館大学教員が任命されていた)。
     (*) http://www.ac-net.org/rtm/amp/14.html

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│科学研究費助成研究「分配と支援の未来」シンポジウム 11/10(土)
 「非正規雇用労働者の過去・現在・未来を考える」

   ▼日時:2007年11月10日(土) 14:00〜17:25
   ▼会場:立命館大学衣笠キャンパス存心館806号室(3F)
   詳細 => http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2007/1110.htm

  「近年、急激に進む雇用の非正規化にともない、さまざまな問題
    がメディアや行政のレベルで語られるようになりました。また
    同時に、これまであまり見られなかったような当事者による労
    働運動も目立つようになりました。こうした状況の中では、知
    られていない歴史を知り、的確に問題の本質を捉え、働きかた
    の未来像を総合的に構築してゆく必要があります。このシンポ
    ジウムはそのような問題意識で企画されました。

    今回は、1970年代以来「主婦の労働」問題や時給労働者の働き
    かたについて精力的な提言・活動を続けてきた、国沢静子さん
    を東京からお迎えします。加えて、大学という場を中心に非正
    規雇用労働者の労働運動を実践・模索し続けている、遠藤礼子
    さんにもご発言いただき、「非正規雇用労働者の労働/運動」
    が、(1)これまでいかなる過程を経て、蓄積を残してきたのか、
    (2)いま現在どのような状態に置かれており、何が課題なのか、
    (3) 今後どのような展望を描いていくのか、を話し合ってみた
    いと思います。」

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│ 一時金訴訟の会:原告予定者140名に。

  ¶関係者によると、原告数は140名(一時金カット撤回要望書
   教員賛同者のほぼ半数)に、「すすめる会」会費納入者は175
   名に達した。

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│ゆにおん No.82 : 財政についての公開質問状への理事会回答を掲載
  https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/07unionNo82.pdf

(組合のコメント)『事務折衝、団体交渉を通じて、これらの質問に答えるこ
  とを実質的に行うことをしないと、不当労働行為(不誠実団交)であると労
  働委員会によって認定される可能性が非常に高いことを指摘しておきます。』

 ゆにおん No.83 : 全学協における組合の発言内容
 https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/07unionNo83.pdf

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│「労働委員会 11/9(金) 審問開始」ゼネラルユニオンブログ より

  『立命館の不当労働行為について,労働側1名 (わたくし) と,使用者側2名
  (総務部次長,文学部教授) の証人の尋問があります.どなたでも傍聴でき
   ます.

   2007年11月9日(金) 午後1:00~3:00
       証人:遠藤礼子(立命館大学非常勤講師/ゼネラルユニオン副委員長)

   2007年12月10日(月) 午後1:00~3:00
       証人:総務部次長,文学部教授』

  詳細 => http://gurits.exblog.jp/6389195/   

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│¶は発信者のコメント