2003年12月13日

「日米安保条約を尊重すればイラク派兵はできない」

メディアの辺境地帯
総選挙、「自衛隊イラク派遣」と「読売」社説 2003.11.16 より

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■日米安保条約と国連憲章との関係

 「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」(日米安保条約)の第1条は、締約国が国連憲章に従うことを明記し、国連の目的と両立しないいかなる方法も慎むことを約束している。

 従って、「日米同盟重視の観点」を日米安保の観点と解釈するにしても、国連憲章の違反や脱法化を図った米国のイラクに対する侵略(国連は国連憲章に違反する武力行使を「侵略」と定義している)に日本は協力してはならず、まず米国に国連憲章違反をやめるよう説得しなければならないことになる。

 もし「読売」社説が書いたように、自公保三党が米国に追従し、自衛隊派遣を公に掲げていたのなら、それは同紙のいうところの「日米同盟重視の観点から」おかしいはずなのだが、社説はこの点を全く批判せず、逆に自衛隊派遣に反対する民主党などに噛みついた。

 「読売」がこの社説を掲載するにあたって、国連憲章や安保理決議はおろか、日米安保条約さえ考慮したようにみえないのは、根本的に、同紙が太平洋戦争、第二次世界大戦の誤りから何も学んでおらず、戦争さえ法による支配を受け、所定の手続きに基づかなければならないことを理解していない証拠ではないか。 ・・・・・

tjst |12月13日 |URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000353.html |イラク戦争 , メディアの諸問題 , 日本国憲法と教育基本法の改正問題
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