2003年12月20日

「そんな中で日本の首相官邸だけが悲壮感を漂わせ・・・」

JMM No.249 Saturday Edition
冷泉彰彦氏(在米作家)『from 911/USAレポート』 第124回「旅の終わり」
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・・・・・非武装論や、通商国家の国是は決して卑怯ではないのです。日本が敗戦国の汚名に甘 んじることは、世界全体の「第二次大戦を最終戦争にしよう」という安全保障上の合 意の裏返しになっているからです。国際連合というのはそのような存在であって、そ れを承知で日本は国連本位外交をしてきたのです。今、「血を流すのが名誉だ」とか 「テロとの対決をするのが義務だ」という政治的センチメンタリズムに押し流される ならば、そうした「国益」の相当な部分をかなぐり捨てることになると思います。

 何よりも、アメリカを始めとする各国は「中道シフト」あるいは「軟化」を始めてい ます。人々が「指輪=最終兵器」の棄却という物語に涙を流し、「ヒルトンお嬢様」 に熱を上げ、久々の好況感に必死になってギフトの買い物をしています。911以降 の、あるいはITバブル崩壊以降の社会の閉塞感に少し光が差してきたように受け止 めている人が多いのです。

 そんな中で日本の首相官邸だけが悲壮感を漂わせて「共和党政権と約束した以上、血 を流すのが名誉で、逃げるのは不名誉だ」と必死になる、その方向性が全く逆である ことは違和感以外の何物でもありません。このまま進めば、日本の軍事外交政策は目そんな中で日本の首相官邸だけが悲壮感を漂わせて的地のない旅へと迷い続けることになると思います

tjst |12月20日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000375.html |イラク戦争
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