○吉川春子君  新しく導入される独立行政法人制度は、国民の福祉や医療、教育など、国民 生活部門を徹底的にスリム化する中心をなすものです。この制度のねらいは、 衆議院の審議の中で明らかになったように、一定期間後法人組織の改編や廃止 することにあるのではありませんか。つまり、独立行政法人は、民営化か廃止 かの第一歩であります。  その対象とされている国立病院・療養所についていえば、採算優先の運営が 一層追求され、地方自治体や民間では担うことのできない医療は国として行う と言いながら、不採算医療、離島僻地医療を切り離していくことになるのでは ありませんか。  また、国立試験研究機関は、高い公共性、中立性、長期的かつ広域的な視点 を保障する研究環境のもとで、科学技術の向上に大きな貢献をしているので す。農林水産省の農業研究センターは、二十年以上の研究で世界で初めてもち 性小麦を開発しました。三年から五年という短期的評価、また、効率化と採算 優先のもとではこうした研究は成り立たないのではありませんか。 ○国務大臣(小渕恵三君)  独立行政法人に関するお尋ねでありますが、独立行政法人制度は、ゆえなき 民営化や廃止または独立採算制を前提とするものではありません。医療や試 験研究といった行政分野につきましても、独立行政法人制度の活用によりまし て業務の効率化と国民への行政サービスの向上が図られるものと考えておりま す。