2004年11月08日

転載:「意見広告の会」ニュース212(2004.11.07)

Date: Sun, 07 Nov 2004 23:16:31 +0900

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin[アットマーク]magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。

** 目次 **
1 ファルージャでの虐殺
1−1 ファルージャ住民代表からアナン国連事務総長に宛てたメッセージ
     諮問評議会、弁護士会、教員組合、部族長協議会、Fatwa・宗教教育議会
1−2 囚われのファルージャ
紹介 イラクから帰国された5人をサポートする会 
1−3 小泉首相宛の公開質問状
イラクから帰国された5人をサポートする会 世話人会

2 真に、かつ、種々の意味で危機を迎える都立大
2−1 「未来塾」の未来
     やさしいFAQより
2−2 都立大学法学部法律学科の崩壊
     首大非就任者の会HP
2−3 the Tokyo U-club 発起人(2004年10月19日現在,155名)の皆さん
     U-clubのHPより

3 国立大学法人の来年度予算問題 次号より様々な形で掲載
3−1 小手調べ 回顧する「効率化係数」問題
     NHKニュース速報 2004/1/21
3−2 新首都圏ネットのポスター・セッション報道
『しんぶん赤旗』2004年11月6日付

***
1−1 ファルージャ住民代表からアナン国連事務総長に宛てたメッセージ
     諮問評議会、弁護士会、教員組合、部族長協議会、Fatwa・宗教教育議会

このメッセージは、イギリスのストップ・ザ・ウォー連合ブリストル支部に届いた
ものを「911を追求する組織」がニュースレターの中で紹介したもので、転送・転載
歓迎とのことです。
#########################

アメリカ軍がイラクで毎日、大量虐殺を続けていることは、証拠を
提出するまでもなく明らかです。そして、この手紙を書いている今、
アメリカはファルージャの街に対して、この大量虐殺を実施してい
ます。アメリカ軍は自らが保有する中で、最も破壊能力の高い爆弾
をファルージャの市民に向け投下し、罪のない多くの人々をを殺傷
しているのです。そして地上では、アメリカ軍の戦車が、激しい砲
撃で街を破壊しています。

ご存知のように、ファルージャ市の代表とアラウィ政権との間で交
渉が続いているため、現在ファルージャに軍は駐留していません。
またここ数週間、抵抗勢力も行動を控えています。

しかし、新たな爆撃は、イスラム教の断食月ラマダンで、人々が断
食をしている時に開始されました。その結果、多くの市民が、瓦礫
の中に埋まり、外からの援助も断ち切られている状態です。10月
13日の夜、アメリカ軍は爆撃機1機で、民家50件を破壊、多く
の人を殺害しました。これは大量虐殺という犯罪行為ではないので
しょうか、それともアメリカ民主主義の教訓なのでしょうか。アメ
リカ軍は、占領を認めさせるために、ファルージャの人々に対しテ
ロ行為を繰り返しているのです。

あなた(アナン事務総長)は、アメリカとその同盟国が、大量破壊
兵器の脅威を口実に、私たちの国の破壊を続けて来たことをご存知
のはずです。彼らは自らの大量破壊兵器を用い、多くの市民を殺害
しました。そして今になって、イラクに大量破壊兵器はなかったこ
とを認めています。しかし、彼らは自分たちが犯した罪については
口にしようとしません。世界中が沈黙しているのです。イラクの一
般市民を殺害することすら非難の対象にならないのです。アメリカ
は、1991年の戦争の後、イラクに賠償金の支払いを強制しまし
たが、今回アメリカはイラクに賠償金を支払うでしょうか。

私たちの住んでいる世界はどうやら、二つの異なった基準があるよ
うです。ファルージャでアメリカとその同盟国はアル・ザルカウィ
という新しい、正体不明の標的を作り出しました。ザルカウィはア
メリカの犯罪行為を正当化する新たな口実です。この新しい人物は
一年前に、でっち上げられました。そして、その一年の間、アメリ
カは民家、モスク、レストランを攻撃し、女性、子供を殺害しまし
た。そして、常に「われわれは、アル・ザルカウィに対する攻撃を
成功裡に遂行した。」とだけ言い、決して、ザルカウィを殺したと
は言いません。言えない筈です、ザルカウィなど実在しないのです
から。

私たちtァルージャの住民は、この人物が市内にいないことを保証
します。そして、多分イラク国内にいることもないでしょう。私た
ちは、これまで何度も、「誰でもいいから、ザルカウィを見かけた
ら、殺せ」と訴えてきました。しかし、今、ザルカウィはアメリカ
がでっち上げた幻だということがわかりました。私たちの代表は、
これまで繰り返し、市民の誘拐や殺人を非難してきました。私たち
は、非人間的なことをしているグループと何のかかわりもありませ
ん。ファルージャに対する犯罪行為をやめ、軍をファルージャから
撤退させるよう、あなたそして世界の指導者がブッシュ政権に大き
な圧力をかけることを要請します。

ファルージャからアメリカ軍が一時撤退した後、ファルージャは平
和で静かな街となっていました。混乱はまったくありませんでした。
資金不足にもかかわらず、街の文民行政もうまく機能していました。
私たちの唯一の犯した「罪」は、占領軍に来てほしくないと主張し
たことのようです。しかし、占領に反対するということは、国連憲
章そして国際法、また人間としての常識に照らし合わせてみても、
私たちが持つ当然の権利のはずです。

今、あなた、そして世界の指導者が、新たな惨事を防ぐために早急
に介入することを要請します。私たちは、イラクの国連の代表と連
絡を取って、このメッセージを伝えようとしましたが、ご存知の通
り、国連はバグダッドで一番警備の厳しい、外の社会と遮断された
グリーン地域にあり、立ち入りは許されませんでした。私たちは国
連にファルージャの状況に目を向けて欲しいと願っています。

ファルージャに住む市民一同、教職員組合etc.

原文にある後書:
On behalf of the people of Fallujah and for:

Al-Fallujah Shura Council
The Bar Association
The Teacher Union
Council of Tribes Leaders
The House of Fatwa and Religious Education

1−2 囚われのファルージャ
     発信はファルージャの一市民

Kidnapping of Faluja
Every Body, every thing is kidnapped in Faluja, Women, Children, families,
history humanity and peace. And the world is only watching, how the US army wi
ll kill civilian, and what military plane will be used. What weapons will be t
ested in Faluja. The world is become just dead body has no feelings, and no an
y reaction.
Do you know what Faluja mean, it mean every city in this world. It means
Hiroshima, Kabul. Faluja means the black future of humanity and the killing by
the name of democratic and peace. Faluja isn’t belonging to Faluja people on
ly; it is the symbol for today’s world. The big fish eat the small one.
Keep client and your city will be the next, and your history will be the
next. Keep watching how the new technology can very easily kill the innocent k
ids and week people. Then the next will be you.
Every body with negative stance from today’s crime, he will be partner i
n this crime, in front of history and humanity. Nobody will excuse the cowards
or the scared. It is as Shakespeare said “TO BE OR NOT TO BE
Faluja not expecting cry from us, Faluja need strong shriek…..to make al
l consciences wake up.

囚われのファルージャ   (原文次郎訳)

誰もが、全てのものがファルージャで囚われの身になっている。女性、子ども、家族、
歴史、人間性、そして平和が。そして世界は米陸軍部隊が市民を殺す様子、どんな爆撃
機が使われるのか、どんな兵器がファルージャで試されるのかをただ見ているだけだ。
世界は死に体になっていて、いなかる感情も、反応も示さない。

あなたはファルージャが意味するものを知っていますか?それはこの世界のどの都市に
も当てはまることです。それはヒロシマであり、カブールであり、ファルージャは人間
性の漆黒の将来‐民主制と平和の名のもとに行われる殺戮を意味します。ファルージャ
はファルージャの人々のもとにあるものを意味するだけではありません。ファルージャ
はこんにちの世界のシンボルなのです。大魚が小魚を食べてしまうような世界の。

沈黙を保っていると、あなた方の街が、あなた方の歴史が次の番です。いかにして最新
の技術が容易に無実の子どもたちや脆弱な人々を殺せるのかを見続けなさい。そして次
はあなた方の番です。

誰でも、きょうの犯罪に否定的な立場を取る人々が、歴史と人間性の前に照らして、(
あすには)この犯罪に手を貸す者になるのです。誰もが臆病さやおびえから免れられな
いのです。それが、シェイクスピアの言うところの「なすべきか、なさざるべきか」と
いう問題なのです。

ファルージャはわれわれの嘆きを期待していません。ファルージャはすべての良心を呼
び覚ますような強い叫びを必要としているのです。

1−3 小泉首相宛の公開質問状
イラクから帰国された5人をサポートする会 世話人会
──────────────────────────────
                       2004年11月5日
内閣総理大臣
小泉純一郎 殿

香田証生さんの死を悼み、イラクと日本の平和・安全のために
日本政府のイラク政策の再検討を要望します

    イラクから帰国された5人をサポートする会 世話人会

1.去る10月31日、無事解放を願うご家族と国民の思い、救出のた
めの運動もかなわず、香田証生さんの痛ましい遺体がバグダッドで
発見されました。証生さんのお母さんが話されたところでは、「証
生」という名前の由来は「生きて証しをする」ということだそうで
す。にもかかわらず、まだ24歳の証生さんがお母さんの言葉通りに
「生身の人間として平和のために微力を尽くす」社会人に成長され
る機会が絶たれてしまったことは痛恨の極みです。ここに心より哀
悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。

と同時に、私達は、人間の命を交換条件にした政治的主張は、それ
がどのような動機、内容であるにせよ、卑劣な手段であり、決して
許すことはできません。また、そうした卑劣で残忍な行動は平和を
願うイラク国民の意思と無縁であり、今回の事件によって日本国民
のイラクの人々への友好の気持ちが揺らぐことはあり得ません。

2.ところで、事件発生の第一報を受けた小泉首相は早々と、「自
衛隊を撤退させない。テロに屈してはならない」と公言しました。
しかし、いかに卑劣とはいえ、犯人グループが48時間以内に自衛隊
を撤退させなければ香田さんを殺害すると明言し、前例に照らして
そうした予告が実行される可能性が高いと予見できたにもかかわら
ず、無造作にこうした発言をしたのでは香田さん解放へ向けた交渉
の可能性を絶つ結果になるばかりか、香田さんの命を見捨てたのも
同然です。国民の生命と安全の確保を使命とする政府を代表する人
物の発言として、これほど冷酷で無策なものはあるでしょうか。私
たちは、一国の総理としての資質を欠いた小泉首相のこうした言動
に強く抗議します。

3.この時期にイラクへ出かけた香田さんの行動については、その
動機を含め、議論の余地はあるでしょう。しかし、問題の根源に冷
静な目を向ければ、アメリカ政府が「テロとの戦い」を錦の御旗に
した「掃討作戦」で多数のイラク国民を殺傷すればするほど、イラ
ク国民の反米感情は高まり、過激な武装集団の活動の土壌を拡大さ
せています。そして、それを口実にアメリカ軍がさらなる攻撃を仕
掛けるという悪循環に陥っているのが現実です。

これに対して、日本政府はアメリカ政府に呼応して「テロに屈する
な」という常套句を繰り返し、12月14日に期限切れとなる自衛隊の
イラク派遣を延長する政府案を早々と作成しました。その案には、
現地での迫撃砲などによる攻撃に備えたレーダーを新たに配備する
計画も盛り込まれています。げんに、31日にはサマワの自衛隊宿営
地にロケッド弾が撃ち込まれるという事態に至っています。これで
も小泉首相は自衛隊派遣を「非戦闘地域での人道支援」と強弁する
のでしょうか?これほど、国民に犠牲と危険を強いてまでも継続し
ようとする自衛隊派遣の大義とは何なのでしょうか?イラク各地へ
の武力攻撃を繰り返すアメリカ政府を支援しつつ、その武力攻撃で
破壊されたイラク復興支援のため、自衛隊を派遣するというのは変
ではありませんか?

小泉首相、あなたは多くの国民のこうした疑問に答える説明責任を
負っています。そして、その説明が誠意と理性に基づくものなら、
日本政府の対イラク政策を再検討するという結論に行き着くのが必
然だと私たちは考えます。

                         以 上 
──────────────────────────────
(サイト管理者註:この書簡は本日(11/5)、醍醐世話人会代表から
小泉首相に送付され、マスコミ各社にも送付された。
ウェブサイト掲示:http://ac-net.org/honor/doc/041105-koizumi.php )

2−1 「未来塾」の未来
     やさしいFAQより
O-13 東京都が開設する「未来塾」って何ですか?

ポーカス博士
以前,大学説明会の時にもその質問があったが,大学管理本部もよく知らない制度じゃ
。管轄が「教育庁」だから分からないというのがその時の答弁じゃった。詳しくは,
東京都教育委員会(外部リンク) の説明を読んでもらえばおよそのことは分かる。 平
成17年度に設置される都立の「新大学」と高等学校との連携により、日本の将来を担い
得る改革型リーダーとしての資質を持つ人材を育成するために設置するんだそうだ。そ
う言えば,2004年3月10日には,合格通知が発送されているはずなのだが...
 いくつかの特徴を箇条書きにしてみると:

(1)  対象は都内在住の高校3年生,50人(文系学部志望者約25人、理系学部志望者約
25人)。(50人の内訳:都立高校生約40人、国立・私立高校生約10人)
(2) 東京都教職員研修センター分館東京都総合技術教育センター等を利用。
(3) 〈特別講義〉,〈課題解決学習〉,〈ゼミナール〉,〈体験学習〉からなる講座を
4月から2月までの約100日受講する。
(4) 塾生は,東京未来塾と在籍校の学習成果に基づき,「首大」が創設する特別推薦制
度(仮称)を活用することができる。(無試験入学という噂)
(5) 第一線で活躍する社会人・大学教員などが講師となる。

 何が問題かというと,東京都教育委員会が主体的に運営するこの未来塾が, 日本の
将来を担い得る改革型リーダーとしての資質を持つ人材を高校3年生から50人集め,10
0日間鍛えて,「首大」に押し込んでくる という点じゃ。いったい誰が塾の講師となる
か?当然,東京都教育委員会が気に入った人達だろう。どんな学生が集まるか?「首大
」に入りたい高校3年生。あの「大学構想」に魅力を感じる高校3年生じゃ。そのよう
な若者が,東京都の作ったプログラムで100日間鍛えられて,無試験で「首大」に入学
してくる。
 分かるかな? 4月の大学の授業が始まってみると,教室の中に「日本の将来を担い
得る改革型リーダー」として東京都教育委員会によって選ばれた未来塾卒業生がいるか
もしれないのだ。怖い話だとは思わんか? 東京都教育委員会は,自分達のお気に入り
の教師も作ろうとしている。その名も「東京教師養成塾」だ。4月から大学4年生10
0人を対象として開講し,独自に教員養成に乗り出すらしい。教師も学生も,みーんな
自分達の気に入った理想像に近づけたいというのは,戦前の日本で実在した状況じゃ。
歴史を紐解いてみれば,権力者たちは教育を自在にあやつることで国民を巧みにコント
ロールしてきたことが分かる。そんな危険な行為を,今東京都は大々的にやり始めてい
る。誰かがこの流れを止めないと,東京都の教育は,東京都という行政機関が望むよう
な形にすべて塗り替えられてしまう。この流れを止めなければ...

2004年6月になって,「首大」入試関係の業務がつぎつぎと具体化を迫られるようにな
ってきた。そんな中で,未来塾の学生の扱いが問題となったのだが,なんと50名の枠に
60名しか応募がなかったそうじゃ。その中でも,大学の進学希望学部は人文・社会系が
16名(枠としては9名)と,突出していたという噂だ。学部コースによっては,はるか
に希望者が少ないところもあったようだ。

その後,しばらくの間,未来塾の話は聞こえてこなかったが,10月に入って一通のメー
ルが舞い込んだ。そのまま紹介する訳にはいかないので,名前は伏せさせてもらったが
,まずは次のメールを読んで欲しい。

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A高校の3年生B君は、4月以来「未来塾」に時間割をやりくりして通っていました。
2学期になって希望学科を決定する段になり、彼は「首都大学東京」のあるコースを希
望しましたが、他にも希望者がおり、そこへは進学できないと言われました。一時は「
首都大学東京」への進学をあきらめましたが、「未来塾」へ通っていたため受験勉強は
ほとんどできず一浪を覚悟しました。「未来塾」は毎週大学並みの論文課題が出され、
長期休暇中も講義やボランティアへの参加を義務づけられているうえ、学校の成績を下
げてはならないと言われており、一般の受験勉強をする余裕はありませんでした。B君
の通っているA高校から抗議や交渉を行いましたが、結果的には本人が妥協し「首都大
学東京」別のコースに進学することにしました。

今年度の「未来塾」の説明会ではこのような問題も含めて様々な問題点が各高校から出
されたようです。A高校でも「首都大学東京」の現状もあり来年度の「未来塾」への参
加を再検討中です。
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--

この話を読んで分かったことがいくつかある。まず,未来塾というのは,想像以上に厳
しい教育をしているらしい。大学並みの難しい講義を聴かせてレポートを書かせるとい
う噂だ。学生の方でも中途半端な気持で授業に望む訳にいかず,学校の勉強の他に大変
な量の勉強をさせられたようだ。それはそれで結構な話なのだが,未来塾に多くの時間
を取られるため,受験勉強はまったくできい状態だったが,そもそも「未来塾に入った
ら,首都大学東京に入学できるから」と先生から(?)聞いて入ってきた学生が多かっ
たので,さて進学希望が必ずしもかなわないと聞かされた時はショックだったようだ。

ここでの行き違いには,2つの要因が絡んでいる。
(1) 未来塾の塾生が全員「首大」の希望学部学科コースに無条件で入れると思い込んで
いた人達がいる。
(2) 特別推薦制度(仮称)というのは,未来塾がスタートした時点では何も決まってい
なかった(東京都教育庁が勝手に構想しただけで,東京都大学管理本部も関知していな
かった)。

未来塾を設計したのは教育庁で,「首大」を設計したのは,大学管理本部,つまり,こ
こには典型的な縦割り行政があって,お互いに1つの大学に関与しておきながら,相手
のことなどおかまいなしに事を進めたということだろう。教育庁での未来塾は,重点事
業になっているから何年間かはやるだろうが,本当に末長く続けるつもりがあるのかど
うかは疑わしい。
 そして,もともと募集要項には, 「塾生は、東京未来塾と在籍校の学習成果に基づ
き、都立の新大学が創設する特別推薦制度(仮称)を活用することができます。」と曖
昧な書き方がしてあったのも罪作りな部分だ。さらに,人数を集めるために「首大に入
れます」と勧誘して回った可能性も否定できない。希望の学科コースには定員があり,
その人数しか受け入れないことは,募集の時からきちんと明示すべきだったし,その人
数内に調整されても, 試験が行われるので,成績によっては「首大」の学生になれな
い可能性もあるのに,それを募集時に知らせていない。

今回の騒動に巻き込まれ,自分の希望しなかった学科コースに入ることを強いられてし
まった塾生は,まったく気の毒としかいいようがない。責任は,そもそも管理本部とも
大学側とも相談せずに,1つの事業として一方的に初めてしまった教育庁にある。しか
し,アイデアは知事サイドから降ってきたのかも知れない。「都レンジャー」の件だっ
て,都知事がアメリカに行って感激して日本でもやろう,と言い出して,「首大」に養
成コースを作れなんていったら,本当に真面目に役人が検討する。しまいには,大学に
その話が降りてきて,もう取り消しようがなくなる。巻き込まれた役人は,ただの仕事
としてこなせば済むことかもしれない。しかし, 今回の未来塾の塾生は,半分だまさ
れたようなものだから,気の毒だ。鳴り物入りで登場して「すごいぞー」と思わせる,
でもやり方や実現性はきちんと詰めて検討されていない,これは未来塾だけでなく,「
首大構想」にも当てはまることではないかな。
 「首大」の希望のコースに進めない未来塾の塾生,「首大」に入れると思っていたの
に,入れない塾生,その子達の未来の可能性をもて遊んでいるのは,いったい誰なんだ
!被害者の人達も声を上げないと,この問題は闇から闇へ葬り去られてしまう。気がつ
いたら,そんな「塾」があったっけ,と皆に忘れ去られてしまうかもしれない。

2−2 都立大学法学部法律学科の崩壊
     首大非就任者の会HP
            人見 剛,水林 彪

 「25名だけが「首大」への就任拒否をしたわけではないーー都立大学文系3学部に
ける人材流出の実態ーー」の「5 法学部」の末尾の文章は、「『首都大学東京都市教
養学部法学系法律学コース』は,名ばかりでなく,実においても,『東京都立大学法学
部法律学科』とはほとんど異質な組織とならざるをえない」ことを指摘した。その際、
立論の根拠としたのは、文章作成時点において公表されていた情報に規定されて、もっ
ぱら法学部から大量の首大非就任者が出たという事実であった。しかるに、先般、「首
都大学東京」HPにおいて、「首都大学東京都市教養学部都市教養学科法律学コース」(
以下、略して「首大法律学コース」よぶ)の予定教員のリストが発表されたことにより
、廃止される東京都立大学法学部法律学科と新設される首大法律学コースの教員編成を
具体的に比較検討することができるようになり、両組織が名実ともに全くといってよい
ほど異質の組織であること、東京都立大学法学部法律学科は8.1事件を契機に実質的
にも消滅させられてしまったこと、が一層明瞭となった。本コメントでは、このことを
記しておくこととする。

 別表は、2003年8月1日時点において「都立大学法学部法律学科」に在籍してい
た教員のリストと、首大HPに発表されている「首大法律学コース」の教員のリストとを
一つの表にまとめて示したものである。特に注目すべきは、以下の3点である。

(1) 2003年8月1日時点において、東京都立大学法学部の教員であっ たもののう
ち、民法、行政法、社会法、法哲学、法社会学、日本法制史、西 洋法制史の7つの専
門分野の教員は、全て(定年退職者1名を除く12名)、 首大に就任しなかった。全
員、首大に移行した分野は、わずかに、憲法、刑 事法、国際法の3分野のみである。

(2) 首大法律学コースには、社会法分野(労働法、社会保障法など)と基 礎法学分野
(法哲学、法社会学、日本法制史、西洋法制史)の専任教員が存 在しない。

(3) 民法、民訴法、行政法の3分野において、首大法律学コースの人事補充は、人員
の点からみた場合、不足している。民法は4分の3、民訴法および行政法はそれぞれ、
2分の1である。

 首大HPの「教員採用」欄によれば、現在公募されている法律コース教員は、知的財産
法、法哲学、法社会学の3分野、各1名である。この新規公募と既に公表された上記教
員リストを総合するならば、そこに、開設時点における首大都市教養学部法律コースの
特徴は、次のようにまとめることができよう。

 1. 民法、民訴法、行政法などの基幹的実定法分野が非常に手薄である。

 2. 社会法の専任教員がゼロである。

 3. 法哲学・法社会学の教員をかりに採用できたとしても、法を歴史的に研究する法
制史分野の専任教員を欠くこととなる。基礎法学分野全体の教員数も、東京都立大学法
学部に比して半減する。

 4. 基幹的実定法分野や基礎法分野を縮小した分を、知財法、国際私法などのいわゆ
る先端的分野の拡大に振り向けているように見える。

 右の諸点は、おのずと、首大全体の理念を象徴的に表現しているように思われる。す
なわち、基礎的基幹的学問領域を軽視する発想である。「都市教養学」という得体のし
れない名称の中にも、一応は「教養」という語が見えるが、上記の「首大都市教養学部
都市教養学科法律コース」の特徴は、「教養」重視とは正反対の方向であると言わねば
ならない。

 土台・柱・壁などの骨格部分の工事では大幅に手を抜き、その分、見栄えのよい流行
の家具調度品を揃えることに資金を回した家屋を想起させられる。そこに住む人すなわ
ち首大学生諸君はどうなってしまうのであろうか?

////////
都立大学法学部法律関係と首大都市教養学部法律コースの教員対照表
専門   2003年8月1日時点の都立大学在籍者   首大法律学コース教員
憲法          宍戸常寿           宍戸常寿
行政法         磯部 力
            人見 剛
                        *村松 勲
民法          池田恒男
            石井美智子
            山口成樹
遠藤 歩
*石崎泰雄
*篠田昌志
*桶舎典哲
民訴法 中島弘雅
我妻 学 我妻 学
商法 渋谷達紀
大杉謙一
清水真希子 清水真希子
*矢崎淳司
*潘 阿憲
知財法 *工藤莞司
消費者法 *深津健二
経済法 *酒井享平
刑事法 前田雅英 前田雅英
木村光江 木村光江
亀井源太郎 亀井源太郎
社会法 浅倉むつ子
米津孝司
国際法 森田章夫 森田章夫
森 肇志 森 肇志
国際私法 *竹下啓介
法哲学 名和田是彦
法社会学 高村学人
日本法制史 水林 彪
西洋法制史 渕 倫彦
源河達史

*1 2003年8月1日時点で東京都立大学法学部法律学科に在籍していた教員であり、この
うち青色で表示した者は首大法律学コースに在籍しないことを示す。
*2 青色表示の中には、2003年度の定年退職者ないしこれに準ずる者2名、8.1事件以前
に割愛承認を得ていた者3名が含まれる。
*3 赤色表示は2003年8月1日時点において東京都立大学法学部教員ではなかったことを
示す。ただし、3名は東京都立短期大学の教員であった。

*赤色表示となっていたものには*を付けています(「ニュース」編集)

2−3 the Tokyo U-club 発起人(2004年10月19日現在,155名)の皆さん
     U-clubのHPより
高橋宏:首都大学東京(理事長予定者),秋山多久美:(株)ライズコーポレーション
(常務取締役),秋山正樹:パナソニックシステムソリューションズ社(代表取締役社
長),阿久津扶見:(株)インターナショナルジュエリーアート(代表取締役社長),
阿部廣行:住商エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長),荒安明:富士通株式会
社公共営業本部(経営執行役/公共営業本部部長),安楽淳子:エージー株式会社(代
表取締役社長),石河正樹:(株)セーフティネット(代表取締役社長),石田守:NT
Tコミュニケーションズ株式会社(代表取締役副社長),石野廣子:ジュリエット・ア
ルファ株式会社(取締役副社長),市瀬優子:美和商事株式会社(代表取締役社長),
市川周:株式会社市川アソシエイツ(代表),今井武久:神戸大学(非常勤講師),植
野淳子:株式会社 A-image(代表取締役社長), 上原英治:東京ガス株式会社(代表
取締役副社長), 歌田勝弘:味の素株式会社(特別顧問),内永ゆか子:日本アイ・
ビー・エム株式会社(開発製造,常務執行役員),漆崎博之:株式会社リクルート(学
びディビジョンカンパニー,執行役員),江頭邦雄:味の素株式会社(代表取締役社長
),大河内恒:NPO法人プロジェクトHOPEジャパン(副代表),大島一男:富士通株式
会社(文教ソリューション事業本部,本部長),大森淑子:特定非営利活動NPO人材ア
カデミー(理事長),岡田孝夫:株式会社生体分子計測研究所(代表取締役),岡田冨
美也:FEC国際親善協会(代表常任顧問),岡村勲:全国犯罪被害者の会「あすの会」
(代表幹事),岡本義幸:ボイデンジャパン(代表取締役会長),沖田章喜:株式会社
エヌ・ティ・ティ・ファシリティーズ(代表取締役副社長),奥田碩:日本経団連/ト
ヨタ自動車(会長),小椋秀樹:株式会社ア・ファクトリー(代表取締役社長),小野
寺徳雄:日本電気株式会社(執行役員常務/NTT営業推進本部長),柿沢美貴:株式会社
スラップ・ショット(取締役副社長),柿沢未途:東京都議会(議員),梶原徳二:(
株)カジワラ(代表取締役社長),片山芳枝:(株)ビューティー・クリエーション片
山(代表取締役社長),唐津一:東海大学(名誉教授),河合弘登:学校法人河合塾(
理事長/理事),川島房男:カワシマ株式会社(代表取締役),川淵三郎:(財)日本
サッカー協会(キャプテン),木村隆夫:松下電器産業株式会社パナソニックシステム
ソリューションズ社(公共ソリューション本部,教育システムグループ,部長),木代
侑里:(株)ファルダ・美ラボ(代表取締役社長),草刈隆郎:日本郵船株式会社(会
長),郡山史郎(株)CEAFOM(代表取締役社長),後藤繁雄:京都造形芸術大学/有限
会社後藤事務所(ASP学科,学科長/代表取締役),後藤忠治:セントラルスポーツ株式
会社(代表取締役社長),後藤亘:東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(取締役
社長),小林章一:(株)アルビオン(代表取締役 常務),小林初江:(株)コバヤ
シ(代表取締役社長),小山裕司:実践女子大学(人間社会学部人間社会学科,助教授
),権太正洋:NPO法人All(副理事長),佐藤正治:梶本音楽事務所(副社長),澤野
和彦:(株)エヌ・エヌ・エー(代表取締役社長),篠木利史子:東京ケータリング株
式会社(代表取締役社長),柴田洋一(代表取締役社長),下前雄:(株)ジーアンド
エフ(代表取締役),東海林豊:高砂協立病院(副院長),白石武夫:一橋大学大学院
国際企業研究所(渉外ディレクター),杉山清次:(株)みずほ銀行(頭取),鈴木壮
治:一橋総合研究所(常務理事・事務局長),高崎治郎:ロングビーチ港湾局(日本代
表),高橋亜紀子:TPC株式会社(代表取締役社長),高橋信之:スタジオ・ハードデ
ラックス株式会社(代表取締役),武田健二:(株)日立製作所(研究開発本部,主幹
),多湖輝:千葉大学/心の東京革命推進協議会(青少年育成協会)(名誉教授/会長)
,田澤慶暁:(株)電通パブリックリレーションズ(PRディレクション本部営業開発プ
ロジェクト,シニア・プロデューサー),田中和夫:社団法人日本鉄道施設協会(相談
役),田中千恵子:(株)ル・シエール(代表取締役社長),谷口博:八雲会(東京都
立大学同窓会)(事務局長),谷口誠:早稲田大学(現代中国総合研究所,顧問),田
村滋美:東京電力株式会社(取締役会長),角田昭治:(株)オーバル・アドバタイジ
ング(代表取締役),傳田純:東京都立工業高等専門学校(事務室長),徳川恒孝:徳
川記念財団(理事長,18代徳川家宗主),長島俊夫:三菱地所株式会社(ビル事業本部
/ビル開発企画部,常務執行役員/部長),中林美恵子:独立行政法人経済産業研究所(
研究グループ,研究員),涛川栄太:新松下村塾(塾長),西澤潤一:首都大学東京(
学長予定者),新田満夫:雄松堂書店(代表取締役会長),蜂須賀蓮志:(株)エヌ・
ティ・ティ ファシリティズ(建築事業本部 設計第1部,副本部長),早瀬勇:金沢
星陵大学(学長),原嶋渉:東京都府中病院(リハビリテーション科,理学療法士),
原田大三郎:多摩美術大学(教授),日高正博:arbeat publishers(代表取締役),
廣常啓一:(株)エンタコムスコープ(代表取締役),深山英房:(株)パスコ(常務
取締役),福島茂喜:(株)アイ・ティ・コム(顧問),福地勉:八基通商株式会社(
代表取締役),藤田健次:(株)サイバード(モバイルコンテンツ事業部第2コンテン
ツ部第4コンテンツチーム,プロデューサー),舟本奨:(株)教育戦略情報研究所(
代表),古川令治:アセットマネジャーズ株式会社(社長),前野徹:アジア経済懇話
会(理事),松延洋平:ジョージタウン大学(法科大学院,客員教授),真野輝彦(経
済評論家),間宮忠敏:日本郵船株式会社(代表取締役副社長),南靖武:東京メトロ
ポリタンテレビ株式会社(常務取締役),宮本喜一(著述翻訳家),茂木賢三郎:キッ
コーマン株式会社(代表取締役副社長),森重利直:財団法人国際ビジネスコミュニケ
ーション協会(TOEIC)(理事長),森稔:森ビル株式会社(代表取締役社長),八木岡
穂積:SFA.J(取締役),安井啓子:(株)安井雅裕建築研究所(取締役副社長),山
口信夫:東京商工会議所(会頭),山崎登美子:ジュバンスコスム株式会社(代表取締
役社長),山崎富治:財団法人山種美術財団(理事長),横川慎二:三菱商事株式会社
(ICT事業本部 企画・開発室,マネージャー),横山征次:デジタル・トウキョー株
式会社(代表取締役社長),米長邦雄(東京都教育委員会,委員),凌星光(日中関係
研究所,所長),若山昇:英国国立ウェールズ大学大学院(環境プログラム,教授),
渡辺光子:(株)メセナ青山(代表取締役社長),渡辺昇一(上智大学,名誉教授) (
ここまで112名)

福永正通:東京都(副知事),濱渦武生:東京都(副知事),大塚俊郎:東京都(副知
事),竹花豊:東京都(副知事),櫻井厳:東京都(出納長),横山洋吉:東京都(教
育長),前川耀男:東京都(知事本局,局長),赤星経:東京都(総務局,局長),村
山寛司:東京都(大学管理本部,局長),松澤敏夫:東京都(財務局,局長),山口一
久:東京都(主税局,局長),山内隆夫:東京都(生活文化局,局長),梶山修:東京
都(都市整備局,局長),平井健一:東京都(環境局,局長),幸田昭一:東京都(福
祉保健局,局長),押元洋:東京都(病院経営本部,局長),関谷保夫:東京都(産業
労働局,局長),岩永勉:東京都(建設局,局長),成田浩:東京都(港湾局,局長)
,二村保宏:東京都(下水道局,局長),高橋和志:東京都(選挙管理委員会事務局,
局長),佐藤広:東京都(人事委員会事務局,局長),久保田経三:東京都(地方労働
委員会事務局,局長),石山伸彦:財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団(理事長
),荻野忠:財団法人東京都医学研究機構(理事長),今村皓一:財団法人東京都保健
医療公社(理事長),中島元彦:社会福祉法人東京都社会福祉事業団(理事長),柿沼
伸二:財団法人東京都中小企業振興公社(理事長),上條弘人:財団法人東京しごと財
団(理事長),中野英則:財団法人東京都生涯学習文化財団(理事長),久保田康治:
(株)多摩ニュータウン開発センター(社長),鳥海厳:(株)東京国際フォーラム(
代表取締役社長),浪越勝海:(株)東京ビッグサイト(代表取締役社長),川崎裕康
:(株)東京テレポートセンター,<竹芝地域開発株式会社>,<東京臨海副都心建設
株式会社>(社長),

前田雅英:東京都立大学(法学部,学部長),井上晴夫:東京都立大学(工学部,教授
),中塚利直:東京都立大学(経済学部,学部長),中村一樹:東京都立大学(都市科
学研究科,研究科長),川田誠一:東京都立大学(工学研究科,教授),石島辰太郎:
東京都立科学技術大学(学長),米本恭三:東京都立保健科学大学(学長),繁田雅弘
:東京都立保健科学大学(教授),石渡徳彌:東京都立短期大学(学長)。

3 
3−1 国立大学法人化で教育・研究費の交付を毎年削減 先端的研究
NHKニュース速報 2004/1/21

 文部科学省は、ことし四月から、国立大学が法人化されるのに伴い、教員の給 与を
除いて教育・研究費を毎年一%ずつ削減し効率化を進める一方で、先端的 な研究など
に対しては新たに財政的支援を行う方針を固めました。

 国立大学は、ことし四月から、国の組織から切り離されて「国立大学法人」に移行し
、国が財政的な支援を行うものの、運営は、それぞれの法人に委ねられることなってい
ます。

 これを受けて、今後の財政支援について、財務省が、運営の効率化を進めるためにも
予算額を毎年減らすべきだと主張したのに対し、文部科学省が、基礎的な教育や研究の
切り捨てにつながるなどと反発し、調整が進められてきました。

 その結果、大学を設置する場合に必要な最低限の教員の給与を除いて、教育・研究費
を毎年一%ずつ削減して、経営の効率化を進めることが固まりました。

 その一方で、文部科学省は、「特別教育研究経費」という制度を新設し、先端的な研
究や新たな教育研究施設に対して、財政的な支援を行うとしています。
[2004-01-21-11:11]

3−2 『しんぶん赤旗』2004年11月6日付
おはよう ニュース問答
国立大学は法人化で予算不足 深刻なんだよ

 のぼる この前、大学の先生たちが国会内で開いたポスター展示会を見てき
たよ。
 晴男 へえ、何のポスターだい?
 のぼる 四月から国立大学が国立大学法人になったでしょ。設置者が国から
法人にかわり、国の財政責任の後退が心配されたけど、案の定、予算不足が深
刻なんだ。それを一目でわかるポスターにして国会議員に見せ、実情を知って
もらおうと開いたそうだよ。

調査費用は自腹
 晴男 面白い試みだね。それで、どんな中身だったんだい?
 のぼる もう驚きの連続! たとえば新潟大の理学部地質科学科では、研究
経費が去年の半分以下に減らされた。教員一人当たりの年間配分額は十七―二
十四万円。十月までに底をつき、いまやってる新潟県中越地震の現地調査は、
旅費なども全部自腹だって。
 晴男 そりゃあ大変だ。研究科あげて頑張ってるんだろう。地理に詳しく、
データを蓄積できる地元大学の役割は大きい。お金の心配なく打ち込めるよう
でなきゃ。
 のぼる 同じ新潟大の人文系学部では、コピー代を学生の自己負担にしたり、
雑誌の定期購読を打ちきったり…。
 晴男 学生もあおりを受けているわけか。悲惨だね。

ヒモ付でゆがむ
 のぼる どこでも“企業などにいって外部資金をとってこい”の大合唱らし
いよ。ある先生は「外部資金を受けたが、ヒモ付きの金なので本来やりたいこ
ととは違う研究を学生たちにやらせている。教育や研究がゆがめられてしまう」
と顔を曇らせていたよ。
 晴男 文科省は「法人に移行しても、教育研究が確実に実施されるに必要な
額を確保する」と約束したはずだろ。参議院で採択された二十三項目の付帯決
議に含まれていたじゃないか。
 のぼる 実際には半年でこれだけ支障が出てる。法人化に必要な財政的手当
てが行われなかったのが主な原因だよ。補正予算を緊急に組むなど、先生たち
の真剣な思いに政府はこたえるべきだ。
 晴男 国が大学に出す運営費交付金の抜本改善も必要だね。毎年1%ずつ減
額していけば、のぼるが聞いたような実情がさらに広がるのは目に見えてるか
らね。

tjst |11月08日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000642.html |意見広告の会ニュース
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フランスにおける科学者・研究者たちの闘い――「研究を救おう!」をめぐる三週間の動き - 2/04
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