[amp 07-07-13] スト権批准へ、非常勤講師抗議ハンスト、他

Date: Fri, 13 Jul 2007 12:33:50 +0900

( BCC で送付いたします)
                                          平成19年7月13日(金)

RU教員およびAPU教員 各位

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│目次
  1─一時金訴訟準備会ニュース「50名を超える集会で熱心な討議」
  2─【組合ニュース】団体交渉に向けた動きと退任慰労金問題
  3─「APU元日本語常勤講師仮処分事件の決着と教訓について」の教訓
  4─ 非常勤講師が,抗議ハンスト、07年7月17日(火)より連日


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│記録:一時金訴訟準備会ニュース No 5, 2007.7.11
   「50名を超える集会で熱心な討議」
   http://ac-net.org/rtm/f7/070711-soshou-news5.pdf
        (id:rtm, passwd: rtm )

┌2───
│転載:【組合ニュース】団体交渉に向けた動きと退任慰労金問題
         Date: Tue, 10 Jul 2007

  ◎春闘交渉関係
   理事会は業務協議会開催を拒否!団体交渉にのぞみます!
   ストライキ批准投票を開始します。
    https://j-union.com/-/rits-union/file/html/open/07unionNo50.pdf

『2007年度ストライキ権批准投票方針 2007.7.1

  ■ 退任慰労金改定の撤回を求める

  ■ 総長・理事長出席のもと制限のない業務協議会の開催を求める

  ■ 2005年以来の一時金カットをし続ける理事会の姿勢をただそう

  ■ 組合とともに、構成員に依拠した学園運営、いきいきとした職
     場を取り戻そう。』

  ¶ 第三項以外は教職員の労働条件についての要求とはいえない。
     第三項ですら、一時金カット撤回の要求とは言えない。  
     このような方針では、もしも慰労金改定の撤回がなされたら一
     時金カットは受けいれることになるであろう。慰労金改定とい
     う「陽動作戦」で、一時金カット問題への関心が逸らされてし
     まっている。

     昨年も一昨年も、ストライキ権は批准しながら、常任理事会か
     らの一時金カット貫徹表明に対しストライキ権を行使すること
     なくカット強行を事実上容認してしまった経緯を想起し、3度
     目の正直ということで、今年度はストライキ権を行使し「一時
     金カット」を確実に阻止しようということであれば、RU組合の
     真意がようやく誰にもわかるものとなる。しかし、上の4 方針
     を見るかぎり、RU組合の真意は不明のままである。

┌3───
│紹介 UNITA HOT NEWS No 86 (2007.7.9)
     APU元日本語常勤講師仮処分事件の決着と教訓について
     http://ac-net.org/rtm/No/235

  『一方で、事実経過については、裁判所が、元常勤講師側の主張
    を認めた部分があります。それは、APU開学前の1999年
    10月24日に開催されたAPU日本語講習会において、当時
    立命館大学言語教育センター長であった教授が「4年後の更新
    について知りたい」との質問に対して「一応任期はあるが、本
    人が望めば60歳の定年まで更新ができる。2期目に入っても
    昇進・昇給はない。この繰り返しで何回更新しても昇進・昇給
    はないが、それでも良ければどうぞ定年まで働いてください」
    との趣旨の説明を行ったというものです。これについて立命館
    側は、同教授がそのような説明をした事実はなく、4年間の期
    間満了後の再契約については、APUが公募をした場合にこれ
    に応募して採用が決定されれば可能であることを説明したにす
    ぎないと主張しましたが、裁判所の理解は得られませんでし
    た。

    しかしながら、裁判所は、そのような事実を前提にしても、労
    働契約の期間中に元常勤講師側に雇用の継続を期待させる事情
    は「一度だけの軽率な発言のみ」であって、日本語常勤講師に
    ついては希望があれば当然に雇用期間を更新することができる
    ようにすると立命館が機関決定した事実はないこと、本件日本
    語講習会において労働契約の内容を変更するような重要な事項
    を扱うことが予定されていなかったこと、常勤講師は「契約期
    間の定めのある雇用形態であることが規程に明記されている」
    ことなどを理由に、元常勤講師側の申立をすべて却下しまし
    た。』

 ¶ APU開学直前には現場へのかなりの権限委譲はあったという
  ことを聞く。おそらく、教員リクルートが難航する中でAPU開
  学がさらに1年遅れることを避けるために現場が判断して行った約
  束なのであろう。それによって教員が確保でき、タイトな日程の
  中で開学が実現したと推測される。

  雇用継続の条件について明確な機関決定がないままにリクルート
  活動が展開されていた以上、現場の判断で提示した雇用条件でリ
  クルートが成功したのであれば、それを事後的に機関決定するこ
  とは、組織が機能するためには不可欠な作業であろう。新たな経
  営意図に不都合となったからといって、状況をふまえて現場が不
  可欠と判断して行った約束を「軽率な発言」と司法が判定したこ
  とに狂喜し、責任が個人に転嫁されたことで「問題が結着した」
  と宣言することが、良識ある大学運営者のすることであろうか。

  この件についての立命館の対応から学内者が学んだ教訓と学外者
  が学んだ教訓とは、今後の立命館にとって相当の重荷となると言
  えるだろう。学内者が学んだ教訓は、どのような場合でも機関決
  定があるまで言動を控え、たとえ開学が遅れるような類のことが
  予測されようと構うことはない、というもの。学外者が学んだ教
  訓は、立命館の教職員が口頭で言うことは信用してはならない、
  というもの。

  立命館大学の言語教育センター長が語学教員予定者に対し雇用継
  続の約束をすれば、それを信じる方が当然であり、その約束に対
  して法人にも責任が発生する。法的には責任がないとされたが、
  社会的責任と道義的責任は明確に残る。APU元日本語常勤講師
  仮処分事件は、立命館大学言語教育センター長による雇用継続の
  約束があったことが司法の場で明確になったことで、新しい重大
  な段階を迎えたと言えるだろう。

  機関決定をふまえていなかった約束だとしても、センター長の約
  束を聞いて人生設計し学術活動にはかなり不便な別府に赴任を決
  意した方々に、その約束は無効であることについて、最低限、立
  命館は遺憾の意を表明するべきであろう。それと同時に、どうい
  う道義的責任、社会的責任をとることが大学としてふさわしいか
  を早急に検討しなければならない、立命館学園の信用にかかわる
  重大な危機なのだから。

  危機意識が全く感じられない、UNITAS HOT NEWS No 86 の能天気
  な総括を読むと、憤りを感じるというよりは心配になる。これで
  問題が結着したと判断し公言する経営陣に立命館の将来を委ねる
  ことに強い危惧を感じた人は少くないはずである。

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│転載:抗議ハンスト、07年7月17日(火)より連日
     http://gurits.exblog.jp/5863083

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  立命館大学で,非常勤講師が,抗議ハンスト
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  07年7月17日(火)より連日
    10〜17時ごろ
     衣笠キャンパス西側広場にて
      抗議行動&ハンストカフェ開催
    激励,差し入れ,大歓迎
     気軽に遊びに来てください
      通りかかったら気軽に声かけてください
       ただしハンスト中の遠藤講師への差し入れは水のみ
    1時間連帯ハンスト参加者も募集中!

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  立命館大学・衣笠キャンパスへの行き方
  http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/access/kinu_l.html
  JR・円町(えんまち)または,阪急・西院(さいいん)から,市
  バス205「衣笠校前」下車が便利です.

  キャンパス内の地図
  http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/campus/kic.pdf
  西側広場はこの地図の,6番の建物(研心館)と10番の建物(清
  心館)の間にある広場です.

  =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  労働者のポイ捨てで,すっかり有名となった立命館大学が,立命
  館で2000年度よりイタリア語を教えてきた,遠藤礼子講師(ゼネ
  ラルユニオン副委員長)に,昨年12月に2008年3月での雇い止め通
  告を出しました.

  雇い止めの理由は「2008年度に委嘱する科目がなくなる」という
  ものですが,実は,2008年度のイタリア語担当体制は,まだほと
  んど決まっていないので,現在の時点で「遠藤礼子に委嘱する科
  目がなくなる」ことだけが決まっていると主張するのは,明らか
  に論理矛盾です.

  この雇い止めの本当の理由は,ゼネラルユニオンの立命館大学で
  の争議のリーダーであり,ビデオ「非正規労働者 立命館の乱」
  (http://generalunion.org/kumiai/video/Rits2005JP) の制作者
  であり,06年従業員代表選挙では120票の支持を集めた,遠藤礼
  子講師を,立命館から排除したいから,ということしか,考えら
  れません.

  このような,組合つぶしともいえる,不当な雇い止めを,ゼネラ
  ルユニオンは,去る6月4日,大阪府労働委員会に,不当労働行為
  として訴えました. (申立書は  http://www.generalunion.org/doc/070604ULP.pdf)
  労働委員会では,すでに調査が開始されていますが,このたび,
  遠藤礼子講師が,抗議のハンストを行います.

  この抗議のハンストは,この雇い止めだけではなく,立命館のす
  べての労働者ポイ捨て政策に,抗議するものです.みなさまの,
  大きなご支援を心からお願いします.

  ゼネラルユニオン立命館大学支部

  =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  (遠藤礼子講師からのメッセージ)

  みなさん,

  非常勤講師は,大学の教育の非常に大きな部分を支える労働者で
  ありながら,その待遇は劣悪で,そして,なにより,非常に不安
  定です.

  毎年,毎年,多くの非常勤講師が,合理的な理由もなく,減ゴマ
  や雇い止めを通告されます.労組との交渉で,解決する事例も数
  多くありますが,同時に,交渉に至らない例は,その何倍,何十
  倍,ひょっとしたら何百倍もあるはずです.

  とりわけ,立命館大学では,非常勤講師に減ゴマや雇い止めをす
  る際に,担当教員が嘘の理由や不誠実な説明をしたような場合で
  あっても,交渉では当局はそれをかばうだけで,何の解決にも至
  らない,という事例が数多くあり,そのことは,非常勤講師の間
  ではすでに常識の部類となっています.ですから,どんな不誠実
  な説明をされても,交渉するだけ時間のムダと思ってあきらめる
  人が多くなっています.

  その,立命館大学が,私にも,突然雇い止め通告を出しました.
  もちろん,合理的理由など,なにひとつありません.

  このことに抗議して,私は,7月17日火曜日,抗議のストライキ
  を行い,そしてハンストに入ります.

  これは,第一に,私自身に出された雇い止めに抗議するものです
  が,それだけではありません.

  勇気をもって声を上げたことで,解決するどころか逆に仕返しの
  減ゴマをされた非常勤講師Aさん,「どうせ立命なんか」とあき
  らめるしか選択肢がなかった非常勤講師Bさん,そして,声を上
  げたいけれども,仕事を失うわけにはいかず,声をあげられない
  でいる,多くの非常勤講師,そんな数知れない非常勤講師に,く
  やしい思いをさせつづけている,立命館に抗議するものです.

  そして,また,誰の得にもならない,3年ルール,4年ルール,5
  年ルールを作って,まじめに働いている,講師や職員を毎年何百
  人も雇い止めしつづけている,立命館に抗議するものです.

  そして,事務だけでなく教育まで,外注化をすすめて,直接雇用
  を減らし,間接雇用におきかえることで,自らの雇用責任を放棄
  し,労働者を分断し,いっそう不安定な状況に追いやっている,
  立命館に抗議するものです.

  この小さな抗議行動が,直接的に何かを解決しないかもしれませ
  ん.それでも,私は,断固,抗議します.

  ★ 遠藤礼子への雇い止めを撤回しろ!
  ★ 立命館大学は労働者のポイ捨てをやめろ!
  ★ すべての非正規労働者に安定雇用を!
  ★ すべての間接雇用労働者を直接雇用しろ!
  ★ 3年,4年,5年雇い止めルールをいますぐ廃止しろ!
  ★ APU常勤講師雇い止め問題を早期解決しろ!
  ★ 映像学部での英語教育の偽装請負をやめろ!
  ★ 薬学部・生命科学部の教員の間接雇用反対!

  スローガンは勇ましいですが,楽しいお祭りもかねてます.
  ハンストカフェにぜひ遊びにきてください.
  いっしょにイタリア語の歌とか歌いましょう!

  みなさまの大きなご支援をどうぞよろしくお願いします.

  遠藤礼子
   ゼネラルユニオン 副委員長,立命館大学 非常勤講師
   連絡先:endoアットgeneralunion.org (アットを@に)

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  参考サイト
  =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  ゼネラルユニオン立命館大学支部
   http://gurits.exblog.jp/
  ゼネラルユニオン
   http://www.generalunion.org/
  =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  支援:ユニオンぼちぼち立命館分会
   http://blog.goo.ne.jp/rbotiunion/
  ユニオンぼちぼち
   http://rootless.org/botiboti/
  =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  ※ハンストは,少なくとも20日までは行います.それ以降はお問
  い合わせください.


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│凡例:¶ は発信者の註