2004年11月06日

転載:「意見広告の会」ニュース211(2004.11.01)

Date: Mon, 01 Nov 2004 23:20:26 +0900

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin@magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。
1 西澤潤一首大学長予定者のインタビュー
    やさしいFAQ
2 日本人男性の誘拐・殺害事件の背景 
モハメド医師からのメール
3 米長君、君に教育委員は務まらない
    「澤藤統一郎の事務局長日記」より
***
1 やさしいFAQ 11/1
◎ 2004年11月1日(月):週刊エコノミスト(11/9特大号,特報 就職できる大学) の2
8ページに西澤潤一首大学長予定者のインタビューが掲載されている。タイトルは「専
門教育の中心は都市工学だ」。やはり,西澤氏の本心ここにあり。他の専門教育なんて
,そこそこにやればいいとお考えのよう。そして、再び問題発言。(石原都知事,高橋
理事長予定者とまったく同じ内容の,フランス文学を引き合いに出した)単位バンクの
説明の後で, 「他大学に優れた講義がある場合、対抗して同じ講義を首都大学東京に
も作るのは意味がない」 そうだ。この考え方を進めて行くのが単位バンク制度の根幹
にあるとすると, A大学の数学の講義は優れているから首大では数学をやらない、B
大学の中国史の講義は優れているから首大では中国史をやらない、と無限の逆行をする
ことになり、最終的に「限られた予算内で」は、首大の授業は好きなだけ削減できる
ということ。馬脚を露わした,というところか。 (それにしても,知事,理事長予定者
,学長予定者,3人そろって同じ<たとえ話>しかしないというのは,あまりにもお粗
末。もう少し,お勉強したらいかがでしょうか。)
なお,同ページにはコラム「不人気!?首都大学東京:何のための大学改革なのか」と
いう「首大構想」の適切な分析・評価記事が掲載されている。



2 香田さんの死を悼む モハメド医師からのメール
「イラクから帰国された5人をサポートする会」世話人会より紹介

モハメド医師は、今年2月から半年間、名古屋大学病院で研修医として、
医療技術を学び、8月末にイラクに帰国された方です。
翻訳は同医師が来日されたときの知人によるものです。

……………………………
親愛なる友人へ

現在、かなり多忙なのですが、日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなけ
ればいけないと思っています。

イスラム教の指導者たちの調整が機能していない状態にあり、事態は最悪です。
その原因は、ほとんどの指導者が刑務所に送られ、残りはイラク国外に逃げてし
まったことです。だから、イラク国内には、アメリカ軍のための軍隊か、テロリ
ストしかいないんです。私たちの現状を想像できますか? お金のための軍隊か、
米軍をイラクから追い出すための軍隊しかいないのです。もうイラクに日本の人
を送らないでください。バグダッドで私たちは、より困難な生活を送っています。
毎日、バグダッドの市民に対して、3〜4回の爆撃が行われています。昼でも夜
でもです。とくに早朝に爆撃されます。アメリカ軍の戦車が一日に何度もハイウ
ェイを通過し、よく彼らは攻撃されます。だから、ハイウェイを使うことができ
ません。ハイウェイで攻撃に会う可能性がきわめて高いので、緊急事態でない限
り、誰もハイウェイを使いません。また、イラク国軍はアメリカ軍に指揮され、
彼らの命令下で働いています。だから、彼らも攻撃の対象にされるのです。不思
議に思ったかもしれませんが、先週、Dialaで49人ものイラク人兵士が殺された
のは、このためです。さらに、イラク国外に逃げようとした、医者や科学者も殺
されています。イラク国内にいるイラク人も殺されるかもしれないという脅威に
さらされています。とりわけ特別な立場にいる人、例えば政府機関で働いている
人や特定分野で有名な人にとっては、その危険性がより高くなっています。

もちろんのこと、外国人が殺される確率は、それよりも高くなっています。だか
ら、全ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています。そ
して、日本軍の早期撤退をお願いします。イラクの状況はより悪化していくので、
軍人だろうと安全ではなくなるでしょう。彼らの命も守ってください。

日本とイラクの良好な関係を維持したいので、日本人殺害事件のことを残念に思
っています。イラクの人々を責めないでください。私たちは、あなた方の親愛な
る兄弟でありたいのです。日本人の中には、私たちイラク人のことを憎む人がい
るだろうと思っています。しかし、私たちは何をすればよいのでしょうか? 最
後にいっておきたいことは、今まで、イラクにとって、いい兆しはなにもありま
せんでした。イラクのリーダー、アラウィが選挙のことを話している一方で、フ
ァルージャではアメリカからの大規模攻撃を待ち受けているんです。じつに皮肉
なことではないですか。



3 日本民主法律家協会HP「澤藤統一郎の事務局長日記」より
   http://www.jdla.jp/jim-diary/jimu-d.html

2004年10月31日(日)
米長君、君に教育委員は務まらない  

米長邦雄君、君は教育委員にふさわしくない。潔く辞任したまえ。

君は、棋士として名をなしたそうだ。産経新聞社主催の棋聖戦では不思議と強くて「永
世棋聖」を名乗っていると聞く。僕も将棋は好きだがまったくのヘボ。永世棋聖がどの
くらいのものだか、君がどのくらい強いのか理解はできない。

しかし、これだけは僕にも分かる。君は盤外のことはよく分からないのだ。そして盤外
では、自分の指し手に相手がどう対応するのか、まったく読めない。将棋ができること
がエライわけではなく、将棋しかできないことが愚かでもない。問題は、盤外での君が
、愚かを通り越してルール違反をしたこと。禁じ手を指したのだ。即負けなのだよ。教
育委員が務まるわけがない。

本来、教育委員というのは、重い任務なのだよ。日本の将来の少なくとも一部に責任を
持たねばならない。将棋を指すこととは、根本的に異なる。それなりの見識がなければ
ならない。床屋談義のレベルで務まるものではないのだ。不見識を露呈した君は、その
任務に堪え得ない。だから、一日も早く辞めたまえ。それが、若者の将来のためでもあ
り、君自身のためでもある。

君は園遊会で、天皇に次のように話しかけた。
「日本中の学校に国旗を上げて国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」
このことは、複数のマスコミ報道が一致している。ところが君のホームページを見ると
、国旗国歌問題については何の会話もなかった如くだ。この姿勢はフェアではなかろう
。君のやり方は姑息だ。ちっともさわやかではない。

君が天皇へ話しかけた言葉に不見識が露呈されている。君の頭の中がよくみえる。君は
、子どもたちの無限の可能性を引き出す教育という崇高な営みについて何も考えてはい
ない。教育について何も分かってはいない。国旗・国歌問題だけが「私の仕事」と信じ
こんでいるのだ。しかも、天皇からさえ批判された「強制」が君のこれまでの仕事なの
だ。

君は棋聖なのだから、自分が一手を指すまえに相手の二手目の応手を読むだろう。それ
なくしては一手を指せない。きみは、天皇に話しかけるに際して、相手の反応をどう読
んだのか。いったい天皇のどんな返答を期待したのだろうか。願わくは「しっかりやっ
てくださいね」という激励、少なくとも「そうですか。ご苦労様」という消極的同意を
期待したものと判断せざるを得ない。でなくては、棋士米長にあるまじき無意味な発語
。君がどんなに否定してもそのような状況でのそのような意味を持つ発言なのだ。

これは、天皇の政治的利用以外の何ものでもない。君も知ってのとおり、日本には最高
規範として日本国憲法というものがある。憲法では天皇の存在は認められているが、厳
格に政治的な権能は制約されている。そもそも、天皇の存在自体が憲法の本筋として定
められている国民主権原理に矛盾しかねない。政治的にまったく無権限・無色というこ
とでかろうじて憲法に位置を占めているのが、天皇という存在なのだ。だから、天皇の
政治的利用は、誰の立場からもタブーなのだ。君は、そのタブーをおかしたのだよ。不
見識を通り越して、ルール違反・禁じ手だという所以だ。

天皇が、君の問いかけに対して、こう答えたと報じられている。
「やはり強制になるということでないことが望ましいですね」
君と一心同体の産経だけが、、「望ましい」でなく、「好ましい」としているそうだが
、どちらでも大差はない。

これは、天皇としてあるまじき政治的発言ではないか。誰が考えても、学校教育の現場
での国旗国歌のあり方が政治的テーマでないはずがない。しかも今、強制の波は現実の
課題として押し寄せ、大量処分と訴訟にまで発展している。政治的に大きく割れた意見
のその一方の肩をもつ発言を天皇がしたのだ。由々しき事態である。この問題発言を引
き出したのは、米長君、君だ。君自身が責任をとらねばならない。

もっとも、君もさぞかし驚いただろう。天皇は、君がやっている「日の丸・君が代」強
制の事実を知っていたのだ。しかも、それに批判的な見解をもっていた。都教委が現場
の教師に起立・斉唱を強制し、これを拒否した教員を大量処分した事実に関心を持ちよ
く新聞も読んでいたのだろう。即座に、強制反対を口にしたのは、予てからこの事態を
苦々しく見ていたからに違いない。皮肉なことだが、君とその仲間がやっていたことは
、天皇のお気に召すことではなかったのだ。

この天皇の発言に対する、君の三手目の指し手が次のとおりだ。
「ああ、もう、もちろんそうです」「ほんとにもう、すばらしいお言葉をいただきまし
てありがとうございました」
これをどう理解すればよいのだろう。君は多分天皇崇拝主義者なのだろうね。だから、
天皇に反論したりはせず、滑稽なほど迎合した発言になってしまったのだろう。それは
ともかく、君は、「強制でないことが望ましい」に対して、「もちろんそう。すばらし
いお言葉ありがとう」と言ったのだよ。天皇の前でのこの言葉を、まさか、撤回という
ことはあるまいね。今後は「すばらしいお言葉」を無視して、「日の丸・君が代」の強
制を続けることなどできはすまい。

実は、君の一手目がルール違反で敗着。指し継いでも、相手の二手目が絶妙手で君の負
け。三手目は詰んだあとの無駄な指し手。

もう君には、教育委員の重責は務まらない。やることがあるとすれば、君の言のとおり
強制を望ましくないとして、処分を撤回すること。それができないのなら、すぐに辞め
たまえ。君の流儀は「さわやか流」というそうではないか。この際さわやかに潔く辞め
ることが、君の名誉をいささかなりとも救うせめてもの「形作り」なのだから。

tjst |11月06日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000641.html |意見広告の会ニュース
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