2003年12月27日

「軍事生産は大変な旨味があります。」

2003.5.23 平民連学習会記録「どうなる有事法制」
渡辺鋼/石川島播磨に見る国民徴用の先行事例

・・・・・しかし、石川島播磨の防衛生産は先ほども言いましたが全体の一七%です。一方海外との取引、主として輸出の方ですけれども、全体の三〇%(変動がある)以上あります。ODAがらみで問題があるものもありますが、発展途上国のダムの(水門ですとか、港湾の陸上げ設備だとか、製鉄などのプラントなどです。こうした海外からの受注にとって軍事協力企業のイメージは、むしろマイナスではないか?と思うんです。いろいろと営業活動に支障が出ていると言うことも聞いております。日本の企業が何時までもアメリカの戦争戦略に乗って海外に出て行くというやり方が本当に、利益になるのかということを良く考えなくてはいけないだろうと考えています。・・・・・
 唯軍事生産は大変な旨味があります。たかが一七%という数字ですが、これに頼りたくなる麻薬です。一つは、今不況の中で競争、競争と単価をたたかれてどこの企業でも苦労するわけですけれども、ジエットエンジンや軍艦を造るところは限られていて、三菱とか、石川島とか川崎重工とか、それがうまく順番に(体の良い談合です、)多分防衛庁が決めて順番にやる随意契約ですから、競争はないし、原価は全部、掛かり高(掛かった費用)で、その原価に利益率が掛けられたものが「契約金額」です。こんなうまい話は無いんです。しかも原価というのは最近の日本航空の水増し事件のようなやり方で増やすことが出来るわけです。誰々が何日の何時からはじめ、何時に終わりまましたと仕事にかかった工数をコンピュータに入れたものを集計するシステムが作られているのですが、このシステムに他の作業(民間向けの仕事)をやってもやった工数を入れてしまうわけです。・・・・・
・・・・・有事法制の問題とは少々離れてきてしまいましたが、最後に申し上げたいことは、このように問題点が沢山ある兵器生産を続け、海外の修理にも行かせるために、「ものを言えぬ職場」、にしておきたいのでしょうが、反面大変な矛盾が出てきています。成果主義の中で、人に自分のノーハウを教えなくなりました。熟練工の人たちが若い人に自分のノーハウを教えてしまうと「給料の高い熟練工はお前はいらない」と言われてしまう。こうしたことを恐れて教えないまま、退社していく、技術の伝承が出来なくなってしまっているのです。以前にやった工事をまた受注しても、知っている人はもう居ない。というような状態になってきています。物造りの風土やそれを伝承していく仕組みが壊されて深刻な問題になっています。さらに成果主義は、自分を守るために、自分のミスは隠してしまう。しかも他人のミスは自分の得なんですね。・・・・・
tjst |12月27日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000421.html |イラク戦争
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