"その都度、人間は安易な処方箋を信じて自壊への道をたどった"
中村哲 『「アフガン復興」のその後 』北海道新聞2003.12.16 夕刊
ーー「ブーム」の結末に悲憤 収まらぬ大旱魃、治安最悪、難民のUターンーー
・・・・・・そこで語られる「自然」とは、しばしば虚像であり、森羅万象さえ操作できるという科学技術への過信がある。かくして人権や自由と民主主義という「自明な大義」さえ、時代の共有する迷信の一部であると気づくのは困難でなくなった。私たちはとんでもない時代に生きているのだ。過去にも閉塞の時代はあった。その都度、人間は安易な処方箋を信じて自壊への道をたどったのである。今より百年後、私たちが過去を壊したり、賛美したりしたのと同じように、現在が裁かれる時がくるだろう。しかし、時を超え、場所を超え、変らぬものは変らないだろう。美しいものは美しく、神聖なものは神聖であり続けるだろう。幸不幸も同様である。
私たちの思想や思考もまた、錆びてしまった。だが、自省のない暴力や経済への信仰が力を持つのは恐ろしい。破局は既に始まっている。心ある若者たちの健全な感性を尊重したい。「後世畏るべし」「新しい酒は新しい皮袋に入れよ」ーこれは二千年前の賢人たちの言葉である。(なかむら・てつ=医師、ペルシャワール会 代表)
関連リンク:
言問い亭2003.11号
第272号 −− 米軍ヘリがペシャワール会工事現場を機銃掃射 −− 2003.11.13
言問い亭2001.10号
第225号 −− 難民にすらなれない人たち −− 2001.10.11
・・・・・ 「今度こそ、危険な地帯に日の丸を掲げたい」などと興奮している小泉総理に申し上げたい。「日の丸は17年も前から、危険地帯に何本も立っていたんですよ。ただ、あなたにはそれが見えなかっただけだ。九州男児・中村哲さんの爪の垢でも煎じて飲め!
第228号 −− ペシャワール会訪問記 −− 2001.12.11
tjst
|12月17日
|URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000366.html
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