Publicity 833「戦中の非国民か、戦後の戦犯か」
【Publicity】No.833(2004/01/19/月)
戦中の非国民か、戦後の戦犯か/「帝国の治外法権」(その2)/「幕末維新新選組」
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▼「安全でないと派遣できない」とイラク特措法に書いてある のに、必ずしも安全ではない場所に派遣する、幼稚園児にもわ かる矛盾を、この国は自然に受け容れているように思う。 「陸自先遣隊の派遣」という言い方が、はやくも定着してきた が、本誌で何度も書いてきたことだが、これは言葉の「言い換 え」だ。正しくは、「イラク派兵」に他ならない。オランダ軍 の庇護を受けないと滞在できない場所(安全なら、なぜオラン ダ軍がいるのだ?)に、武器を持った集団が行くのだから、ど う目をこすっても、「派遣」ではないだろう。 「敗戦」を「終戦」に、「占領軍」を「進駐軍」に、「盗聴法 」を「通信傍受法」に、「空襲」を「空爆」に、そして「派兵 」を「派遣」に。基本的には同じだと思う。 ▼シニカルに過ぎるかもしれないが、たとえマスメディアが行 っても、行かなくても、報道の質に大差ないのではないか? とも思ってしまう。いずれにしてもこれからの数ヶ月は、各メ ディアの民度が露骨に問われることになるだろう。 戦中に非国民となるか。戦後に戦犯となるか。その瀬戸際なの かも知れないナ――読者諸賢からの慎重かつ大胆な投稿を、お 待ち申し上げております。<(_ _)>
tjst
|1月19日
|URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000473.html
|荒廃の諸相