2003年07月27日

朝日新聞、NHKなどの虚偽報道について[35年前も「東大総長の信任投票」は行われていない]

[iken koukoku --- news041 ] 「意見広告」事務局
Date: Sun, 27 Jul 2003 09:47:18 +0900

24日に開かれた東大評議会について、事実に反する報道がなされています。
取材力・分析力の欠如によるものか、悪意によるものか分かりませんが、東大
の評議会について、簡単に次の2点を指摘いたします。

1 「国公立大通信」より

 その内容は、たとえば「NHKオンライン」によれば、
「東京大学は、35年ぶりに学長の信任投票を行い、佐々
木学長が信任されました。来年4月から国立大学が国立
大学法人に移行することを受けて学長の権限が強まるこ
とから、今後ほかの大学でもこうした動きが出てきそう
です。」とするものです。

これは、多くの人が騙されている点ですが、東大ではかつて一度も学長の信任
投票などということは行われたことはありません。
総長は教授会構成員の直接選挙で選ばれており、これを評議会が信任すること
などという事は本来の評議会の議事に全くなじまない性格を持っています。

ところが、だれがこの様な虚偽を流し始めたのか分かりませんが、佐々木総長が「信任
」を求めた時点で、「1968年以来異例の」という表現が出現しています。
1968年は、ご存知の通り東大紛争の大渦中でした。
10月に当時の大河内総長が学内混乱の責任を取って辞任し、急遽加藤一郎氏が8学部
長会議で「総長事務取り扱い」として選出されました。
選挙をしていないのですから、加藤氏が総長職に就くことなどできるはずもないことで
す。
これを評議会が取りあえず「信任」し、以後加藤氏は総長職を「代行」として勤めるよ
うになったのです。
すなわち、加藤氏は選挙で選ばれていなかったから、しかも当時の混乱した状況でただ
ちに総長選挙を行うことがまず不可能だったため、「代行」として評議会が認めたに過
ぎなかったわけです。
当時の報道に接していた方々は、テレビ・新聞などに「加藤総長代行」が盛んに登場し
ていたことを覚えていらっしゃるはずです。
ありもしない「35年ぶり」の信任投票などと述べることは、マスコミの取材力、調査
能力の乏しさを暴露しているだけの話です。


第二点についてはまた改めて、詳しいニュースを流しますが、東大職組の声明を次ぎに
掲載しておきます。

「評議会は信任投票を拒否!

評議会は「大学構成員の意見を十分聞きながら、最高意
志決定機関としての権能を有効・的確に発揮する。」こ
とを宣言!

 7月24日に開催された臨時評議会は、総長の要請した
信任投票を拒否し、所信表明にいう本学の状況を共通理
解としつつも、法人化に向けて、審議決定機関としての
自らの責任を全うする決意を表明した。

 東京大学職員組合は、評議会の見識を讃える。

 東京大学職員組合は、総長の所信における「包括的な
授権」の求めに対し「国立大学は、こうした状況におい
てこそ決然として民主的な大学の自治を守り通すべきで
はないのか」という訴えを各部局教授会と評議会に対し
行ってきたが、臨時評議会は「法人化に向けて、審議決
定機関としての自らの責任を全うする決意を表明する。」
と決議したのである。

 東京大学職員組合は、法人化に向けて審議決定機関と
しての自らの責任を全うする決意を表明した評議会決議
を高く評価し、東京大学評議会が、法人化に係る諸問題
を「大学構成員の意見を十分聞きながら、最高意志決定
機関としての権能を有効・的確に発揮する。」ことを期
待してやまない。」

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